又吉直樹氏の傑作『火花』は、日本文学を変えるか？

初出誌の『文學界』２月号がプリンストン大学の図書館に来ていましたので、早速読んでみました。キャラクターはよく描かれていますし、ストーリー展開も上手で、何よりも会話については、元来がプロである著者の技量が最大限に発揮されていて大変なクオリティだと思いました。 さて、この『火花』が受賞した「芥川龍之介賞」というのは「純文学作品」に与えられるものです。では、「純文学とはなにか？」ということになりますと、「複数の解釈を許す抽象度の高い作品」、「政治思想や世界観を扱う前衛性または同時代性」、「文章表現における卓越性」といった要素が濃厚な作品ということになると思います。 この『火花』は、「抽象性」と「思想性・同時代性」の要素も入っていますし、「文章表現」に関しては高水準にあることから、大衆小説であるとかエンターテインメント小説というカテゴリには収まり切らないと思います。ですから「芥川賞」で良いと思いま

[u_eichi]

いや、書評として秀逸なのだけど、例の如く「日本／アメリカ 新時代」関係なかったw

[daddyscar]

冷泉さんも書評を書きたくなる『火花』。

[mugi-yama]

真面目なレビューだなー

[sharia]

“「複数の解釈を許す抽象度の高い作品」、「政治思想や世界観を扱う前衛性または同時代性」、「文章表現における卓越性」”

[yk183]

へー、少し興味をもった

[sirocco]

うーん、読みたくなる。今まで読んだ書評の中ではベスト。

[gomanori]

お、冷泉さんの感想があがってた。いつ読もうかな。

[y-wood]

やっと読んでみたくなった。全部出し切ったら次回策は凡作という示唆も含めて。

[kirifue]

答が無いと言う方、「いずれ、まったく『お笑い』とは関係のない題材で、この人は書くのだろうし、その時がさらなる飛躍のチャンスになる」が答。その先はまだ分からんから楽しい。 #本

[nijuusannmiri]

へー。