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ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (26)

  • 権丈節二題 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    権丈先生の味わい深い言葉が連日投下されております。 http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare189.pdf(「乏しきを憂えず等しからざるを憂う」ようなできた人間じゃないよ、僕は) >不平等・格差は問題だ、貧困問題は深刻だと言うくらいで、世の中動くもんじゃない。18 世紀の半ばに産業革命が起こってすぐから、深刻な貧困問題を訴える社会運動家は、ずっといた。だけどな、格差問題、貧困問題を解決するためには、所得の再分配が必要なわけで、その再分配政策が大規模に動きはじめるのは、高所得者から低所得者に所得を再分配するその事実が、成長や雇用の確保を保障するということを経済理論が説明することに成功したときからだ。現状の所得分配に対する固執はいつでもどこでもとてもおそろしく強く、格差は問題だ、貧困問題は深刻だと言うくらいで、所得分配のあり方が大きく

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  • 生活保護が危ない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    扶桑社新書からでた産経新聞大阪社会部『生活保護が危ない』は力作です。こういうのを読むと、しっかりした社会的センスを持って取材する記者の力はすごいなあと思います(もちろんそちらが少数派なのですが)。 http://www.fusosha.co.jp/book/2008/05745.php 昨年4月から今年3月まで連載された記事がもとになっていますが、何よりも大事だと思うのは、とかく生活保護の問題は、「こんな人にすら生活保護を認めないなんて、なんてかわいそうな!行政はひどい!」論と、「こんな連中にすら生活保護を垂れ流すなんて、なんて甘やかしてるんだ!行政はもっとしばけ!」論という二極の間で振り回されるだけで、全体像をきちんと論じようという姿勢がともすれば見失われがちなのですが、そこのところをしっかりと見据えていて、常に両方の側面をにらみながら問題を追いかけようとしているところです。 ブログで

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  • ビジネス系フェミニズムの悪弊 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    日経ビジネスオンラインから、 http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080428/154437/ いや、そりゃ、 >仕事か家庭か--。二者択一を迫られる女性は今も少なくない >今の日では、育児を機に正社員の立場を手放すと、再就職で同等の仕事を得るのは困難だ。もし、こうした女性たちが再びチャンスを得られれば、将来の労働力不足も解消でき、社会全体にとってもプラスになる。 というのは全くその通りなんですが、だからといって、すぐに >やりがいのある仕事も幸せな家庭生活も諦めたくない。そう考える女性たちのお手としてパネリストを務めたのが、早稲田大学大学院教授の川裕子さん。銀行員、マッキンゼーの主任研究員、政府の各種委員を経て、現在は大学院で教鞭を執る。2人の息子の母親でもある川さんは、夫の海外留学や転勤を経験しながら仕事を続けてきた。 と、

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  • 労働組合こそ教育を語れ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    IMFJC(金属労協)の機関誌『IMFJC』に、読売新聞の徳永さんという方が標題の文章を寄稿しています。教育再生会議つながりというわけではないのですが、なかなか面白いので、ご紹介しておきます。こういう「フツー」の感覚で教育を語る人が少ないのが問題なんですよね。 http://www.imf-jc.or.jp/public/kikanshi2/07natsu/pdf/32-33.pdf >先の統一地方選で、まだ20代の候補者が、学校の先生の「あたりはずれをなくす」と公約に掲げていた。これを目にしたとき、あんたはいったいどれほどの人物なのか、とあきれてしまった。ただ有権者受けだけを狙って掲げたのだろうと思った。 何より、スイカでも買うかのように、人間について、しかも学校の先生に対して「あたりはずれ」と言う神経を疑う。こうした発言がどれほど先生を貶(おとし)めていることか。失礼だが、私自身の尺度

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  • 経済財政白書 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    先週労働経済白書が出たかと思うと、その舌の根も乾かぬうちに(ちょっと日語違うか)今度は経済財政白書です。 http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je07/07p00000.html 副題は「生産性上昇に向けた挑戦」で、最近の経済財政諮問会議でやたら労働生産性の上昇が唱道されているのと揆を一にしています。第1章は「長期化する景気回復とその先行き」でいわゆる動向編ですが、第2章が副題に対応する「今後の成長に向けた生産性向上と企業行動」、そして、第3章がなんと「労働市場の変化と家計部門への影響」で、もろ労働経済白書とかぶっています。 しかも、ある意味で労働経済白書よりも踏み込んだことを言っています。 話は非正規労働が増えてきて、しかも若年男性では非自発的な非正規が増えて、人的資形成に差が出てきているというところから始まりますが、そこから派遣法など雇用法制がどう変わっ

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  • 長谷川三千子女史の正論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    産経新聞の正論欄に載った論説だから定義上正論なのですが、内容的にもある意味における正論であるという意味で紹介しておきたいと思います。 http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070709/srn070709000.htm >先日の中間報告は、少子化の原因は産みたいのに産めないといふ「希望と実態の乖離(かいり)」にあると分析してゐる。ところが、ではそれをどう解決すべきかといふ話になると、たちまち女性の仕事と子育てを両立させられる社会へと変革しなければならぬといふ、実態をはなれた処方箋(せん)が持ち出されてくる。 >実際には「今後子どもが欲しいと考えている女性」のうち約8・4割が、子供が3歳になるまでは常勤で働きたくないと考へてゐるのである。つまり彼女たちが求めてゐるのは、保育所や社内託児所の充実ではなくて、むしろ2人の子供を産み育ててゐる5、6年の間、

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