.「普通の民主主義」というのは要するにブルジョワ支配であってマルクス主義的には打倒すべき対象ですから、その言い方はちょっとどんなものかと思いますが、「独裁」がマルクス主義特有の意味で使われてきたのは事実でしょう。これ、論者によって意味合いがいろいろ異なるので面倒なんですが、長ったらしい言葉だからそうなるのであって、いちいち考えさせないように略す「プロ独」という新語法も有力です。それはともかく、おおまかには「(過渡的な)政治権力を握っている状態」ぐらいにゆるく捉えておけばそんなに困らないと思います。ここで重要なのは「プロレタリア」という概念がどういうものであったか、そしてそれは現代でも生かせるようなものなのか、といったことのほうでしょう――単に「大多数」ではないわけでして。 .現代のマルクス主義者にはそうやって、古臭くて使いにくい用語はとことん捨てたり別の「普通の」意味に置き換えたりしていっ