世界最高峰のエベレスト(約8850メートル)登山に挑戦していた欧州の登山家3人と同行したシェルパとの間で乱闘騒ぎが発生し、ネパール政府の当局者は29日、登山家の安全を確保すると明らかにした。 乱闘があったのは27日で、英国、イタリア、スイスのベテラン登山家が標高7000メートル付近でキャンプを張ろうとしていたところシェルパらと争いになり、目撃者によると、シェルパは石などでテントを激しくたたいたという。 この後、スイス人の登山家がベースキャンプまで下山し、安全が確保されなければ登山を断念し、カトマンズへ戻ると主張。 これに対し、外国人のエベレスト登山が貴重な収入源となっているネパール政府は、登山家の安全を確保するなどと発表した。 観光省の当局者は、登山家とシェルパとの間に「ちょっとした誤解と意思疎通のギャップがあった」とし、問題は解決したと説明。この登山隊が登頂を再開したと語った。