体力も技術も必要だが、それと同等以上にプロレスラーに必要なのは客の心を掴むプレゼンの能力である。WWEがガッチリ噛んだ女子プロレス映画の傑作『ファイティング・ファミリー』は、その力があれば人生を切り開くことができるということを教えてくれる。 家族経営インディープロレス団体の少女は、夢の舞台WWEのリングに上がれるか イギリスのノリッジ。WAWは、この街で活動する家族経営のインディープロレス団体だ。父のパトリック、母のジュリアもレスラーという環境で、18歳の娘サラヤもまたレスラーとしてWAWのリングに上がっていた。彼女の上には兄が2人。長兄ロイは傷害で刑務所に入っているが、次男のザックもまたレスラーとして活躍。生粋のプロレス一家である。 ザックとサラヤ、そして家族全員の夢は、二人が世界最高峰のプロレス団体であるアメリカのWWEのプロレスラーになること。そのため何度も試合のビデオをWWEに送り