先日、安倍首相の靖国神社参拝が話題になっていたが、結果としては、彼の思いとしては「いつ行くか」というタイミングの問題だけでもあったのかもしれない。現下の国際状況を鑑みたら、別の考えもありうるだろうとも思いつつ、それはそれとして、ふとではいつだったら、例えば、自分にとってその心情なりが伝わるだろうかと、とりとめなく思った。 自分の思いの裏にあったのは、奥克彦・駐英参事官と井ノ上正盛・駐イラク三等書記官のことだった。2003年11月29日、日本国の命令でイラクに派遣されていた二人が、バグダード近郊で射殺された。 あれから、10年たった。 10年前、2003年、その9月に、安倍晋三氏は、当時の小泉首相によって、自民党幹事長に抜擢されたのだった。その彼のことだから、奥氏と井ノ上氏のことは、かたときたりとも忘れることはなかっだろう。その追悼はどうされたのだろうか。二人は靖国神社に祀られてはいないはず