揮発性と不揮発性 現在のコンピュータ・システムでは、パソコンから大型のホスト・サーバーに至るまで、一様にデータをディスクに書き込むことによってひと安心している。コンピュータ上で処理されるデータは、処理の最中には主記憶メモリ上に一時的に保管されるのみであり、例えば処理中に電源が切れると途中まで処理していたデータは消え失せてしまい、もう二度と戻らないからだ。皆様の中にもワープロ・ソフトなどで文章を書いている最中にパソコンの電源が落ちてしまい、折角書いた力作が残っていなかったと嘆いた経験をお持ちの方も多数おられる事であろう。 このように電気が切れると消えてしまう属性を、アルコールなどがいつのまにか蒸発してしまうような様に例えて「揮発性」と呼ぶ。半導体メモリでできているコンピュータの主記憶装置は、電気が通電している最中のみデータを保持できる仕組みとなっているため、「揮発性記憶装置」と呼ぶことができ