「金融情報専門の通信社」であるという、テクノバーンのサイトに、「日本人研究者が論文発表、宇宙での栄養補給には昆虫を食べるのが最適」なる記事が掲載されていた。 これはAdvances in Space Researchという宇宙開発専門誌で発表される予定の論文を紹介したもので、スペースコロニーで動物性タンパクを得るためには、食物連鎖上位の動物ではなく、昆虫を食べるべきだとの主張だという。 記事では研究者の名前も判らないので、早速ASR誌の草稿ページを調べると、宇宙航空研究開発機構の山下雅道教授のグループによる論文だというのは判ったのだが、残念なことに抜粋も示されていない。 その代わり、同グループが昨年の「宇宙利用シンポジウム」で発表した論文(PDF)が見つかり、それがどうも同じような内容らしいので紹介してみる。 といっても、内容は極めて常識的とも言えるものだ。例えば火星探査を行う場合、「10