シュメール王名表によれば、エンメルカルはウルク第1王朝の最初の王メスキアッガシェルの息子として生まれ、420年間在位したとされる。他の伝説ではエンメルカルは太陽神ウトゥ(Utu)の息子とされている。 ウルクを建設したる者として記録される他、シュメール神話においては文字の発明者とされる。 エンメルカルは後世、ルガルバンダやギルガメシュと並んで尊崇の対象となった王であるが、その実在の可能性については議論がある。 『エンメルカルとアラッタ市の領主』によれば、エンメルカルが金属細工や工芸品で知られた都市アラッタを服属させようとした。しかしアラッタ市はウルクから7つの山を越えた地にあった(場所は不明。エラムもしくはアルメニアのあたりと推測されている)。降伏を勧告する使者を立てるものの彼はエンメルカルの長大な言葉を覚えることができず、何度練習しても復唱できなかった。そこでエンメルカルは粘土板を整え言葉