世界最小のパラパラアニメ「少年と原子」から=米IBM提供世界最小のパラパラアニメ「少年と原子」から=米IBM提供 【冨岡史穂】米IBMは1日、分子一つひとつを動かして作ったパラパラアニメーションを発表した。男の子がボールと戯れる様子を描いた約1分のストーリー。ギネスワールドレコーズ社が「世界最小のパラパラアニメ」と認定した。 研究チームは、銅板の上に一酸化炭素の分子を置き、絶対零度近くまで冷やして動きを止めた。そして走査トンネル顕微鏡(STM)と呼ばれる装置で少しずつ動かして、一コマずつ撮影。242コマをつないで「少年と原子」と題する作品を完成させた。一コマの実寸は10万分の4ミリ程度ほどしかない。 この技術は大容量の記憶媒体の開発に利用される。IBMは「ナノ物理の世界にだって少しの楽しみは必要だ」としている。作品はウェブサイト(http://goo.gl/hLWwV)で見られる。