若者の憧れを利用した“やりがい搾取”が問題視される昨今、J2・FC町田ゼルビアは学生にやりがいを与えつつフェアに活用する環境を設けている。昨季は10人のインターン生を受け入れ、今季も新たに募集中。クラブやサッカーへの興味や知識は問わず、相応の報酬も与える仕組みを用意している。実際にインターンを経験した学生たちも「チャレンジできる環境」「めちゃくちゃ楽しい」と充実感を口にする。町田が実践するクラブと学生のWin-Winの関係を探った。 (文=大島和人、トップ写真=Getty Images、写真提供=FCMZ) 他のクラブとは違う町田の取り組み FC町田ゼルビアは昨シーズン、佐野海舟選手のような大学生世代の選手が活躍を見せたJ2クラブだ。加えて実はわれわれの目が届かない場所でも「U-22年代」が大切な仕事をしている。このクラブはピッチ外でも若者たちにチャンスを与え、能力を引き出すカルチャーがあ