アメリカの大手格付け会社、「スタンダード・アンド・プアーズ」は、日本政府の政策が、今後、2、3年で財政に対する信用力を高める可能性が低くなったとして、日本国債の信用度を示す格付けを1段階引き下げ、「A+」にしたと発表しました。 スタンダード・アンド・プアーズが、日本国債の格付けを引き下げたのは、平成23年1月以来で、「AA-」より低い格付けにしたのは、初めてです。 格下げの理由について格付け会社は、デフレの脱却や経済成長を掲げている日本政府の「アベノミクス」が、今後2~3年で財政に対する信用力を高める可能性は低いなどとし、財政再建への道筋が不透明になったことを指摘しています。今回の格下げで、日本国債の格付けは、アイルランドやイスラエル、スロバキアなどと同じ水準となります。