シェールガスが世界の既存の秩序を大きく変えようとしている。日本の世論は、原子力発電所の再稼働などで揺れているが、その間に、海の向こうでは100年、200年に1回あるかないかの「革命」が進行中だ。そこで、今回と次回の2回に分け、「石油からガスへ シェールガス革命で世界は激変する」(小社刊)を書いた長谷川慶太郎、泉谷渉氏にシェールガス革命の本質について、語ってもらった。第1回は泉谷渉氏。シェールガス革命では日本の企業が大活躍していることを明らかにする。 シェールガス革命の大旋風が世界に吹き荒れ始めた。エネルギー問題といえば、原発の是否やメガソーラーの導入などに関心が深い日本国内の事情からいえば、ピンとこない人も多いかもしれない。しかしながら、これは100年、200年に1回あるかないかというほどのインパクトを持つ一大産業革命なのだ。 圧倒的に安いシェールガスのコスト 米国のオバマ大統領は、201