イスラエル軍は不足する兵員を補うため、軍務と引き換えに永住権を与えるという条件で難民希望者をリクルートし始めた。難民希望者のリクルートは違法とはいえないが、あまりに外聞の悪いもので、実際にそれを行なっているのはイスラーム過激派くらいである。イスラエルはもともと徴兵制が機能し、全国民に占める予備役の数は世界屈指の水準だが、そこまでして兵員を補充しようとすること自体、全面戦争の負担の大きさを示している。 難民希望者とのマッチング イスラエル政府・軍は国内にいる難民希望者をリクルートし始めた。 ここでいう“難民希望者”とは、保護を法的に約束された“難民”の前段階で、より正確には“庇護申請者あるいは“庇護希望者”という。 この難民希望者に対して、イスラエルは軍務と引き換えに永住権を付与するという。 8月までの約10カ月間で、ガザにおけるイスラエル軍兵士の死者・負傷者は1万人にのぼったといわれる。