日本でファッション業界のキャリアを積み、現在はニューヨーク・パーソンズ美術大学に留学中の高山純氏が現地のファッション事情をお届けするコラム連載「NYコラム」。第5回は同氏の視点から、ファッションスクールでビジネスを学ぶメリットとキャリア形成における課題を考察する。 アメリカではパーソンズの他にも、州立のファッション工科大学(FIT)、日本では知名度がやや低いエル・アイ・エム カレッジ(LIM College)やプラット・インスティテュート(Pratt Institute)などもある。FITはその名の通り、より技術面でのフォーカスが強く、パーソンズの方がコンセプトづくりや学際的な研究が盛んというのが一般的なイメージだと思う。とはいえ、パーソンズはトム・フォードやマーク・ジェイコブス、FITはカルバン・クラインやマイケル・コースなどいずれも米国を代表するデザイナーを多数輩出しており、甲乙はつけ
Yuniya Kawamura 川村 由仁夜 NY州立ファッション工科大学 准教授 社会学博士(PhD)。1963年チェコスロバキア生まれ。上智大学を卒業後、文化服装学院、キングストンポリテクニック、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT / SUNY)でファッション・デザインとパターンを学ぶ。日経アメリカ社米州編集局を経て、2001年コロンビア大学大学院社会学部で博士号(PhD)取得。現在は、FITで教鞭を執り、ファッション社会学を教える。2004年にテニュア(定年なし終身在職権)取得。個人事務所NYファッション・リサーチ・カンパニー代表、英字無料情報誌『NYストリート・ファッション・マガジン』編集長兼発行人、手芸クラフトのアトリエ「カワイイ・スタジオ・インNY」主宰。主な出版物に、『パリの仕組み』(日本経済新聞社 / 2004年)、『The Japanese Revolution
さる2017年11月20日(月)、18:30~20:30 第5回目のFIT大学院のGlobal Fashion Management(GFM)コースのInformation Sessionがファーストリテイリング社の会議室をお借りして開催されました。例年通り、FITからはFIT大学院の長(Dean)であるMary Davis氏と学部長であるPamela Ellsworth氏が講師として参加。FIT大学院とGFMコースに関して詳しい紹介を行いました。 また、今回は当コースを卒業し東京の企業に勤務して活躍している平木裕子さんと留学経験が豊富でFITのファッションデザイン科でも学んだ経験がある前田舞子さんが、それぞれの留学体験談を披露し、これからFITへの留学を目指す人達にとってまたとない情報収集の機会となりました。 なお、このコースにはTOMODACHI-UNIQLO奨学金が用意されており、F
FITミュージアム ディレクター & チーフ・キュレーター ヴァレリー・スティール氏講演 「外国人が見る日本ファッションの誇るべき強み ― そのマーケティング方法は」 2010~11年にかけてニューヨークFIT美術館で『ジャパン・ファッション・ナウ』展を開催しました。来場者は6万5000人以上で、好評により会期を3ヶ月延長。ウエブ・サイトでは3万5000人以上が、総計で10万人以上が見たことになります。それだけ世界が、日本の文化とファッションに大きな関心を抱いている。日本企業は、もっとそこを突くべきです。 日本は千年以上にわたってファッションに携わって来ました。11世紀の平安京では「いまめかし」という、「目新しい」などの意味の言葉がいい意味で使われていた。清少納言は、人々がその季節で何色を着るべきかを知らなかった時に、いろいろと発言した女性です。 「わび・さび」は、審美的な「質素な、魅惑的
ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)ミュージアムで、9月17日「JAPAN FASHION NOW(www.fitnyc.edu/8726.asp)」と題したエキシビジョンがスタートした。 日本のコンテンポラリー・ファッションを包括的に見せるという展覧会としては史上初。2年以上の準備期間を経て、このプロジェクトを実現したのは、同ミュージアムのディレクター兼主任学芸員のヴァレリー・スティール氏(最近あまり更新されていないようですが、http://valeriesteelefashion.com/)。「Paris Fashion: A Cultural History」、「Gothic: dark Glamour」など多数の著書を通じて、これまで文化としてのファッションを学術的な視点から、かつ一般の読者にわかりやすい方法で考察する手法で知られる。 「JAPAN FASHION NOW
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く