今年の4月にコロナにかかり、「味覚障害になっちまったよぉ」とこのブログに書いた。まぁ、診断を受けたわけではないので、断言はできないのだけど、明らかに食事をした時の臭いや味が感じにくくなっていた。文字通り「味気ない日々」ってやつだ。 そんなこんなでしばらくは食を楽しむなんてことは出来ず、食事は腹を満たし栄養を摂取するための作業と化していた。飯を食うたび「味気ねぇ」と呟く日々。何かを味わうことが、日々に彩りを与えてくれていたのだと痛感させられていた。 そして、数ヶ月。季節は春から夏になった。 「味覚復活ッッ!!」 僕はすっかり味覚を取り戻していた。食べるもの全てにきちんと味がある。噛むと口の中にブワッと広がる食べ物の個性。ジャンクなものを食べて「味濃いなぁ!」と言えるようになることが嬉しい。 味覚が回復したことを確信した僕はまるで漫画『刃牙』にて、主人公の刃牙が毒から回復したことを喜ぶ烈海王の