打ち上げられたH2A15号機=23日午後0時54分、鹿児島県南種子町、山本壮一郎撮影 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は23日午後0時54分、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を搭載した国産ロケット「H2A」の15号機を、鹿児島県種子島の宇宙機構種子島宇宙センターから打ち上げ、目的の軌道に投入することに成功した。9回連続の成功で、製造・打ち上げを宇宙機構から移管された三菱重工業にとっては3回目。 いぶきは打ち上げから約16分後に高度約670キロで分離され、地球を南北方向に回る軌道に入った。今回は打ち上げ能力に余裕があったことから、大阪の企業や大学が開発した「まいど1号」など小型衛星7基も載せており、いぶきに続き順次放出される。 いぶきは宇宙機構と環境省、国立環境研究所が共同開発。地球の温室効果をもたらす二酸化炭素とメタンの量を観測するのが目的だ。これまで観測場所は約280地点しかなか