前川喜平・前文部科学事務次官が名古屋市立中学校でした講演を文科省が調査した問題で、河村たかし市長は3日、文科省が市教育委員会に送った「調査は法令に基づき行った」との釈明メールについて「納得できん」と記者団に述べた。再び文科省に質問することも検討するという。 河村氏は「(文科省が)一定の価値判断をし、やめさせることになったら、思想統制につながる」と文科省を批判。調査が与党議員の照会をきっかけに行われたことを念頭に、「国会で誰が作ったか明らかにしてもらいたい」と求めた。文科省へ再質問する意欲を問われると「審議次第で、ありますよ、そりゃ」と述べた。 文科省のメールは2日付で、市教委が3月30日に送った調査の意図を問うメールへの回答。調査は適法だったと強調し、天下り問題に関与した前川氏による講演が「適切な教育的配慮の下で行われたか確認する必要があると考えた」などと答えた。担当局長が林芳正文科相から