いまの日本社会が抱える重大な問題のひとつに、親子関係の問題があげられることにはだれしも異存はないと思います。 常識では考えられないようなささいなことで子供が親を殺したり、親による子供の虐待があったり、逆に親が子供の行く末を悲観して殺したり、友人同士のささいなトラブルが原因で殺してしまったり、いじめグループがほかのグループの人間が気にくわないという理由だけで殺したり、殺人事件や陰湿ないじめが日常茶飯事のことのように起きています。 なぜこのような世の中になってしまったのかは、簡単に結論の出せる問題ではありませんので、ここではふれないことにします。 書き始めると紙面がいくらあっても足りなくなると思いますから。 ここではこれらの原因の一つであろうと思われる、親子関係について考えてみたいと思います。 私は当年57才になりますが、80才を超えた両親は自分のことも一人で満足にできないのに、子供や孫のこと