宇宙航空研究開発機構(JAXA)が臼田宇宙空間観測所(長野県佐久市上小田切)に近い同市前山の国有林に、宇宙探査機と交信する新地上局(大型パラボラアンテナ)を建設することになり、30日、現地で造成工事が始まった。2019年度完成予定で、小惑星「リュウグウ」の資料採取を目指す探査機「はやぶさ2」や日欧共同による水星探査機との交信が期待されている。【武田博仁】 JAXAによると、現観測所のパラボラアンテナは直径64メートルで国内最大だが、建設後32年がたち老朽化が進んでいるため、後継となる同54メートルの新アンテナを設ける予定だ。現アンテナより小ぶりだが、新たに現行より高い通信周波数を備え、性能の向上が見込まれている。