大手書店の有隣堂(横浜市中区)は21日、古本事業に本格的に乗り出すと発表した。藤沢店を拡張し、新業態の古本ショップの第1号店「ReBOOKS(リブックス)」を24日開業する。書籍業界は売り上げ不振に苦しんでおり、老舗書店も新しいビジネスモデルを模索している。 古本事業を強化する狙いについて有隣堂は「新刊書籍の販売が振るわない中、新しいビジネスモデルを構築するとともに、集客力を高めて新書の買い回りにつなげたい」と説明している。今後も店舗の立地条件を考慮して拡大していくという。 新業態店で扱うのは古本約2千冊と、絶版などの理由で再販制度を外れたアウトレット本約5千冊。藤沢店では2カ月に1回程度「古書フェア」を開催しており、参加している地元の古書店12社の在庫を中心に並べる。 古本を買い取る仕組みも整える。比較的新しい古本はバーコードを読み取ることで即座に流通価格が表示されるソフトを使用す