中国産ウナギの開きの産地を「愛知」と偽って表示し販売したとして、岐阜県は17日、高山市問屋町の水産物卸売業者「高山水産青果」に対して、食品表示法に基づき是正を指示し、発表した。 県によると、少なくとも、同社が今年6~10月に「愛知」と表示して販売したウナギの開き3万125本のうち、6640本分は中国産だったという。このほか、食品表示法に反して産地を表示せずに販売したウナギの開きも、3426本あったという。 高山水産青果は17日、高山市内で記者会見を開き、東勇隆社長が「関係者をはじめ、消費者のみなさまに迷惑をかけた」と謝罪した。同社によると、国産ウナギの入荷が激減するなか、仕入れから販売までを1人で担当していた社員が不足分を補うため独断で産地偽装をしていたという。今後、チェック体制を見直すとしている。 県によると、同社は県の聞き取りに「愛知産ウナギの注文を受け、足りない時期に中国産で補ってい