割り込みハンドラによるリアルタイム処理 組み込み機器では、複数のセンサーやスイッチを監視する必要があります。洗濯機の例で言えば、スイッチの操作によって洗濯を始めたり中断したり、注水時には水位センサーからの満水検知信号によって注水バルブを閉じたりする必要があります。洗濯機がどのような状態であっても即座にこれらの入力情報を受け付けるためには、割り込みを使うのが適当です。 一方、洗濯という本来の機能については、洗濯(注水、洗濯槽の回転、排水)→すすぎ(注水、洗濯槽の回転、排水)→脱水といった逐次的な処理の流れが明確です。したがって、これをそのまま洗濯機の制御のメインプログラムとし、スイッチや水位センサーからの割り込みがあれば、それに応じて処理を変える(例えば洗濯や注水を中止する)ようにすれば良さそうです。 しかし、割り込みハンドラは通常のプログラムに割り込む形で実行されるものであり、その中で複雑
ファイルシステム概要 T-SH7706LSRでのLinuxインストールは第1回で解説しましたのでそれがベースとなりますが、第1回ではルートファイルシステムとなる第2パーティションにはダウンロードしたrootfs.tar.gzをそのまま展開しました。今回はダウンロードしたrootfs.tar.gzをそのまま展開せず、ルートファイルシステムを自分で構築する方法を解説します。 ダウンロードしたrootfs.tar.gzでもひととおりは使えるようにはなっていますが、組込みLinuxが利用される用途や環境は千差万別なので、自前でルートファイルシステムを構築できるようになれば、組込みLinuxが利用される用途や環境に対してより最適なLinuxシステムに仕上げることができます。 ルートファイルシステムはいくつかの要素によって構成されていますが、一番大きな比重を占めているのがコマンドファイル群です。コマン
Linux起動の概要 Linux起動前 Linuxでは基本的にシステムの初期設定をするので、Linux以前の状態ではほとんどの初期設定処理は不要です。 Linux以前ではLinuxをロードする対象であるSDRAM領域を初期化する処理は必要となります。一般的な組込みLinuxボードでは大容量フラッシュROM上にLinuxカーネルが書き込まれていることが多いので、RAM領域が使えるようにさえすれば、あとはROM上からRAM上へデータコピーをするだけでLinuxが起動できます。 SH7706LSRボードでは大容量フラッシュROMではなくSDカード上にLinuxカーネルがファイルとして書き込まれていますので、Linux起動以前にSDカードアクセスやファイルシステムの操作ができていないといけません。SH7706LSRボードではSDカードアクセスやファイルシステムの操作が可能なMESというシステムが書
オープンであること、それが最大の強みだ─「MeeGo Seminar Summer 2010」開催 7月26日、東京、東京コンファレンスセンター品川において、モバイル機器や組込み機器に最適化されたLinuxベースのOS「MeeGo(ミーゴ)」の普及を目的とするセミナー「MeeGo Seminar Summer 2010」が開催された。 MeeGoはLinux Foundationが進めている組込みOSプロジェクト。モバイル用Liunxとして開発が進んでいたIntelの「Moblin(モブリン)」とNokiaの「Maemo(マエモ)」が統合されたプロジェクトとしても知られている。5月にVer.1.0がリリースされたばかり。 MeeGoセミナーは4月にも開催され、今回は2回目となる。Ver.1.0が正式にリリースされていることもあり、前回よりも踏み込んだ内容のビジネス、テクノロジー
Linuxとハードウェア Linuxを象徴する機能 Linuxがハードウェア上で動作をするにはプロセッサの基本的な機能が必要になりますが、アプリケーション単体のROM起動ベースのソフトウェアやTronが動作するにも必要となってきますので、何もLinuxに限ったことではありません。 たいていのシステムは、コンピュータシステムとして最低限必須な機能さえあれば動作をしますが、Linuxはそのような機能だけでは動作をしません。Linuxにおいては最低限必須な機能以外にMMU(メモリ・マネージメント・ユニット)が必要となり、MMUがLinuxを象徴する機能となります。 なぜMMUがLinuxを象徴する機能かというと、Linuxの生い立ちにその理由があります。 Linuxが誕生した当時の状況は、インテルの8086ベースの原始的な16ビットプロセッサをベースとしたMS-DOSというサブルーチンの寄せ集め
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T-Kernelに加えてμT-Kernel 2.0の開発、検証が可能な後継製品「μTeaboard 2.0」を発売中です。 PDFカタログ プレス発表 【チュートリアル】 「はじめてみようμTeaboard/ARM7-AT91」 (2013年02月01日) 「μTeaboard/ARM7-AT91」を使い始めるためのチュートリアルです。インストールから実習用プログラムの実行まで、短時間で開発の手順をひととおり体験できます。 【レポート】 「応用事例: PMC機器制御サーバによる機器の制御」 (2009年7月10日) セミナーや社内研修などの用途にご利用いただけるレンタルサービスもございます。詳細は営業部までお問い合わせください。 本製品に付属するハードウェア(CPUボードなど)は、環境に配慮したRoHS指令に対応しています。 「μTeaboard/ARM7-AT91」は、パーソナルメディア
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