東日本大震災の被災地である仙台出身の映画監督・岩井俊二の呼びかけで、「映画は世界に警鐘を鳴らし続ける」という映画特集が、日本映画専門チャンネルにて放送される。岩井が選んだ『生きものの記録』『日本沈没』『風が吹くとき』『ヒバクシャ HIBAKUSHA 世界の終わりに』『原子力戦争Lost Love』など、原発事故、原爆投下、地殻変動などの危機的状況をモチーフにした作品が1~2月に渡り放送される予定だ。震災を経たいま、これらの「警鐘を投げかけている作品」を観ると、これまでとは違った印象を受けるという岩井。このたび、岩井監督と、スタジオジブリを牽引してきた映画プロデューサーの鈴木敏夫による、対談番組収録時のトークを紹介する。ふたりは震災後に、過去の映画をどう解釈したのか。該博な知識に裏付けられたディープなトークをレポートする。 1970年代は、ものが自由に言えた時代(鈴木) 岩井:日本映画専門チ