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2023年12月25日 著 私はGoogle アラートに「アクセシビリティ」とか「JIS X 8341-3」みたいな言葉を登録していて、Googleの検索対象にそれらを含んだコンテンツが新たに登録されるのをウォッチしているのですが、またしても改正障害者差別解消法に関して間違った解釈が掲載されているのを見つけてしまいました。あえて掲載元にリンクはしませんが、一部を引用します: 2021年の障害者差別解消法の改正により、2024年4月1日から民間事業者の合理的配慮が義務化されます。ウェブサイトの場合では「JIS X 8341-3:2016」という規格に準拠したウェブサイトを作り、ウェブアクセシビリティを確保することが義務化されます。 最初の文は、何ら問題なく、正しい内容です。問題はそのあとで......改正法のどこをどう読めば、JIS規格に準拠したWebサイトを作ることが義務化されるというので
2022年12月24日 著 ポエムしか書けない身となって久しいですが(苦笑)、今年もアクセシビリティ Advent Calendar 2022に参加させていただいてまして、その24日目の記事です。タイトル通り超個人的な目線から、今年のデジタルアクセシビリティ関連のニュースを10個選び、適当に紹介してお茶を濁そうと思います。ちなみに10個のあいだに順位とかないですし、紹介順は時系列でもありません、悪しからず。 WCAG 2.2の策定、遅れまくる いくらなんでも2022年中には勧告されるだろう。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました(棒)。しかし本日時点では勧告案より手前の勧告候補(9月6日付の発行)という状態であり、それどころか達成基準4.1.1が削除されそうなんていう今さらジローな話まで出てきてさぁ大変。ちなみにその件を含めオープンなイシューは58個も残っています......果たして
2022年12月5日 著 アルサーガパートナーズ、ウェブアクセシビリティ・コンサルティングサービスを開始というプレスリリースを読みました。リリース当初、12月1日時点の文面(Wayback Machineのアーカイブ)には、次のような記載がありました: 2021年6月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」に関連し法改正が行われました。これにより、障害を持つ方への配慮が法定義務化されたことで、公的機関/民間の関係なく、すべてのWebサイトにおいて、今回の法改正公布から3年以内(つまり2021年6月4日から起算して3年以内)にウェブアクセシビリティのレベルA以上を満たしたサイトにすることが必須となりました。 その後、末尾に弊社プレスリリースの一部に誤解を招くような表現があり、申し訳ございませんでした。訂正させていただくと伴に、深くお詫びいたします。アルサーガパートナーズ 広報室とい
2022年5月27日 著 先週のことですが、政府広報オンラインが、いわゆるアクセシビリティオーバーレイを導入したことを広報していました。公的機関にありがちな横並び意識や、Webアクセシビリティに対する理解不足を背景として、他の省庁や地方自治体においても今後、同様のソリューションの導入が相次ぐことでしょう(誠に遺憾ながら)。 これまで何度か書き記してきた(そしておそらく今後も書き記すことになる)とおり、私はWebアクセシビリティの専門家として、またOverlay Fact Sheetに署名した一人として、オーバーレイソリューションに異議を唱えます。コンテンツがアクセシブルに実装されている前提において、その種のソリューションを導入する必要は、全くありません。 とりわけ政府広報オンラインのような、みんなの公共サイト運用ガイドラインに則り、JIS X 8341-3:2016に基づいてWebアクセシ
2022年3月16日 著 わかりやすく、あらかじめ立場を明確にしておきますと、私はWebアクセシビリティの専門家として、またOverlay Fact Sheetに署名した一人として、「アクセシビリティ オーバーレイ」と呼ばれる類のソリューション(以後「オーバーレイ」)に異議を唱えています。 本日、総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 情報活用支援室が主催のオンラインイベント、情報アクセシビリティ推進シンポジウム ~企業と公的機関が情報アクセシビリティに取り組むために~に参加しました。個人的に注目していたのは、東洋大学名誉教授の山田 肇 氏が、基調講演においてFACIL'itiに言及するかどうか、でした。FACIL'itiは、AccessiBeと並んで英語圏で比較的よく言及される、オーバーレイのベンダーです。 昨年、新経済連盟の開催したオンラインセミナー「情報アクセシビリティを巡る政府の動
2021年4月21日 著 Vivaldiが明確にFLoCに反対の意思表明(No, Google! Vivaldi users will not get FloC'ed. | Vivaldi Browser)をした辺りから、微妙にFLoC包囲網ができつつあるなーとか思ってたんですよね。つい最近ではWordPressコミュニティで盛り上がりつつあるらしい(Proposal: Treat FLoC like a security concern - Make WordPress Core参照)。 少し前にGoogleのFLoC、Chrome以外のメジャーブラウザーはサポートしない雰囲気 | スラド YROについていたコメントからユーザのプライバシーを守るために、自ら FLoC の API を無効化しなきゃと!?っていうつぶやきを読んで、面倒だーと思っていました。 とはいえFLoCに肩入れするつも
2021年3月13日 著 昨年、後付けのアクセシビリティソリューションベンダーに向け一言を書いた時点では、accessiBeの社名が日本語圏で取り沙汰されることは(自分の観測範囲では)無かったのだけど、簡単にアクセシビリティの問題を解決する「アクセシビリティオーバレイ」のaccessiBeが約29.6億円調達という記事によって一躍、同社の知名度が上がりアクセシビリティオーバーレイの名前も広まったように感じます。 Webサイトにほとんど手を加えることなく既存のコンテンツをアクセシブルにできるという耳障りの良い謳い文句により、あたかもアクセシビリティオーバーレイが銀の弾丸のように映るかもしれません。しかし多くの識者が指摘済みの通り、この手法にはさまざまな問題があって、銀の弾丸からは程遠い存在です(少なくとも現時点においては)。どんな問題があるかはShould I Use An Accessib
2020年7月31日 著 アクセシビリティー対応とかいう害しかないクソを読んだ感想は、既に昨日のうちにTwittterで脊髄反射的に吐き出してしまったけれど、読み返そうと再びアクセスしたら単にちゃんと理解できてないだけじゃんとかクソなアクセシビリティコンサルの意見を鵜呑みにするなとか半端な対応されると余計聞き取りにくかったりするだの、ハック的な音声読み上げソフト対応こそがクソといった反応が寄せられており、いずれも興味深く読みました。 自分が件の記事の読後に感じた最大の懸念は、記事の著者(いわゆる「増田」)の勤務先が、アクセシビリティを視覚障害者のためだけに必要などと誤解しているのではないか? ということです。実際には、記事に書かれている以外の対応にも取り組んでいらっしゃるのかもしれませんが......しかし、音声読み上げ環境での読み上げに対する異常なまでのこだわりから察せられるのは、アクセ
2019年12月25日 著 Webアクセシビリティ Advent Calendar 2019、最終日を迎えました。2013年より7年連続で作成させていただいてきたこのAdvent Calendar、今年はついに? Smashing Magazineでも取り上げられ(紹介文にThe calendar is moderated by @hokaccha.とある理由は謎)、いよいよメジャーになった感があります(なってはいない)。でもって今年も、ラストは自分の毒にも薬にもならない駄文で締めくくらせていただきますので、ご容赦ください。 今年を振り返りますと、2018年までに増して、Webアクセシビリティに関する記事やイベントについて見聞きする機会が増えたように思います。それ自体は大変喜ばしいことで、Webアクセシビリティに理解ある多くの皆さんの尽力の賜物以外の何物でもなく、いよいよキャズムを超えたか
2019年12月4日 著 Webアクセシビリティ Advent Calendar 2019、4日目の記事です。CSSによる分かち書きの実現について、雑に紹介します(識者の方からの補足やツッコミ大歓迎)。分かち書きとは一般的に、単語や文節といった単位ごとに空白などで区切りを入れる書き方のこと。例えば「私の名前は木達です」を全角の空白文字で分かち書きすると「私 の 名前 は 木達 です」とか「私の 名前は 木達です」になります。 発達性読字障害(ディスレクシア)の方にとっては特に、分かち書きされたほうが文章を読みやすい場合があります。その分かち書きをCSSで実現するための仕様がCSS Text Module Level 4に盛り込まれていることを、つい先日とあるメーリングリストで教えていただきました。具体的には、11月13日付けで発行された同仕様のWorking Draftで2.2. Word
2019年11月24日 著 冷たい雨が降り続いた11月23日の覚え書き。日中は引きこもっていたのだけど、暗くなってからミッドタウン・タワーへお出かけ。SFC Open Research Forum 2019のセッション、情報アクセシビリティの推進を聞きに行きました。使用されたスライドは後日公開されるのだろうか? 来場者との質疑が最後に設けられたけど、基本的にはパネリストが順に講演をする、議論というよりは普通の講演会に近いスタイル。とりま、箇条書きでメモをまとめます。 石川氏の講演 障害者権利条約 締約国は180、ほとんどの国が批准 ただしアメリカは批准していない 障害の社会モデル 機能的障害×社会的障壁=社会的障害 掛け算なので、社会的障壁を減らせばその分、社会的障害は減らせる 3つのPDCAサイクル 国連のサイクル:障害者権利委員会が回す 日本政府のサイクル:障害者政策委員会が回す 個別
2019年1月28日 著 タイトルがすべて。先日、インフォアクシアの植木さんと同僚の辻さんが共同で登壇するというので、Backlog World 2019に参加しました。関連記事はこちら: 辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast「Backlogのアクセシビリティを斬る!」 | アクセシビリティBlog | ミツエーリンクス Backlog World 2019でアクセシビリティとスーパーマリオの話を聞いてきた | 馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog お二人のセッションの中で、本来であればselect要素でマークアップされるべきところが、別の要素でマークアップされている箇所があって、中の人はWAI-ARIAで改善しようとしている......みたいなお話があって。まさにそれって、ARIA使用の1番目のルールを思い出すべき事案なわけです。今はUsing A
2018年12月9日 著 少し前に中野さんがWebの健全性を守る主役は果たして誰なのかでこれ以上のブラウザベンダは撤退してはいけない状況と書いてらしたのが、まるで伏線か一種のフラグであったかのように、Microsoft is building a Chromium-powered web browser that will replace Edge on Windows 10で噂された内容は、現実のものとなってしまいました。 Microsoft Edge: Making the web better through more open source collaboration - Windows Experience BlogWindows Experience Blog Microsoft Edge and Chromium Open Source: Our Intent なってしまいま
2018年11月23日 著 中野さんがお書きになったWebの健全性を守る主役は果たして誰なのかについて。書き出しにあった多分当事者の方々はおそらく自分達の持っている社会的な重要性を自覚されていないというのは、ブラウザベンダーという立ち位置であればこその危機感なのだろうと思ったし、それを敢えて表明してくださったのは、とても貴重な気がしました。 昔はより多様性のあったブラウザも、Prestoエンジンを搭載したOperaの開発が終了したことは非常に不幸なことで、これ以上のブラウザベンダは撤退してはいけない状況だと思います。もちろん、ブラウザベンダが好き好んでこれ以上、開発を終了したりすることは無いと思いたいです。後述しますが、この多様性は技術的に非常に重要です。 多様性という言葉は、自分がWebとかアクセシビリティについて語るときに必ずと言って良いほど使ってしまう言葉なのだけど、ブラウザベンダー
2018年8月21日 著 Webアクセシビリティが不十分であることを理由に企業が提訴されるのは、アメリカでは決して珍しいことではないと認識しているけれど、製品やサービスのアクセシビリティ確保に比較的熱心なことで知られるAppleが提訴された、という記事がTwitterで流れてきました(A new Class Action Lawsuit has been filed against Apple on behalf of those that are Legally Blind or Visually Impaired - Patently Apple)。 記事で興味深かったのが、まず訴えを起こしたHimelda Mendez氏は、Apple謹製のスクリーンリーダーであるVoiceOverではなく、Windows用で割とメジャーなJAWSを使っていた点。そして、Mendez氏の遭遇したアクセ
2018年5月19日 著 そういうわけで、今年のアクセシビリティの祭典には参加できなかったのですけど(今年は初めて登壇者では無く一般参加者として楽しめるはずだったのに皆勤賞を逃しました)、きっと残念な思いをしたのは僕だけではないだろうということで、まとめてみました。関連する情報を見つけ次第、気まぐれに追加・更新します。 アクセシビリティの祭典 2018 公式サイト FRESH!で公開されている録画 アクセシビリティの祭典 2018 #accfes - Togetter(当日以降のTwitterでのつぶやきをまとめたもの) 登壇された方のスライド 視覚障害を持つ方の最新事情 Amazon Alexaスキルとデバイスのアクセシビリティを考える インクルーシブなペルソナ拡張 こんなとき実感!代替テキストと字幕の大切さ 私たち企業がアクセシビリティに取り組む理由 トークバトル60分一本勝負 「禁断
Re: Webアクセシビリティの「はじめの一歩」をスクリーンリーダーの使い方を覚えることにしてはどうだろう? 2018年5月15日 著 短いお返事:覚えないまでも、「はじめの一歩」としてスクリーンリーダーの存在や使用法を知るのは、良いと思います。同時に、二歩目をどう踏み出すかがより重要だと思います。 以下は、長いお返事。Webアクセシビリティの「はじめの一歩」をスクリーンリーダーの使い方を覚えることにしてはどうだろう? | Rriverを読みました。ええと、まずは自分の書いた記事に言及、リンクしてくださって、ありがとうございます。著者の竜さんは、 Webアクセシビリティを、いまより一層普及させるには、ウェブ制作者の方々の90%以上が、スクリーンリーダー(読み上げ機能)を使えるレベルにしていかないといけないんじゃないかなぁと感じています。 とお書きになっています。「使えるレベル」というのが、
2018年5月6日 著 ゴールデンウィーク中の個人的課題図書、2冊目の『Atomic Design ~堅牢で使いやすいUIを効率良く設計する』を読了。といっても、サンプルデータを実際にダウンロードして手を動かしたわけでもなく、また本文に出てくる結構な量のコードについては読んでいません。Atomic Designについて日本語で専門的に書かれた本というのは知る限り本書が初めてだと思ったので、あくまで興味本位で。 感想としては、期待したほどAtomic Designについて掘り下げられていたわけではなかったような(そこを期待するならFrost氏の書いた『Atomic Design』を読むしかないか)。それは店頭で立ち読みした際に承知のうえで購入してたんですけどね。勝手ながら自分が本書のタイトルをつけるなら、『コンポーネント・ベースのUI開発 〜ReactによるAtomic Designの実践』
2018年4月7日 著 良くも悪くも2chぽさのあるWeb制作者専用のQ&Aサイト、W3Qですべての商用サイトは8341に対応すべき?という質問を見かけました。ここで言う8341というのは、Web制作という文脈からJISの規格、『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ』(JIS X 8341-3)を指していると考えて良いでしょう。あとで時間ができたらマジレスしようと思っていたのですが、既に元同僚の方がマジレスしていて、良い意味で出る幕が無かったという。 とはいえ、質問者の方がなぜこのような問いを立てたのかというのは結構、興味深いです。なんとなく察するのは、質問者は商用サイトの運営に関わっており、上司なり経営層からJIS X 8341-3に対応することを比較的最近になって求められたのではないかと。また合理的な範囲というフレーズか
2018年4月1日 著 返信記事を書こう書こうと思ってたらいつの間にか1カ月近く経っていた、ブロックスキップを考える -- Website Usability Infoについて。 スキップリンクの設計では検討すべきことが多いうえに、誰にでも理解可能なリンクラベル表現が可能かなど難しい側面もあります。 リンクラベルにまつわる課題は大きいと思いますね。リンクラベルはユーザーにとってわかりやすい、遷移先をイメージしやすいものにする必要があるわけですけど、スキップリンクでは特にユーザーに学習コストを強要する結果に陥りがちというか、ユーザーの側からすると、同じサイト内にある複数のページを閲覧した結果としてようやくページ間にある構造上の共通点を学習でき、そこで初めてラベルの意味するところが実用性を伴って伝わるのではないかと思っていて。例えば総務省のページにアクセスすると、先頭にスキップリンクとして メ
2018年3月14日 著 日付を見ると今月1日に公開されたようなのですが、アクセシビリティ対応への挑戦 〜 PlayStation®をみんなの「最高の遊び場」に〜というYouTube動画を見ました。日頃、Webのアクセシビリティにはいろいろ取り組んでいるものの、ゲームは全くやらないものですから(そもそもハードを一台も所有してない)、ソニーがかくも真摯にゲームのアクセシビリティに取り組んでいるのを知ったのは初めてのこと。個人的にとても好印象を持ちました。 具体的には、5分半と比較的尺の短い動画ながら、アクセシビリティが誰にとってもメリットのある品質であることを、ゲームを題材に訴求しているのがとても良いです。災害情報のような、それこそ命に関わるような情報のアクセシビリティは言わずもがな、こういうエンターテインメントの領域のアクセシビリティも、どんどん高まってほしいと思いますし、高めた企業なり高
2017年12月25日 著 2017年、自分から見える範囲でのWebアクセシビリティ界隈(何処)は、以前に増して盛り上がりを見せていたように思います。『インクルーシブHTML+CSS & JavaScript』が発売されたり、Japan Accessibility Conferenceが開催されたり。そして受託系寄りから事業系寄りへと、Webアクセシビリティの言わば「盛り上げ役」がシフトしたように映ったのが、印象的な一年でありました。 前述のインクルーシブ本を監修された太田さん、伊原さんが揃って受託系から事業系に転職されたのは、そのシフトを象徴するイベントだったように思います。こと盛り上げ役に関しては受諾系、事業系の別を問わず、特定の人や組織に偏っている印象が根強くありますが、アクセシビリティ文脈とUX文脈がよりシームレスに接続されつつあるなか、来たる2018年にはより多くの方々が盛り上げ
2017年12月4日 著 みるく姐さん@milk54さんが、Web Accessibility Advent Calendar 2017の2日目のために、Re: A Responsive Accessible Tableという記事を書いてくださいました。その中で、A11YJ Slackの#q_and_aチャンネルにおける自分の発言を引用してくださったのですけど、それでふと思ったのがアクセシビリティオブジェクトの存在って実はあまり認知されていないかもしれない、ということです。別の表現をするなら、CSSをどう書こうともマークアップで意図したセマンティクスが変わることは無いと信じて疑わない人が少なく無いかもしれない、ということ(自分もかつてはその一人でした)。 @milk54さんの立てた「NVDAがなぜCSSでdisplay: blockにすると「テーブル」と読み上げないか?」という問いの裏には
2017年11月30日 著 自分が監訳をしている書籍、タイトルが『グローバルWebサイト&アプリのススメ』&発売日が12月23日に決まり、そちらのお仕事も割と佳境を迎えているのですが、それはそれとして、今回の渡米にいただいた見本誌を持参していたので、『インクルーシブHTML+CSS & JavaScript』を読了。一言で感想を言ってしまうと、面白かったしためになりました。 面白かったというのは、主に著者であるピカリング氏独特の言い回しだとかユーモアセンス、「そこでそうマークアップするかー」みたいな驚きに起因し、ためになったというのは、主に太田さんが超絶書き起こしたとかいう訳注にある豊富な知見、特にスクリーン・リーダーでの読み上げ事例だったり最新情報だったりに起因します。素晴らしい書籍を、ありがとうございました!>監訳の太田さん、伊原さん、編集者の岡本さん 以下、自分なりに気になったことの
2017年11月10日 著 ヤスヒサさんやこもりさん、それに先だって6月に参加したイベント「UIデザイナーとエンジニアのためのSketch入門&実践」でもお話を伺った吉竹氏が講演されるというので、DIST.18 「Sketch時代のWebデザインワークフロー」に参加しました。会場の東京テクニカルカレッジは会社から歩いて行ける距離だったので、Google Mapsに導かれクネクネとした裏道を通り、東中野まで移動。懇親会には参加しなかったけれど、ワンドリンク付きで参加費1,000円というのは、面子を考えるとかなり良心的。 御三方の講演は抽象度が少し高めの、それほどSketchに特化していない内容から始まって、徐々にSketchに特化した話へと深化していく......という構成。まぁ、イベントのタイトルからしてメインテーマはワークフローであり、Sketch「時代」とあるように、Sketchは単に
2017年9月24日 著 東京電機大学 千住キャンパスで催された、HTML5 Conference 2017に行って来ました。といっても午後の4セッションだけの参加ですが、それはそれで集中してお話を聞けたし、楽しかったです。あと、今年は行き帰りともに都バスを利用したんですけど、自宅からは電車で往復するよりラクだったかも(今日のように天気さえ良ければ)。 Webと出版が融合する新しい標準 Web Publications〈ウェブ出版物〉ができることで、Webと本の未来はどうなる? いかんせん登壇者が多かったのと、あまり下打合せができていなかったように思われた進行のおかげで若干、期待はずれだったような。WebとEPUBのいいとこ取り?を目指すWeb Publication(WP)について、各人が思うところを自由に述べていたのですが、書籍とWebそれぞれからどうシナジーを創れるかが重要ですね。
2017年9月11日 著 ちょこちょこ読み進めていた『Webフロントエンド ハイパフォーマンス チューニング』、少し前にようやくという感じで読了。結構な情報量だし、JavaScript周りは圧倒的に理解が足らないので、おそらく読み直しが必要。しばらくは会社で手元に置いておこうと思いますが、本書で一番気になったのは、p.247にあるimg要素のサイズを固定するというお話。曰く、 画像を表示するimg要素には、height属性やwidth属性で大きさを設定することができます。無駄なLayoutを減らすには、このimg要素に対してheight属性とwidth属性を設定してください。 画像が読み込まれていない段階では画像の大きさがわからないため仮の大きさで一度Layoutが行われます。画像が読み込まれ次第画像の大きさが変わることになるのでLayoutやそれに続くレンダリング処理が再度行われます。
2017年9月9日 著 これからのスマホ対応。アダプティブデザイン、レスポンシブWebデザイン、動的配信という記事を読んでの個人的な感想。同記事では、スマホ対応策についてアダプティブデザイン、レスポンシブWebデザイン、動的配信の3つが現在の主流として論じていますが、そもそもアダプティブデザインが現在の主流なのかという点を疑問に感じました。 アダプティブデザインについて、記事中ではJavaScript などを利用して、クライアントサイド(表示側、ブラウザ)で最適化したページを表示する方法と定義されています。JSを用いデバイス毎にコンテンツを制御するケースは比較的多くありますが、記事で紹介されている事例のようにページ中のコンテツの多くを出し分けるようなケースは、僕個人の経験の範囲では稀です。SEO目線にはなりますが、しばらく前からGoogleではモバイル対応について Responsive W
2017年7月15日 著 東洋大学の山田先生がアゴラに寄稿された、職員のまじめさが役に立たない自治体サイトをつくるという記事を読みました。文字サイズの変更や音声読み上げといった、一見するとWebサイトのアクセシビリティに真摯に取り組んでいるように映るものの、実際のところそれが必須というわけでもなければ必ずしも障害当事者にとって役に立つものでもない......というのは、この覚え書きでも過去に何度か書いてきたつもりだけれど(例:文字サイズ変更ウィジェット、晴眼者がよかれと思って作ったUI?)、山田先生のようなお立場の方が真正面からそれらをバッサリ斬り捨てている様は、素晴らしいの一言: しかし「文字サイズの変更」ボタンは無用の長物である。障害を持つ利用者はブラウザでテキストサイズを変更し、検索ウィンドウに大きな文字で自治体名を入力して、自治体サイトにたどり着くからだ。自治体のサーバーで動く自動
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