中央アジアのカザフスタンでは、凍った川でビニール袋をかぶって釣りをする、ちょっと不思議な光景が見られる。 カザフスタンはかつて、牧歌的でのどかな国だった。旧ソ連のフルシチョフ元書記長の言葉を借りれば、その大半は「処女地」であった。 1991年にソ連から独立すると、この国はぎごちないながらも変わり始めた。なかでも目覚ましい変貌をとげたのが、首都のアスタナだ。まるで中東の産油国さながらに、この都市はオイルマネーの恩恵を受けて文化・技術・経済の中心地へと発展した。
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