筆者の出張は、必要なものはすべて持参する。大昔の戦艦のようにありとあらゆる“兵器”を積み込む“戦艦大和方式”だ。旧式だから現在の読者には推奨しないが、もしかしたら「出張のやり方」のヒントになるかもしれない。 手ぶらでは仕事できない。ビジネスでは、お客さまに提出する書類を運ぶだけでなく、いつでもどこでも必要最低限の事務処理ができる装備を持つことが重要だ。さらに、少しでも時間が余ったら、自分の時間として最大限活用したり、その場を楽しめたりすることが、筆者の信念だった。そのために、それだけの装備を入れるカバンが必要。カバンもTPOに合わせて、いくつか用意しておくのがいいだろう。 現役時代、会社のエレベーターでは「おう樋口君、これから出張?」と、よく尋ねられたものだ。「いいえ」「でかいカバンだなあ」「そうですね。何でも入っていますからね。何をご希望ですか?」。当時としては極端な重装備で、ワープロも