「シャルリー・エブド」誌襲撃事件の後、フランスと日本のメディアによる報道を追っていて、この事件への反応や解釈が両国でまったく異なっていることに気がついた。 大まかに言えば、フランスの場合は、「シャルリー・エブド」の編集方針に賛成でない人、あるいは同誌を読んだことがない人でもほぼ全員が、同誌への抗議の手段として殺人という最大の暴力が行使されたことに激しく怒りを覚えたのに対し、日本の場合には、「テロは良くないが」というただし書き付きで、「でも表現の自由と騒ぐのは西欧中心主義ではないか。表現の自由にも、他者の尊厳という制限が設けられるべきでは」と表明することが少なからず存在した。 ここではその点については触れない。それとは別に、取り急ぎ指摘するべき問題が一つあるからだ。 1月13日付読売新聞の夕刊、国際欄に出ていた記事のことだ。今日14日水曜日、襲撃事件後初めて発行される「シャルリー・エブド」最
米Facebookが社内で「ユーザー(User)」という言葉を使わなくなったという。今はFacebookの利用者を「ピープル(People)」と呼ぶようにしているそうだ。The AtlanticのテクノロジーカンファレンスNavigateで、FacebookのMargaret Stewart氏 (製品デザイン担当ディレクター)がこのことを明らかにした。 ピープルという呼び方は個人的にしばらく前から気になっていた。最初に気づいたのは、MicrosoftがWindows Phoneに「Peopleハブ」というソーシャルコンタクト機能を設けた時だった。ピープルは漠然としていて、名称としては鋭さに欠ける感じがした。でも、それから数年でピープルという言葉を使うWeb/IT企業がいくつも出てきた。最近では、Instagramが「おすすめ」というタブの名称を「ピープル」に改めている。このように、インパク
中二病の定義が伊集院光氏が提唱したものから異能バトル系の妄想を好む人達も含まれるようになった、みたいな詳細な経緯は割愛 「中二病でも恋がしたい!」「異能バトルは日常系の中で。」など、最近やたらと中二病を題材にしたアニメをよく見るようになった気がする なんていうか、「邪気眼が疼くうわあああ!!」とか言ってるキャラクターの滑稽な様子を笑い飛ばすだけならなんとも思わないのだけれど、中二病を題材にした作品というと必ずと言っていいほど「中二病とは幼児性と承認欲求が云々~」みたいな的外れすぎる考察をしだすから「何言ってんだこいつ?」ってなことになってしまう 異能バトル系妄想をリアルで披露しちゃうレベルで罹患しているという、その手の漫画にしか存在しないレベルで患っている後天的に付与された意味の方の中二病患者を伊集院光氏が提唱した方の中二病に中途半端に当てはめて考察しようとするからこのような齟齬が生まれる
誰かとえっちした事を「〇〇を喰った」と表現する男性が現在とりわけ散見される。 何が問題なのかというと、この表現は「〇〇という人間を食べる」としてカニバリズムに当たる事である。 昨今のカニバリズムとして、日本人はおかしな誤解をしている。 例えば、パリ人肉事件の佐川一政の件である。 端的に言えば、佐川は自分の彼女を捕食的な意味合いで「喰った」わけである。 この「喰った」という表現は表現として至極適当である。 というのも昔「喰う」という表現は、例えば「人喰い鮫」のように人や物を文字通り食べる、 すなわち「〇〇が人肉を食べる」といった意味合いにきわめて近い。 しかしながら、現在の「喰った」はカニバリズム的な「喰った」という表現ではなく、 どちらかといえば、「ご飯を食べた」と同種の表現であろう。 ここにニュアンスの違いを感じるのである。 この表現、おかしな所はないのだろうか。 この表現を目にする度に
(※この記事はメジャータイトル25本からお勧めする最近のなろう小説に便乗した幻想再帰のアリュージョニストのステマです) たまに創作界隈で話題に上るテーマとして、異世界ファンタジーに日本語や外来語が出てくる問題、というのがあります。 要は異世界を舞台とした設定のフィクション(特に小説)に日本(や諸外国)の文化背景特有の言葉が出てきてしまう問題です。仏教のない世界で「仏の顔も三度まで」という表現が出てくるのはおかしい。コンピュータも英語も知らない登場人物が「マルチタスクが苦手」とか言い出したら違和感を覚えるでしょう。「社会」「文明」などの熟語も外国から輸入した和製漢語なので避け、やまと言葉のみを使うべきである。いやいやそれを言うなら、そもそも異世界の物語をで日本語で記述すること自体がおかしいやんけ、等々。 もちろん、日本人向けに作られたフィクションを日本語以外の言語で記述するのは現実的ではあり
漫画家で美術家の「ろくでなし子」氏が逮捕されました。「わいせつ電磁的記録頒布」という容疑で、警視庁保安課が逮捕したと発表しています。問題視されたのは、女性器を「下卑たものとして扱うな」とか「自分にとっては手足と一緒」だという同氏の主張を込めた一連の創作活動の一部についてでした。 報道によると、ろくでなし子氏は女性器をかたどった小型ボート(ネット上で見るとバナナボートのパロディのようです)を制作するためネット上で寄付を呼びかけ、寄付をした人に3Dのデータを配ったことが問題とされているようです。 この事件ですが、メディアでは警察の発表をそのまま丸写しして、ろくでなし子氏のことを「自称芸術家」であるとか「わいせつデータの頒布」などと一方的に決めつけた報道がされており、こうしたメディアの対応への批判が起きています。 DJが音楽を流す「クラブ」の規制問題などもそうですが、文化的・社会的な価値観が揺れ
6月に入り、いよいよ全国的に雨の季節になりました。足元が濡れるのは好ましくないものの、雨そのものは嫌いじゃない。雨音を聞きながらの読書は捗りますしね。……いい雨だね。 ところで、日本語における「雨」の表現と言えば、どんなものがあるでしょうか。 たとえば、「狐の嫁入り」*1。いわゆる「天気雨」を指す表現で、その由来には諸説あるとのこと。「晴れてるのに雨が降ってる! おかしい!」という異様さから、「キツネに化かされている」ような感覚を抱いたことで、そう呼ぶそうです。 地方によっては、「狐雨」「狐のご祝儀」とも言うそうな。さらに、海外では同様に「天気雨」を表す言い回しとして、熊や虎、鼠やジャッカルが結婚することもあるのだとか。雨=結婚という発想は世界各地で見られるようですね。 四季の変化に富み、天候も変わりやすい日本では、さまざまな時代や地方、場面場面において、多くの「自然」に関する言葉が生まれ
米国ユタ州でアイラ・レヴィン戯曲の演劇『デストラップ』(Deathtrap)の上演を見た女性が、男性同士のキスシーンがあることに激怒し、「注意書きをつけるべき」「払い戻せ」と劇団に抗議しました。それに対して劇団の代表取締役が発表した回答が完璧だと話題になっています。 詳細は以下。 Theater Director Responds Perfectly to Anti-Gay Patron | The Bilerico Project 『デストラップ』は、1982年に映画化もされた(邦題は『デストラップ~死の罠~』)人気ミステリー劇です。以下、Amazonから映画版のあらすじを引用してみます。 追いつめられた劇作家が書いた、名声のための完全犯罪ストーリー。 ブロードウェイの劇作家シドニー・ブリュールは悩んでいた。かつてはスリラー劇の第一人者として活躍したが、近頃はスランプ状態。その上最新作ミ
最近、「了解」は失礼だという説が出てきているようです。 どこの誰が言い出したのか知りませんが、ごく最近であることは確かです。 少し前のマナー本には、そんなことは書いてありません。 たとえば、2003年のこれだけは知っておきたい! 改訂版 ビジネス・マナーハンドブックには、次のようにあります。 しかしそうしたルールができていない社外の人からのメールを受信したときには、「メール、受けとりました」「その件、了解しました」など、簡単でよいからすぐに返信し、… また、2005年の「こんなことも知らないの? 大人のマナー常識513」というマナー本には、次のような記述があります。 内容に疑問のあるときにはその点を記して送信しますが、そうでなければ「メール拝見しました。○○の件は了解しました」などと簡単な返信でかまいません。 しかし、2008年の「信頼される社会人へのパスポート敬語検定」*1には、次のよう
これは必聴です! ジャマイカ人シンガー「Brushy One String」のギターに張られた弦はたったの一本。しかし、彼はそのギターで強烈な音楽を聞かせてくれます。 耳に残るリズムとソウルフルな彼の歌声は、何度も聞きたくなる中毒性があります。 このグルーヴ感! 始めは静かだった周りの人たちも、最後にはノリノリ状態。YouTubeにある彼のチャンネルにはいくつかの曲がアップされています。 このブルース感! ギターをパーカッション代わりに叩きながら、変幻自在の声で様々な曲を演奏しています。 彼の本名はAndrew Chin。実は、ジャマイカでは有名なFreddie McKayという70年代に活躍したレゲエ歌手の息子だそうです。気になる方はYouTubeなどで聞き比べてみるのも面白いかもしれません。 一躍有名人となった「Brushy One String」、iTuneでは「Destiny」とい
「シャケ弁当」という呼び方が変わるかもしれません。 去年相次いだ食材の虚偽表示問題を受けて消費者庁は表示に関するガイドラインの案をまとめ、27日、東京で意見を聞く会議が開かれました。 より正確な表示を求める内容ですが、広く定着したメニューの変更も迫られるだけに外食業界などからは戸惑いや反発の声も出ています。 全国のホテルやデパートでのメニューの虚偽表示の問題を受けて、消費者庁は先月、ニジマスを「サーモン」と表示するなど、景品表示法上、問題となる具体例などをまとめたガイドラインの案を公表しました。 27日は、その案に対する意見を聞く会が東京で開かれ、外食産業や消費者団体の代表など12人が出席しました。 この中で、外食産業の代表などからは、▽「サーモントラウト」は、すでにすしネタなどの「サーモン」として広く出回っているため、表示できなくなると消費者を混乱させるとか▽料理の名前は、伝統や文化に根
現在公開中の今作は、高畑勲監督14年ぶりの新作 ※この画像はサイトのスクリーンショットです 11月23日に公開されたジブリ映画『かぐや姫の物語』について、乳房や裸身が登場することを理由に、海外での上映を危ぶむ声が登場し、ネットで話題になっている。 『かぐや姫の物語』は、竹の中から生まれた少女・かぐや姫が、美しい少女として育ち、満月の夜に使者とともに月に帰る──という、日本人なら誰もが知るかぐや姫の物語を映画化した作品。ジブリスタジオが8年の製作期間と50億円の製作費を掛けたこの作品は、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』などを手がけた高畑勲氏が監督を務めており、映画音楽に久石譲が、さらに声優には故・地井武男が起用され、話題となっている。 同作について、海外上映への危惧を示したのは、作家・ジャーナリストの冷泉彰彦氏だ。「ニューズウィーク日本版」に掲載されたコラムで冷泉氏は、作品の出来につ
これまでコミックマーケット準備会は当日のサークル参加登録時、「ワイセツ」を中心としてサークルの頒布物を確認してきました。「ワイセツ」については、当該サークル以外にも広く責任を問われる可能性があります。頒布物確認を行なうことは、頒布物に対して準備会がサークルとある意味共同して責任を取れる形とすることを目的にしています。 コミックマーケット85でも同様の確認作業を行う予定でおりますが、今年下半期に入って「ワイセツ」表現に関する新しい動きがあったことを受け、『コミケットアピール』に加えて注意喚起を行うこととします。 既に報道されている通り、2013年4月19日に成年向けマンガを発行している出版社に家宅捜索が行われ、7月25日に編集者がワイセツ図画頒布の疑いで逮捕されました。その後も、数社の出版社が警察から呼び出しを受けているという一部報道もあります。 こうした動きを受け、9月発売以降の成年向けマ
細川護熙(もりひろ)氏(75)といえば、1993年に「非自民連立内閣」を組閣した元首相にして、旧熊本藩主細川家の第18代当主としても知られる。98年に還暦を迎えて政界を完全引退した後は「晴耕雨読」の日々を送りながら、作陶などで文化的な素養を発揮してきた。 そんな細川氏が、最近はふすま絵師として活躍しているという。本人に話を聞くと「好きなことを続けてきただけなのですが」と謙遜(けんそん)しながら、語り始めた。 「書は熊本県知事を務めた83年ごろから県OBの書家から学び始めました。60歳で陶芸に魅せられて以降は、興味の赴くまま油絵、水墨画とやってきただけです」 ふすま絵との出会いは2011年。細川家ゆかりの京都・地蔵院を訪れたところ、ふすま絵が傷んでいた。見かねた細川氏が、寺側に制作を申し出たという。 「挑戦しがいがあると思いましてね。取りかかってみると、案の定難しかったですね。何しろ、お寺の
2013年11月06日00:08 痛いニュース コメント( 2 ) 【悲報】 日本から「女言葉」が絶滅 クソみたいな国に Tweet 元スレ:http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1383654529/ 1: ヒップアタック(東京都):2013/11/05(火) 21:28:49.29 ID:Y6XewMkB0 なぜ、洋画や海外文学に登場するヒロインは「~「~だわ」「~かしら」と、やけに女を強調した話し方なのか……。 こんな疑問を感じている人は、きっと多いはずだ。 日常生活のなかで「きょうは私、お昼はお弁当なの。早起きでつらかったわ」だとか 「どうして男って自分勝手なのかしら。ホントいやよ!」などと話す人はいない。 もしもいたら、ちょっとコワイくらいだ。 この大いなる謎の真相に迫っているのが、先月発売された『翻訳がつくる
(4/28追記:ブコメとかで要望が多かったんでgif増やしてみた。表示が重かったらすいません) だいぶ以前の記事でも書いたのですが プールの水際、液体と個体を分かつ線の表現はCGの侵食によって 徐々にロストテクノロジーとなりつつあります。 相変わらず萌えアニメ、学園アニメ全盛で作品ごとに水着回、プール回があり こういった境界部分も目にする機会が多いわけですが 残念ながら、もうこの部分はメーターさんには作画させてもらえない領域のようで。 描かせてもらえないから、よけいに描けなくなっていくのかもしれない。 しかしながら 「この線が動かないのはおかしい」と考える向きもやはりあるようで、 挑戦のあとが見られる作品もいくつかあるのでした。 これは明るい兆しなんだろうか? 正直どうなのかわかりませんが そのへんをまとめてここ数年分、少しだけ紹介してみたいと思います。 (2010)オオカミさんと七人の仲
MoMA(ニューヨーク近代美術館)で開催中の『TOKYO 1955−1970:新しい前衛』展で、旭日旗のイメージが使われている横尾忠則の作品が展示され、同展の広告としても使用されていることに、在米韓国人団体が抗議している。 MoMAに展示された横尾忠則氏の作品、韓国で物議に|MSNトピックス 在ニューヨーク韓国人団体「横尾忠則作:戦犯旗」を展示したニューヨーク近代美術館に謝罪と賠償を求める:Birth of Blues(ざっと見た中では一番詳しい) 韓国系住民ら旭日旗撤去求め抗議 NY美術館 - MSN産経ニュース 戦時中のニュース映像などでよく目にする旭日旗は、日本帝国海軍の軍艦旗として戦前まで使用されていた。Wikipediaによれば制定は明治22年だが、既に明治3年に帝国陸軍の軍旗として定められていたものを模倣したらしい。戦後は昭和29年に旧帝国海軍と同じ規格のものが、自衛艦旗として
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く