ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ロシアの大手銀行を世界の銀行決済取引網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から排除するという金融制裁が決まり、国際社会のロシア包囲網は強まっている。さらに、ロシア軍は、ウクライナ軍の予想以上に激しい抵抗に遭っていると各種メディアが伝えている。 こうしたなか、『エドワード・ルトワックの戦略論』などの邦訳もあるアメリカの戦略家エドワード・ルトワックが英メディア「アンハード」に、「プーチンは過信して強く出過ぎている?」と題した論考を寄稿している。 プーチンは「無謀なギャンブラー」 2008年のジョージア(グルジア)での紛争や2014年のクリミア半島併合について言及し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「標的が照準に入るまで待ち、確実に命中するよう引き金を引く非常に忍耐強いハンターだった」と、ルトワックは評している。