この秋、日本でもサービスを開始する動画配信サービス「NETFLIX」(ネットフリックス)。国内展開のカギを握るコンテンツ調達において、最初に手を組んだがフジテレビジョンだった(→関連記事)。テレビ業界の“脅威”として語られることも多いNETFLIXだが、合意までにどのような経緯があったのか。交渉を担当したフジテレビジョン編成統轄担当局長(発表時)の斎藤秋水氏とNetflixの大崎貴之副社長に聞いた。 「NETFLIX」は、定額制見放題のサブスクリプション型動画配信サービスの草分け的存在だ。明快なサービスと豊富なコンテンツでユーザーを広げ、現在では世界50カ国、6200万人(2015年4月時点)のユーザーを抱える巨大プラットフォームに成長した。とくに米国では全世帯の4分の1が利用しているという。オリジナルコンテンツの製作に力を入れていることも特徴で、代表作「ハウス・オブ・カード 野望の階段」