(2017/01/12追加) 先日のブログで信用創造の第2経路についての文献がほとんどないと書いたところ、読者の方から以下の御紹介をいただきました。私が調べきれなかっただけでした。ここに訂正致します。 以下、御紹介いただいた内容です。 - 1.建部正義中央大学教授 「国債問題と内生的貨幣供給理論」 http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/item/md/-/p/5721/ (引用開始) つまり、こういう次第である。すなわち、①銀行が国債(新発債)を購入すると、銀行保有の日銀当座預金は、政府が開設する日銀当座預金勘定に振り替えられる。 ②政府は、たとえば公共事業の受注にあたり、請負企業に政府小切手によってその代金を支払う、 ③企業は、政府小切手を自己の取引銀行に持ち込み、代金の取立を依頼する、 ④取立を依頼された銀行は、それに相当する金額を企業の
最近、ツイッターランドでは、日本の政界に財政出動を唱える政治家を出していこうという薔薇マーク運動が注目されてきています。 私も薔薇マーク運動には注目しているのですが、その運動の中核的存在になりうる民主党の金子洋一前参議院から次のようなツイートがありました。 金融緩和をしないで財政出動をしたのでは景気拡大の効果は限られてしまいます。金融緩和を唱えない反緊縮運動は、まわりまわって国内の誰かに増税することになり、限られた予算の奪い合いになります。財務省の財政緊縮論の手のひらから出ることができないのです。これではデフレ脱却はできません。 — 金子洋一・前参議院議員(神奈川県選出) (@Y_Kaneko) March 6, 2019 金融緩和なしで財政出動すると最終的には増税を財源とせざるを得なくなる、というご意見のようですね。この因果関係についてツイッターランドでも憶測されていましたが、シェイブテ
最近、急速にMMT(現代貨幣理論、あるいは現代金融理論)に注目が集まっています。 ただ内容をみると、肯定論がひとつに対して否定論がいつつ、といった具合でMMTの有用な主張が十分伝わっていないように思います。 そこで今回はMMTを知るために必要なことをお伝えしたいと思います。 それは現実の貨幣・信用創造の仕組みと、貨幣市場の枠組みの2点、これだけです。 なぜMMTを知るためにこの2点が必要かといえば、現在の経済学(主流派とよばれる)の教科書ではこのふたつが誤って書かれていて、このためにMMTの正しい理解にたどり着けない方が多々でてくるというわけです。(図表1) 図表1 主流派経済学と現実 1.現実の貨幣・信用創造の仕組み 主流派経済学の教科書では貨幣について次のように説明されています。*1 貨幣は、その物自体に価値がなくても貨幣としての機能を果たすと認識されれば貨幣となる。 1ドル紙幣はジョ
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