中小企業は日本の企業全体の99%を占める。しかし、その数の多さゆえに中小企業を対象としたマーケティングは困難を極める。とりわけ中小企業向けBtoB(企業間)スタートアップの成功は難しいとされ、「死の谷(Vally of death)」とも呼ばれている。そんな中、新規株式公開(IPO)を果たした急成長スタートアップのChatwork(チャットワーク)は、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)による活動を通じて、この問題に変革を起こしている。日本最大のCVC業界団体「FIRST CVC」代表の山田一慶氏が、Chatworkに話を聞いた。 BtoBマーケティングの「死の谷」 あなたは、BtoB系のWebサービスを開発するスタートアップ企業の間で知られる「死の谷」をご存じだろうか。「顧客当たりの売り上げが年間数十万~300万円(諸説あり)のサービスは成長できない」という定説のことである。
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