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円安とは
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音楽の世界ではすでにアップルもアマゾンもSocialDRMの採用に大きく舵を切った。出版ではこれからの動きが注目される。昨年電子化されたハリーポッターシリーズは始めて本格的にSocialDRMが使われた例だ。音楽と違って出版コンテンツは多岐に渡るので一概にすべてSocialDRMがいいわけではない。コンテンツの内容や流通方法の違いまたはビジネスモデルによって、従来型の固いDRMを必要とするケースは多い。 ハリーポッターの電子化はSocialDRMに関連して電子出版として革新的な試みであった。 1 価格破壊:1~3巻が7ドル99セント(約650円)それ以外は9ドル99セント(約820円)と従来の電子書籍に比べても破格。 2 作家・出版社による直販:作者J・K・ローリングが運営する「ポッターモア」による独占販売。AmazonやB&Nに掲載されているのは「ポッターモア」のサイトへの単なるリンクで
愛読者カード運営代行サービス「i 読(あいどく)」提供開始!! 2011年10月21日 アイドック株式会社 DRM ソリューション国内最大手のアイドックは出版社と読者を固く結ぶ、愛読者カード運営代行サービス「i 読(あいどく)」の提供を開始します。 デジタルコンテンツの著作権管理(DRM)ソリューションの国内最大手であるアイドック株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:成井秀樹以下、アイ ドック)は、新サービス「i 読(あいどく)」を開始します。DRM ソリューションプラットフォームであるbookend(ブックエンド)を利用し、出版社が読者に書籍の電子版などの電子コンテンツを提供し、読者との繋が りを持つことができる、愛読者カード運営代行サービスです。10月25日に電子書籍を考える出版社の会主催の「eBPMeetup2011 電子出版2年目の課題と3年目への展望」で公開します。 ■サービ
Financial TimesはなぜHTML5を選択したのか、自らTechnical Q&Aとして公開している。(つづき) How is the process of developing an HTML5 app different from creating a native app? 1)HTML5コンテンツの開発は通常のWebサイトの開発の延長線上にあり、同じツールやテクニックが使われるが、テストしなければならない端末の数がはるかに多い。つまりFTは専用アプリケーションに比べてより素早くテストして登録することができた。Webアプリの開発ははるかに早く効率的で新しい機能に対する反応も素早く得ることができた。 2)専用アプリの開発は一般的にはより容易である。それは一つのプラットフォーム上でそのフレームワークのライブラリーを使うことができる。またAppleやGoogleやRIMやMicr
Financial TimesはなぜHTML5を選択したのか、自らTechnical Q&Aとして公開している。 AppleやGoogleが競って雑誌や新聞コンテンツを呼びこもうと定期購読の仕組みや柔軟な課金サービスを提案している中で、Financial Times(FT)が多くの既存のアプリケーションユーザーがいるにも拘らずにHTML5ベースのWebアプリに移行したのは注目に値する。FTはその技術的な理由をFT Web App-Technical Q&Aとして公開している。簡単に紹介すると次のようになる。単に、30%のアップル課税を逃れるという以上の強い意志が感じられる。 Why did the FT decide to create an HTML5 web app? 1)新しいコンテンツや機能にユーザーは直ちに触れることができる。App Storeなどを通るプロセスが無く、常にユーザ
MacRumorsが報じたところによると、アップルはアプリ内課金の条件を緩和したらしい。これまであった「独自ストアでコンテンツを利用する場合も同条件かApp Storeが有利なかたちにするよう」という条件が無くなったらしい。「らしい」と言うのは、これまでのアップルのやり方にさんざん翻弄されてきた我々としては実際にそういった事例がたくさん出てこないと簡単に信じることはできないと言うことだ。今後、出版社や新聞社はApp Store内での価格に拘らず、自由な価格で独自ストアを運営できる。ただし、アプリから独自ストアへのリンクは従来通り許されていない。 今年の春、IPAD2の発売に合わせて鳴物入りで始まったマードックのIPAD専用新聞「The Daily」も、他の主要電子雑誌も苦戦が伝えられている。Financial Timesのようにウェブアプリ化を進めていくのが一つの有力なオプションだし、手数
EPUB3の仕様は予定通り終わりいよいよ日本語対応したEPUBコンテンツとそれを読むためのリーダー端末の開発が本格化してきた。今年後半にはいろいろなサービスでEPUB対応が始まり年末には日本語EPUBコンテンツが出始めると期待される。そんな中、米国アマゾンは5月に従来のAZWではなくEPUBでの納品を受け入れることを発表した。実際にKindleでEPUBをサポートするという言い方はしていないが、当然の見方として早晩KindleはEPUBをサポートすることになると予想される。もともとKindleのAZWは従来からあったMobiフォーマットをベースにしていてEPUBともほぼ同様の仕様なのでAZWからEPUBへの移行は技術的に難しいことでは無いのだが、AmazonはEPUBへの対応についてこれまで沈黙を守ってきた。一方、Amazonの子会社で自費出版を扱うCreate SpaceはこれまでもEP
Financial TimesがIOS版をHTML5に変えた。かなり完成度の高いコンテンツになっている。 英経済紙ファイナンシャルタイムズがIOS用をアプリからHTML5ベースのWebアプリに変えた。 これまでのアプリ版と同様の操作性を持ちオフラインで見ることができる。これでFTはユーザーに直接課金できるだけでなく直接繋がることができる。 FT Web AppはHTML5で作成されたコンテンツで、端末には専用のアプリケーションを必要とせずに、Webブラウザからwww.app.ft.comにアクセスして閲覧する。購読登録するとWeb AppだけでなくPC他の端末からもコンテンツを見ることができる。コンテンツを端末にキャシュしてオフラインで閲覧することができる。「FT Web App」と呼ばれるWebアプリで今はAppleのiPadとiPhoneだけに対応しているが今後はAndroidやBla
昨日のWWDCでアップルが待望のiTunes Matchを発表した。なによりもSteve Jobsが元気そうなのが一番嬉しかったが、iCloudとiTunes Matchも多くのユーザーから期待されていたサービスで、アップルのサービスとしても大きな進化だろう。 iTunes Matchでは私的にリッピング(自炊)された曲がクラウドサービスによって正規で高音質のデジタルコンテンツとしてクラウド上に保存管理することができて、10台までの端末で聞くことができる。これってなんだか、黒とは言わないが灰色のCDからリップされたデジタルファイルをアップルが洗浄してくれるサービスのように思えてしまう。洗浄というとMoney Launderingが有名だが、最近は学歴洗浄というのもあるらしい、あまり有名で無い大学を出た人が有名大学の修士や博士を取ることで自分の学歴をよく見せるという効果があるらしい。ユーザー
昨年(2010)10月14日にAmazon UKのKindle ForumにThe Kindle UK Teamの名前でAgency Modelについて次のような投稿がされた。Agency Modelとは、書籍の販売価格を書店ではなく出版社が決めるやりかただ。AmazonはこのAgency Modelだと電子書籍の価格が高くなり、読者・著者・書店・出版社のいずれにとっても不利益が生じると説明している。2010年1月に、AmazonはMacmillanとKindle版の価格について議論が紛糾したが、その後AppleのiBookstoreがAgency Modelを出版社に提案したこともあり、Amazonは大手出版社に対して妥協してAgency Modelを認めるようになった。 このように版元が書籍の価格を決めて書店にその価格を維持することを強制するのは日本では当たり前なので、Agency M
SocialBookは読書の概念を変えるか?Social Readingのための構造を持った電子書籍が作れる。とても面白い。 サンフランシスコのRethinkBooks社がSocialBookというユニークなビジネスを始める。RethinkBooksとはよくぞ言い切ったものだが、本というものを再考するってことだ。前にSocialReadingの話をしたが、SocialBookというのはまさにSocialReadingを目的とした構造を持った電子書籍だ。読者は自由にマーキングしたり引用したりあらゆる手段でその本についてネットに対して発言をすることができる。最初は聖書をSocialBookにして売ることを考えているらしい。まだAppStoreに出ていないので内容や価格は不明だが、デモを見る限り非常に興味深いものがある。RethinkBooksが提供するツールを使って出版社は本をSocialBo
SONYがAndoroidなどへのReaderアプリケーションを提供する。いったいSonyはなんの夢を見ているのだろうか?Apple?Amazon? SonyがSony Reader Storeで買った本をAndroidやiPhone/iPadでも読めるようなソフトウェアを提供すると言っている。実際にPCやAndroidのものはすでにダウンロード可能だ。Sonyの戦略が見えない。AppleでもないAmazonでも無いビジネスモデルを目指しているのだろうか? Appleは完全な垂直統合型ビジネスを突き進んでいる。iBook Storeで買った本はIOS端末でのみ閲覧できる。MacやWindowsでさえ読むことができない。完全にIOS端末を対象にしたコンテンツ販売だ。AppleのiTunes Storeの場合も基本はiPodでの視聴を前提としたコンテンツ販売だ。Amazonも垂直統合型だ。ただ
上の画像はCOPIAにログインした状態 電子書籍の広まり(日本じゃ全然広まっていないけど)とともにソーシャルリーディングって言うことが言われるようになってきた。具体的に何を指す言葉なのか曖昧だが、電子書籍先進国であるアメリカのサービスでCOPIAというのがある。電子書籍をベースにしたSNSと言っていいだろうか。早速登録してみたが、まだよく分からない。Dan BrownのThe Lost Symbolを試しに登録してみたが、誰とどのように繋がっているのか不明だ。サービスについてCOPIAは、With social features built in, eBooks become weBook.と言っている。要するにEbookをベースにして議論したり、推薦したり、仲間になりましょうってことらしい。 日本では既存の読書SNSとして、ブクログや読書メーターなどがある。どちらもWeb上に自分の書棚を
アメリカの2010年の音楽産業を見る。CD販売は減少を続け、ダウンロード販売は停滞している。一体何が起こっているのか? 音楽データのダウンロードサービスにはいろいろな側面がある。通常のiTunesやAmazon MP3による音楽データの販売だけでなく、デジタル音楽には次のような配信がある。 アーティスト本人による無料配信 より多くの人に知ってもらうために作者自身が無償で楽曲を配信する例がある。 購読(Subscription) iTunesやAmazon MP3では曲単位またはアルバム単位での購入ができる。一方、MagnatuneやNapsterまたはRhapsodyなどでは購読方式でサービスを提供している。そこでは固定額で無制限に楽曲のダウンロードができる。 クリエイティブ・コモンズ 一部のアーティストはクリエイティブ・コモンズのポリシーに基づいて楽曲を配信している。ここではアーティスト
新しいePUBリーダー二つを紹介する。こういった新しいリーダーソフトが自由に作れるところが標準フォーマットの真髄。 新しいePUBリーダーがいろいろと出てきているが、その中から注目の二つを日本とアメリカから紹介する。このようにいろいろなところから次々にリーダーが開発されてくるところが標準フォーマットの醍醐味だろう。日本でも早くEPUBでの電子書籍が多く出てくることを期待する。 bREADERをiTunesから抜粋して紹介する。 bREADERは青空文庫などの電子書籍を読むためのiPhone/iPod touchアプリケーションです。縦書き、横書き、オートスクロール表示など自由なスタイルで本を読むことができます。 -ePubファイルのテキストの表示とマージンに係わる基本的なcss属性をサポートしています -スタイルシートを用いたカスケーディングも可能です ・表示関連機能(青空文庫形式、ePu
毎年秋も深まると街路の銀杏は葉を黄色くし、その葉は地上に落ちて朽ちていく。何年もの間、出版業界はマイナス成長を続けている。先進各国が成長の鈍化またはマイナス成長に耐えているのと似ている。これをあたかも補うかのように電子媒体による出版が立ち上がりつつある。これが問題だ。どう考えても電子出版は紙媒体の出版の落ち込みを補うことはできない。このことは出版界の人たちは分かっている筈だ。しかし、こういった自らの状況を正確に冷静に判断するのは非常に難しいようだ。だれでも自らがやってきたことが衰退していくのみで救いが無いということは信じたくない、信じたくないと思う気持ちがありもしない救世主を見つけてしまう。たまたま紙媒体のビジネスが先細って行く時に同期をとったように電子媒体のビジネスが立ち上がって来たので、人は「ああ、紙が減って電子に置き換わるのだ」と勘違いしてしまうのだろう。 実際、これはとんだ勘違いで
eBook Exchange.incがAmazonまたはBarns&Nobleで買った電子書籍の貸し借りをマッチングするサイトを公開した。eBook Exchange 仕組みを簡単に紹介する。例えばAmazonで買った電子書籍を「貸します」といってリストに登録する。借りたい人はリストから自分の読みたい本を選んで「借ります」と登録する。マッチングが成立すると貸し手にメールで連絡が行く。貸し手はAmazonのサイトで借り手に貸すための手続きをする。後はAmazonの仕組みで14日間借り手はその電子書籍を読むことができる。貸し手はその間はその電子書籍を読むことができない。14日間が終わると電子書籍は貸し手の元に戻る。本当にeBook Exchangeはマッチングをしているだけだ。 興味あるのはそのビジネスモデルだ。借り手は借りる前でも後でもいつでもContributionをすることが求められてい
アイドックではDRM技術を使って個人やビジネスマンが気軽に使えるセキュリティサービスとして「Keyringドキュメント認証FREE」を3月9日から無料サービスとして始めました。企業では、契約書、見積もり書、新製品情報、個人情報などのやりとり、個人では他人に見られたくない手紙や写真、ダメなら無効にしたいラブレターなどなど、用途には限りがありません。月に使えるファイル数と閲覧できるPC数の制限だけで後は有料のドキュメント認証サービスと同じ機能です。ぜひお試しください。申し込みはこちらから。 「補足」 Keyringドキュメント認証は、PDFファイルに親展や配達証明などの機能を付加できるサービスです。 DRM(デジタル著作権管理)技術によって、大切なデータを常に送り手の管理下に置くことが可能です。「Keyringドキュメント認証FREE」は電子出版などに主に使われている有料版Keyringドキュ
今回はアイドックの新しいサービスの紹介です。 PDFドキュメントの配布ソリューションとしてドキュメント認証というサービスを昨年始めてから多くの方にご利用いただいています。小規模な出版、教材の配布、企業の機密文書など様々な利用方法をむしろお客様に教えていただいた気がします。今回この仕組を使ってより出版社の方に利用していただこうと考えて用意したのが「今日から電子出版」です。出版社にとって始めて電子出版を始めようとするとどうしてもいろいろなことを用意しなければならなくなります。書籍の電子化(PDF化)はもとより、その商品としてのセキュリティの確保(DRM)、読者への配信方法、読者への課金方法など様々です。でもやり方によってはもっと簡単に安全に行うこともできるのです。 「今日から電子出版」を使うことにより、出版社は書籍をPDFで用意するだけで電子出版を始めることができます。PDFをサーバーにアップ
数カ月前から宣伝されていたので、待ちに待ったって感じだ。漸くDan Brownの新作"The Lost Symbol"の日本語版が発売された。待てない僕はKindleでサンプルをダウンロードしてすでに6章の途中まで読んでいた。実際はKindleではなくiPhoneで読む方が多いので写真は紙本の上のKindle for iPhone。Dan Brownの特徴は始めの1頁から事件が起こるので、最初の部分を読んでいるだけで十分にミステリーの醍醐味を味わうことができる。またその分、早く続きが読みたいという欲求も高まってくる。ということで、僕は恐らく他の普通の日本人以上に今日の発売を待ち焦がれていいた。日本語版で確認してみると、Kindleでダウンロードしたサンプルは日本語版の44頁の9行目までであった。結構中途半端なところでサンプルは終わっている。話はすでに佳境に入っているので、途中で切られると渇
日経ビジネスオンラインの報道によると、 AM、FM、短波の大手民放ラジオ局13社は、3月中旬から、地上波と同じ放送内容をインターネットでもサイマル(同時)送信することを決めた。日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会といった権利団体とも合意を得た。2月中にも正式発表する。 海外ではとっくに始まっているサービスだが、日本のラジオ放送局もようやく重い腰を上げたということか。というよりも、これ以上ネットを無視することができない状況に来たということだろう。ラジオ広告費は91年の約2400億円をピークに、2008年の約1550億円まで減少している。 もともとラジオ視聴者とネットのヘビーユーザーはかなり重なる部分がある。一方、テレビの視聴者は必ずしもネットユーザーとは結びつかない。ラジオのチューナーの数が激減しているのもラジオ局を動かした原因だろう。たしかに車の中、病院のベッドなどの特定の
DRM進化論、出版流通を再定義する(4)日本電子書籍出版社協会の謎、出版社が21社集まって何をしようとしているのか? 日本電子書籍出版社協会の話題がかまびすしい。報道ばかりが先行していて当事者による発表を見ることができなかった。ということで、報道を要約すると、 日本の出版業界が「キンドル」の対応にあわただしい。キンドルの日本語版が出れば日本の出版社は共倒れになりかねないという危機感によるものだ。このため出版社21社が来月「日本電子書籍出版社協会」を設立することにした。競争関係にある出版社が異例に団結したのは、著作権法が「著述のデジタル化に対する権利は著者にある」と規定したためだ。ある出版社の関係者は、「Amazonが著者に直接交渉して電子書籍の出版権を得た場合、その本を最初に刊行した出版社は一切手を出せなくなる」と懸念している。Amazonがデジタル印税を紙の本の印税より多く支払うなど積極
写真上はガラパゴスイグアナ、Wikipediaによるとガラパゴスとは 技術やサービスなどが日本市場で独自の進化を遂げて世界標準から掛け離れてしまう現象のことだ。これまでIT系ではPCや携帯、HDテレビ放送などが挙げられる。これまではどちらかというと日本の技術が先行して他の世界とは違った規格を先行させてしまうといった感じがあったが、最近の電子書籍市場の動きを見ているとなんだかこれまでとは違う様子だ。 昨年末から正月にかけてアメリカでは様々な形の電子書籍端末やタブレット端末が発表され、いよいよ電子書籍/雑誌/新聞ビジネスが花咲こうとしている。とかく新しい端末のハード仕様に眼が行きがちだが、本来注目すべきはそれぞれの狙っているビジネスモデルだ。電子ペーパーだろうが液晶だろうが、3GだろうがWiFiだろうが本質では無い。本質は巨大な出版ビジネスの覇権をどこが支配するかということだ。2年前にAmaz
年末ということで一年を総括して来年への橋渡しとしてブログのテーマであるDRM進化論についてまとめてみる。書き始めると長くなってしまうので数回に分けて書くことにする。この図は出版流通の課題と進化の様子を表したものだ。きっかけとなったのは最近話題になっているChris Andersonの「FREE」だ。ぼくの頭の中でもやもやしていたものをAndersonはかなり明確に言い切ってくれた。もちろん中には疑問の点もあるし、極論に走っている面もある。また業種によってのニュアンスの違いもあるだろう。だが、ぼくが気にしている出版については強烈にインパクトのある提言になっている。各論に入る前に一言でこの図を説明すると、インターネットや電子技術を利用することで非常に低い費用でマーケティングすることによりこれまで到達できていないユーザーに商品を販売することができるようになるということだ。Andersonは「FR
... Time Warnerが未来の雑誌のコンセプトとしてこんなものを作ったとTechCrunchで紹介されていたものだ。このビデオのような端末はおそらく来年にアップルから発売されることは間違いないので、後はこういったコンテンツが本当に出て来るのかということだ。確かにこのデモはよく出来ていし見ていて楽しいし、触っていても楽しいだろう。ところで果たしてぼくらはこれを雑誌と呼ぶのだろうか? 雑誌という媒体の形式が出来て何年になるのだろうか、起源をたどればかなり古くなりそうだ。今日の形式の雑誌となってからも100年は経つかもしれない。そしてその雑誌が大きな試練を迎えている。特に歴史のある良質な雑誌がどんどん無くなっていくのを見るのは本当に辛い。そして僕らはその文化をなんとか継続させたいと思っている。その時このデモのようなコンテンツはちょっと違うように思う。もちろんこのデモのようなコンテンツを否
でもそれはあたかも狸に騙されそうになったウサギが狐に助けを求めるということかも。 毎日.JPの記事から、 電子書籍:配信へ、提言機関を設立 不況の出版界は懸念の声 国立国会図書館が所蔵する「電子書籍」を利用してインターネットで有料配信するという構想が浮上している。ネット時代の新たな書籍の流通システムは、同図書館と作家、出版社の3者が協力し、早期の稼働を目指すという。しかし、出版界には「ますます本が売れなくなる」と懸念する声が強い。新システムの内容と課題を探ってみた。【合田月美、臺宏士】ネットでの有料配信構想を発表したのは、国立国会図書館(長尾真館長)と、出版462社でつくる「日本書籍出版協会」(小峰紀雄理事長、書協)、作家らで組織する「日本文芸家協会」(坂上弘理事長)。長尾館長や小峰理事長、三田誠広・文芸家協会副理事長らが今月4日に東京都内で会見した。3者が「日本書籍検索制度提言協議会」(
デジタルコンテンツってクラウドそのものなんだ。コンテンツの自動生成と自動配信(共有)の世界が近づいてきた。
注文していたKindleの国際版が届いた。すでにKindleを体験している人には既知のことがほとんどだが、日本でのサービスの実際を報告する価値があると思い私のKindle初体験を報告する。写真は私のMacbook Airと並べて撮ったもの。 3Gの設定やアカウントの登録などをするものだと電源を入れてAmazonのショップをクリックするとすぐに繋がってしまった。docomoの回線に繋がっているはずだがユーザーにはまったく意識されない。試しに日本のものがいいかと思いThe Mainichi Daily Newsを購入しようとすると、すでに私のアカウントが登録されていて買えてしまった。月間$13.99だが14日間内にキャンセルできる。この間2−3クリックだ。こういったところは本当にAmazonはよくできている。通常のAmazonのショッピングサイト、いやそれよりも簡単にコンテンツの購入ができる。
テレビ番組でも、CDでも、雑誌でも、前回述べたような曖昧で不合理なデジタルコンテンツ流通の欠陥をついて生まれて来たように思う。理想を言えば(その理想の実現はそんなに難しいことではないのだが)コルシカのようなビジネスモデルを出版社は支持し適切な契約を結べば、出版社にとっても、ユーザーにとっても、間に立つコルシカのような流通インフラ会社にとっても意味のあるサービスになることができる。CDにおいてはiTunesが音楽の売り方買い方聞き方の革命を起こし、テレビについてはYouTUBEのようなサービスがユーザーニーズとの間を補完してきた。書籍や雑誌においてはアナログのブックオフが革命を起こしかけたことがあるが、インターネットサービスを利用したユーザーが求めるサービスは未だ現れていない。 アメリカのアマゾンのKindleなどはコルシカがやろうとしていることをちゃんと成熟したビジネスモデルとして提供して
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