デザイン重視で作られた『C-HR』。しかも、ハイブリッドシステムの重量で重心が低く、安定感のある乗り心地で(それに比べて1.2リットルターボは4WDだけど軽快な走り)、ハンドルへの反応がものすごく素直でスムーズで、17インチタイヤでもコツコツ感がなくてしなやかで、しかも運転席まわりのスイッチも使いやすいこのグレードを、そのまま褒めちぎって終わるのも悔しい。 デザインはいいけれど、そのぶん、使い勝手はどうなのよ? デザイン優先の製品に「使いにくい」はNGワードだ。ハイヒールだって、形はきれいだけれど履きにくいんだし。でも、ひっかかった部分を、きちんと書いておきたい。 まず、運転席からの前方視界にはきちんとこだわり、窓枠(Aピラー)を細くしたはいいけれど、左ナナメ後ろが見えにくい。駐車するべく首をぐるりとひねると、太いピラーと後ろのドアで外の景色が断絶されるのだ。後ろドアは、ドアハンドル部分の
『NSX』と聞いただけで身震いがして心拍数が一割上がる。ぐっと低いボディ。やる気まんまんな顔と、周囲の視線を釘付けにする後ろ姿。とにかく目立つ。試乗中に高速道路を走っていたら、何台のクルマに並走され追っかけられ、覗き込まれたことか。 全体像はいい。しかしながら改めて運転席に座るまでの一連の動作を行うと、残念なところが目につく。 まず、ドアハンドル。シルバーで大きくて無骨なフォルムで握り心地の悪いドアハンドル。北米仕様なら隣接するスイッチにふれると、自動でしゅっと飛び出してくるらしい。しかし、日本仕様は出ない。よって、テコの原理により手動式で持ち上げるというむだな動きを強いられる。この出てくる距離は63mm。欧州には自動で飛び出してくるのは40mm以下であることという決まりがあるため手動なのだが、欧州の車両法を準拠する日本も、手動になったとのこと。 でもなー、昨今の国土交通省は商品の競争力強
サイバーアイ・エンタテインメント久夛良木健社長は3月11日、第6回国際自動車通信技術展(ATTT)の基調講演に登壇し、「日本の自動車メーカーはどういうふうにこれからしていくのかを、ちゃんともう一度ゼロリセットに近い形で考えた方が良い」と提言した。 久夛良木社長はまず「かつてクルマは一朝一夕には造れない、摺り合わせ技術やノウハウの塊で、異業種の参入は無理だと言われていたが、テスラがもう2つめ、3つめのクルマを出して、今までの議論が一歩進んだ」との考えを示した。 さらに「これまでのクルマは基本的にひとつの塊として捉えて、どーんと造っていた。パソコンと一緒で、基本シャーシをどうするか、どういうボディを造るか、あと駆動系をどうするか、さらに情報系と制御系といったように分けてモノを考えれば非常にわかりやすいということに、ようやくみんなが実例とともに学んだ」と述べる。 一方で「ただ情報系と制御系がどう
ホンダのコンパクトSUV『ヴェゼルハイブリッド』を1700kmにわたってテストドライブする機会があったのでリポートする。 ヴェゼルは同社のコンパクトカー『フィット』をベースに作られたSUVで、1.5リットルガソリン+CVTと1.5リットルガソリン+DCT(デュアルクラッチ式自動変速機)ハイブリッドの2種類のパワートレインがある。エンジンはCVT版で131馬力、ハイブリッド版で132馬力と、排気量1リットルあたり80馬力台後半を発生する高出力型。ハイブリッドの場合、バッテリー出力とエンジン出力を合算した最大値は152馬力に達する。試乗したのはリコール前後とも、お洒落な2トーンカラーのインテリアを特徴とする「Z」グレード。走行抵抗の大きなスポーツタイヤを履いているため、JC08モード燃費は24.2km/リットルと、ベーシックグレードに対して1割ほど落ちる。 ◆リコール前後で乗り味は変わったのか
ホンダの山本芳春取締役専務執行役員は10月24日、都内で報道陣の囲み取材に応じ、度重なるリコールについて「複雑な新機構に対しての知見が不足していた」とした上で、社内体制や品質評価基準の見直しで再発防止に努める考えを示した。 主なやりとりは以下の通り ----:リコールが度重なった原因は 山本専務(以下:敬称略):複雑な新機構に対しての知見が不足していたことが問題だった。ある特定の作動状態でノイズが発生してエンジンが止まるという現象は、これまでの市場に出した車でいうと発生確率は0.0039%。それを通常の開発中にとらえることが大変難しかったというのが反省点。もっと熟成が必要だった。 ----:再発防止策は 山本:ホンダ四輪事業本部に品質改革担当役員を設けるとともに、(研究開発部門の)本田技術研究所の副社長を兼務することで、品質保証体制を強化していく。 ----:自らが社長を務める本田技術研究
トヨタの商用バン『プロボックス』/『サクシード』が12年ぶりのマイナーチェンジを遂げる。ビジネスシーンでの使い勝手を第一に考え、実際のユーザーの声を集めた上で、乗用車とは全く異なったデザイン、インターフェース開発の手法がとられたという。 車内で過ごす時間が多い商用車だからこそ実現できた新型プロボックス / サクシードの内装デザインとそのコンセプトについて、製品企画部の嶋村博次(しまむら ひろつぐ)主査、インパネ・意匠設計担当の川畑雅稔(かわばた まさとし)氏、西村成生(にしむら しげお)氏、デザイン担当の門田寛仁(かどた のりと)氏、4名の開発メンバーがインタビューにこたえた。 ◆“四畳半”をキーワードに、手が届く空間を作り上げた ----:今回は新型プロボックス / サクシードのデザインについて話を聞くため、製品企画の嶋村さんをはじめ、4名の方にお集まりいただきました。早速ですが、今回の
まるで自らが歩いているかのように世界各地の街並を見ることができるGoogleのサービス、ストリートビュー。撮影は、特殊なカメラを搭載した車を用いて行われていることが知られているが、この度、日本における撮影車両が初めて一般公開された。 Googleが東京・お台場にある日本科学未来館で開催しているイベント「Google マップの歩みとストリートビュー」には、3種類のストリートビュー撮影車両が展示された。 1台はトヨタ『プリウス』に撮影システムを搭載した通常の「ストリートビュー撮影車」。撮影車は、15個のレンズを使って全方位360度の写真を撮影、また、モーションセンサーで撮影車の位置を追跡しており、データを保存するハードディスク、小型パソコン、レーザーを使用して3Dデータを取得し、ストリートビュー画像内の距離も測定できるようになっている。 当初は複数のパソコンを搭載していたが、撮影システムの改良
数多くのレースが開催され、自動車メーカーの新車開発の舞台としても知られるドイツの有名サーキット、ニュルブルクリンク。同サーキットが、破産宣告を受けたことが分かった。 これは18日、ニュルブルクリンクサーキットのあるドイツのラインラント・プファルツ州が発表したもの。同州が、ニュルブルクリンクサーキットの株式の90%を保有するオーナーである。 ラインラント・プファルツ州のクルト・ベック首相は18日、記者会見において、「ニュルブルクリンクサーキットに破産宣告を行った」と発表。ニュルブルクリンクサーキットはEU(欧州連合)に対して、緊急の資金援助を求めていた。しかし、EUは「合理性がない」と、これを却下。これにより、ニュルブルクリンクサーキットは資金繰りに窮した。 ニュルブルクリンクサーキットは2009年、遊園地の建設などを含めた大規模な改修を実施。この際の3億ユーロ(約300億円)の借り入れによ
マツダは15日、オーストラリアで開幕したシドニーモーターショーにおいて、新型『BT50』を初公開した。 BT50は、フォードモーターと共同開発された最大積載量1tクラスの小型ピックアップトラック。フォード版は『レンジャー』を名乗る。 新型の開発コンセプトは、アクティブ・ライフスタイル・ビークル。ビジネスユースだけでなく、ファミリー&レジャーユースにも対応できる、ピックアップトラックの新しい方向性を提案する。 外観は、大型肉食獣を思わせるダイナミックなウェッジシェイプが特徴。マツダのファミリーフェイスである5角形グリルは、ヘッドランプやクロームバーと一体デザインされ、迫力のフロントマスクを実現した。 室内は、インパネ中央からセンターコンソールにかけて、流れるようなデザインを採用。ドライバーを包み込むようなラップアラウンドインテリアが、スポーティな雰囲気を演出する。 エンジンに関してのアナウン
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