活字中毒R。

『凡人として生きるということ』（押井守著・幻冬舎新書）より。 【では、友人と仕事仲間の違いとは何か。仕事仲間とは、ともに仕事をする仲間なのだから、仕事上の自分の可能性を高めてくれる相手ということになる。いくら監督がいばっても、スタッフがいなければ映画は完成しない。つまり、僕にとっての仕事仲間であるスタッフのおかげで、僕は映画監督を名乗っていられる。 『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』では、若い石井明彦プロデューサーと一緒に作品を作り上げてきた。彼と僕は親子ほども年が離れているが、それでも仕事仲間である以上、年齢の差はまったく気にならない。始終一緒にいて映画のことを語り合い、何十時間、何百時間と話し合っているが、彼は友人ではない。信頼できる仕事仲間であって、仕事以外で付き合う気は僕にはないし、彼にもその気はないはずだ。 僕にとって彼は自分の仕事で有用だから付き合っているので

[stealthinu]

『友達を作るのは何かを生み出したいからではなく、友達を作ることそのものに、若者が価値を置き始めているからなのだ。』

[rawpower521]

『僕自身はどうかというと、やはり価値観を共有できる人間としか付き合えなかった。ということは、つまり、損得でしか人と付き合えなかったということだ』

[Southend]

“【あの中で描かれるのは主人公たちの欲望であって、その欲望を実現するために誰と誰が共闘し、誰と組むのが有利かという、そういう関係だけだ】【現実世界で「友人関係」と呼ばれているものの実態に近い】”

[appletriangle]

”相手との関わりをこれほど実感できるコミュニケーション手段は、仕事のほかには僕は見つけられない。” 　　 それは押井先生の人生における仕事のウェートが、相対的に大きいからか、絶対的に大きいからか。

[helpline]

友人が少なく（またはまったくなく）、メディアによる美しい友情の押しつけに傷ついてきた人間にとっては、気が楽になる話。さりとて自分が有用な人間であると証明できるものも未だにこれといってなく、辛いところ。

[wata88]

共に何かを成し遂げようと思う／思えるのが友人というのは、しっくりくる

[nanakoso]

>損得の範囲をお金以外の欲望や志向などにも広げると世界には利害関係しかなくなる。無償の愛や真の友情の実態とは。

[K-Ono]

やや、押井も同じこと考えてたのか。人間関係には損得勘定しかない。ですよねー。

[llil]

確かに職務上の人間関係には、損得以外のウェットな要素は入れたくないな/ 経験的に言って、ウェットな要素を積極的に持ち込みたがる人達は、それが自分達の利得だと考えていて、本来業務の損得を見失う傾向が多い。

[houmitsu]

友人論

[spica]

「（『友人は手段』と）そう割り切ってしまえば、別に友達がいようがいまいが、そんなことは気にならなくなる」。「あいつは誰からも“利用する価値のない奴”と見なされてる奴」と思われるのって、多分辛いですよ？