被害の発覚[編集] 2015年4月4日以降、近畿地方を中心とした各地の寺社で油状の液体が重要文化財や国宝などにふり撒かれて汚損される事件が報道され始めた[12]。油状の液体は、ペットボトルのようなものから撒かれたり[13]、スプレーのようなもので吹き付けられるなどしている[14]。全国各地に被害が広がっていることから、模倣犯による悪質ないたずらの可能性も指摘されていた[15][16]。 文化庁は4月8日、文化財の防犯態勢強化を求める通知を都道府県教育委員会に出しており、下村博文文部科学相(当時)は「大変遺憾だ。防犯設備の設置や汚損(修理)に対し、必要に応じて補助したい」、「引き続き所有者に注意喚起していきたい」と声明を発表したが[17]、その後も各地で続発し、5月29日時点の警察庁まとめでは、被害は16都府県、48箇所に及んだ[18]。 2015年発生事件[編集] 2015年発生事件容疑者