ロシアのウクライナ侵攻で、国際的な評価を最も下げた国がロシア自身なことは間違いない。では2位はどの国か……と考えるとドイツの名前が浮上してくる。 侵攻が始まった2日後にウクライナに5000個のヘルメットを送ると発表して「失望した」「ひどい裏切り」と非難されたかと思えば、ゼレンスキー大統領はドイツ下院で「あなた方はまたしても『壁』の向こう側にいる」とお叱りの演説。さらにはドイツのシュタインマイヤー大統領のキーウ訪問が、ウクライナ側から“断られる”事態まで発生した。 マライ・メントラインさん 本人提供 「職業はドイツ人」と名乗りドイツの公共放送の日本地域プロデューサーであり、ミステリーや日本アニメを愛するオタクでもあるマライ・メントラインさん。4月に2年半ぶりにドイツで2週間過ごす中で、日本とドイツではウクライナ侵攻への態度に大きな温度差があることに気がついたという。 ドイツはなぜ叱られ続けて
僕自身、20年以上もネットに接してきて、どんどん、「ひとつのコンテンツに集中できる時間」が短くなってきているのを感じています。 2時間の映画を、映画館でならなんとか最後まで集中して観ることができても、自宅でアマゾンプライムやネットフリックスで観るときには、「1時間ずつ2日に分ける」ことが多いのです。 YouTubeの動画も、20分くらいまでなら躊躇いなく再生できるけれど、30分を超えるものは、長いな……と思ってしまいます。 年齢とともに短気になり、集中力が続かなくなってしまったのか、取り入れたい情報があまりに増えてきていて、短時間で済むものを優先するようになってしまったのか。 テレビゲームでも、サブクエストのような「メインストーリーとは関係ないプレイ時間を長くするためのオマケ要素」とか「エンディングの後の『真エンド』」とか、「めんどくさいし、付き合いきれないけど気になるからそんなの要らない
イノシシやシカなどによる農作物被害は2020年度で約161億円。全国で深刻な被害が出ています。 ところが、獣害対策をきっかけに、新たなローカルビジネスや若者の雇用・移住などを実現した町があります。 そこには「どうすれば持続可能な地域を作れるか?」という問いに対するヒントがあふれていました。 (ディレクター 望月健/松江放送局ディレクター 池田桃子) 今年4月、中国山地の山間にある島根県美郷町のメインストリートに、新しい飲食店がオープンしました。 看板メニューは「山くじらラーメン」。 スープは豚骨ならぬイノシシの骨からだしを取り、イノシシ肉のチャーシューが添えられています。 「山くじら」とは、肉食が禁じられていた江戸時代、庶民がイノシシ肉に付けた呼び名です。
ロシア近現代史を専門とするケンブリッジ大学の歴史学者で、『帝国の興亡──グローバルにみたパワーと帝国』などの著書を持つドミニク・リーベン。彼によれば、帝国の崩壊の影響はつねに遅れてやってくる。そして今回のロシアによるウクライナ侵攻は、その典型なのだという。 帝国とは強大な権力である。その崩壊はたいていの場合、地政学的な動乱や戦争を伴うものだ。 帝国はまた、多国籍的な政治体制であり、そこではさまざまな民族が密集して暮らしている。帝国が、明確に範囲が規定された国民・領土からなる複数の民族国家に分裂するとき、大きな争いが起きずに済むことはほとんどない。ロシアによるウクライナ侵攻はその適例である。 1世紀以上つづく「帝国崩壊の影響」 1880年代、帝政ロシア外務省の首席法律顧問は、「もしも──ありのままのあらゆる民族に対する──国家主権の原則が、現在のロマノフ王朝、ハプスブルグ家、オスマン帝国が支
ウクライナ南部ザポリージャ市の軍の病院で、負傷した兵士の手術に当たる医師(2022年4月18日撮影)。(c)Ed JONES / AFP 【5月13日 AFP】ウクライナ南部ザポリージャ(Zaporizhzhia)市の軍の病院。ファラド・アリシャク(Farad Ali-Shakh)医師は2か月以上、寝る間も惜しみウクライナ兵と市民を治療してきた。捕虜交換の対象になるかもしれないためロシア兵の治療をすることもあるが、気乗りはしない。 病院に住んでいるようなものだと、アリシャク氏。ザポリージャは前線から数十キロしか離れておらず、夜になると遠くで爆発音が聞こえることもある。毎日20時間働き、最大20人の手術を次々と行う。 ほぼ切断され、皮一枚でつながっている脚の写真。 「ここではよくある」とアリシャク氏は話す。「血管をつなぎ、皮膚を再び接着することができた」 別の写真には、もげそうな腕が写ってい
彼らは、図書館や地下鉄で、彼の本を読んでいる。彼の著作に特化したオンライン読書クラブを立ち上げた。音声と映像を何時間分もアップロードし、彼の革命思想の教えを広めた。 毛沢東は、中国のZ世代(訳注=1995年以降の生まれで、高度経済成長期やデジタル時代の進行とともに成長した世代を指す)の間で復活を遂げつつある。数十年にわたる不断の政治キャンペーンで何百万もの人命を奪った中国共産党の最高指導者は、1976年の死去からずっと後の生まれで当時の影響を被っていない彼らを奮起させ、元気づけている。彼らにとって毛沢東は、もがき苦しむ名もなき存在の絶望的な自分たちに語りかけてくれる英雄なのだ。 社会的不平等の拡大問題に取り組む現代の中国にあって、搾取的なビジネス階級に向ける多くの若者たちの怒りの感情を毛沢東の言葉は正当化してくれる。彼らは、毛沢東の足跡をたどって中国社会を変えたいと望んでおり、中には、必要
<ウクライナ侵攻の当初からロシア軍の戦車の脇などあらゆるところに書かれてきたた「Z」の文字。解釈には諸説あったが、公式の説明が出た> ロシア軍によるウクライナ侵攻のシンボルとして有名になった「Z」マークの意味を、ロシアの国営放送が明らかにした。 【動画】「Z」の陣形で編隊飛行を行うミグ戦闘機 ロシアの国営テレビ局「第1チャンネル」のニュース番組が4月18日、第2次大戦でソ連がナチスドイツに勝利したことを祝う5月9日の戦勝記念日のリハーサルが行われたことを報じた。そのなかでアンカーのエリセーエフは、パレードには1万1000人以上の軍人が参加し、8機のMiG-29戦闘機が、アルファベットのZを描きながら飛行する予定だと伝えた。 米誌デイリー・ビーストの記者で、ロシアウォッチャーでもあるジュリア・デイビスのツイートによれば、エリセーエフは番組内で、なぜ「Z」なのかを説明した。「Z」は数字の7を2
激戦が続くウクライナ東部のマリウポリ。“新市長”を名乗る人物が語る今後の計画とは。また、ロシア兵による性暴力も深刻化しています。ウクライナ当局が公開したロシア兵のものとみられる音声では、“笑いながら”ウクライナ女性へのレイプについて話す場面もありました。 ■マリウポリ陥落の危機 ウクライナ兵1000人超投降か ロシア軍が攻勢を強めるウクライナ東部。激戦地マリウポリでは、ロシア側を示す「Zマーク」の戦車が走っていました。 マリウポリの住民 「なぜ私たちは殺されるのでしょうか。なぜ私たちの家も破壊するのでしょうか」 ウクライナ軍は、マリウポリの港湾地区と製鉄所周辺に追い詰められていましたが、この数日でロシア側がさらに支配地域を広げ、マリウポリは陥落の危機にあるとみられています。 ロシア国営テレビが4月13日に公開したのは「マリウポリで投降したウクライナ兵」とされる映像です。両手を上げて歩いたり
ヤバみの本質を考える ロシア軍によるウクライナ侵攻について、見解が炎上する著名人が散見されます。その世間的な批判ポイントは、おおよそ ・浅い! ・安直! ・不完全な知識で偉そうに言い切るな! というもので、状況を的確にキャッチアップしながら日々真摯な分析コメントを発しておられる専門家の方々に比べて実際そういう面はあるだろうなと思いつつ、しかしヤバみの本質はそれだけでもなかろう、と薄々感じておりました。すると先日、あるYouTube番組を観ていて「これか!」と納得できるところ大だったので、今日はそのあたりについて述べたいと思います。 『フェイクドキュメンタリー「Q」』がすごい 事故物件ネタなど、「実話怪談」というジャンルが今何気に活況を呈しております。といってもタピオカティーみたく消耗度の激しい残念な大ブームになることもなく、活字媒体と映像媒体の双方で淡々とつづいているのがファンとしてはあり
「ウクライナ侵攻はロシアの恥」 「プーチンは国民と経済を見殺しにしている」 「世界に私たちは黙っていないことを示したい」 ロシア国内からSNSを通じてあげられた反戦や政権批判の声です。厳しい言論統制が行われているロシア。そうした状況の中でも、反戦や政権批判の声をSNSで投稿し続けるロシアの人たちがいます。今回、SNSを通じて連絡をとり、彼・彼女たちの反戦へ思い、生活状況、そして政権による弾圧などについて聞かせてもらいました。 ロシアでは厳しい言論統制が行われていて、ロシアの人権団体によりますと、ウクライナ侵攻以降、政権批判などで拘束された人は1万5000人以上にのぼるということです。 こうした厳しい状況の中でも、SNSなどで反戦の声をあげ続けているロシアの人たちがいます。ツイッターを通じて8人の人たちと連絡をとり、以下の5つの質問をしました。今回は、このうち4人の回答を紹介します。 (1)
ロシア軍の職人達は手に入る資材で輸送車輌の防御力強化に取り組んでおり、遂にマッドマックスバージョンが登場した。 参考:Russia’s Increasingly Bizarre “Artisanal” Armor Looks More Mad Max Than Major Power 対戦車兵器で狙われればひとたまりもないので、所詮は気休め程度の効果しか期待できないだろうウクライナ軍にとってロシア軍の物資や燃料を輸送する車輌は「最も優先して攻撃すべき目標」に該当するため42日間の戦闘で674輌(Oryx調べ)もの輸送車輌が失われており、非装甲の車輌を運転するロシア人兵士にとっては小銃による襲撃ですら車輌を捨てて逃げ出す理由=燃料や弾薬に引火すると悲劇的な結末が待っている。 そのためロシア軍の職人達は手に入る資材で輸送車輌の防御力強化に取り組んでおり、最初に登場したのは木製のアーマーを取り付
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ロシアのウクライナ侵攻に関し、ロシアのモスクワ総主教庁をトップとする釧路ハリストス正教会(釧路市)が侵攻を非難する異例の声明を発表した。同じく同総主教庁傘下にありながら侵攻に強く抗議するウクライナ正教会に賛同し、即時停戦を訴えている。 道内8教会を含め日本に60余りある正教会は財政的にロシア正教会のモスクワ総主教庁から独立しているが、教義を共にし組織上は傘下にある。同総主教庁のトップはプーチン大統領と近いとされている。 釧路ハリストス正教会は「全ての人に神が平等に与えた生命の尊厳を暴力的に奪う行為は絶対に許されない」として今月8日、同教会のホームページに「ロシア軍のウクライナ侵攻に対し、反対する」との声明を発表。同教会が所属する日本ハリストス正教会(東京)も10日に声明を出したが、「全世界における友愛と平和の実現を祈る」などとロシアに対する立場ははっきり示さなかった。
アイテム 1 の 3 ロシア正教会のキリル総主教が、ロシアによるウクライナ侵攻に高らかな祝福を与えたことで、世界中の正教会は分裂の危機に陥り、専門家から見ても前代未聞の反乱が正教会内部で生じている。写真はプーチン大統領(左)とキリル総主教。2020年2月、モスクワで撮影。提供写真(2022年 ロイター/Sputnik/Alexei Druzhinin/Kremlin) [1/3] ロシア正教会のキリル総主教が、ロシアによるウクライナ侵攻に高らかな祝福を与えたことで、世界中の正教会は分裂の危機に陥り、専門家から見ても前代未聞の反乱が正教会内部で生じている。写真はプーチン大統領(左)とキリル総主教。2020年2月、モスクワで撮影。提供写真(2022年 ロイター/Sputnik/Alexei Druzhinin/Kremlin) [バチカン市 14日 ロイター] - ロシア正教会のキリル総主教
ハリウッド版「デスノート」プレミア試写会入り口のカーペット(2017.8.17)(写真:Shutterstock/アフロ) ロシアは日本アニメを最も規制している国の一つで、とりわけ異形の者や異世界を扱う作品が規制されやすい。その最大の理由は、「目に見えない世界」に多くの人が惹きつけられることが、プーチン政権にとって大きな脅威になるからとみられる。これまでの歴史を振り返ると、「目に見えない世界」を認めない強権的な権力者は、やがて行き詰まりやすい。 ウクライナ侵攻で世界の注目を集めたロシアは、この数年、日本アニメを最も規制している国の一つでもある。とりわけ異形の者や異世界を扱う作品ほど禁じられやすいが、これは強権的なプーチン政権にとって大きな脅威となりかねないからとみられる。 「デスノート」規制の背景 日本の漫画やアニメは世界中に普及しており、ロシアもその例外ではない。昨年11月、コロナ下でも
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