動画「Flight over Korolev Crater on Mars」より(Credit: ESA/DLR/FU Berlin)火星の北極冠のすぐ南側、北緯73度に中心がある「コロリョフ・クレーター」。直径82kmのコロリョフ・クレーターは縁から底までの高低差が約2kmあるものの、クレーターの縁に囲まれた冷気が氷を熱から保護するため、内部は最大で厚さ約1.8kmの氷床に一年中覆われているといいます。 欧州宇宙機関(ESA)は7月2日、ESAの火星探査機「マーズ・エクスプレス」が撮影した画像をもとに作成された、コロリョフ・クレーターの上空からの眺めを再現した動画を公開しました。まるで火星の大気圏内を飛びながら撮影した映像のようですが、実際にはマーズ・エクスプレスに搭載されている「高解像度ステレオカメラ(HRSC)」によって火星の周回軌道上から撮影されたデータが用いられています。 動画は