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世界禁煙デー
note.com/yamashita0902
コラボレーションは諸刃の剣Minimalはありがたいことに様々なジャンルのブランドさんとコラボレーションの依頼を頂いてきました。 ブランドにとってコラボレーションは良い機会です。 しかし、安易なコラボレーションは双方にとってもマイナス面がある事も認識しないといけません。Minimalを事例にコラボレーションから私が学んだ事をまとめてみようと思います。 まず、基本的に適切なブランドコラボレーションは、双方の顧客に新しい価値を提供しますし、何より双方のお客さんが行き来するという相乗効果が生まれます。 つまり、相手方のお客さんに自ブランドを知ってもらう機会になりますし、自ブランドのお客さんに相手方のブランドを紹介する機会になります。 ブランドとして適切なコラボができればとてもいい機会になります。ただ、この適切という部分が曲者です。ここを間違うと双方にとってあまり意味がないか、片方だけしか意味のな
ブランド創りとは ブランド創りにおいて、大前提としてニーズを満たしたり、クオリティが高いプロダクトやサービスをつくることが最も重要であると思います。 いうなればプロダクトやサービスは骨格です。 まず骨格がしっかりとしていないと全体を保つ事すらできません。それがある程度形になっている前提として、ブランド創りにおいて何が大事かを考えてみました。 ブランドは目に見えないものです。 ブランド創りってなんだろうと考えながらMinimalを日々運営している中で、一つ自分なりに思ったことが、ブランド創りをする上で意識すべきことはシーン創りということです。 例えばコーヒーは朝目覚ましに飲んだり、食後に飲んだりするという消費シーンが想定できます。コーヒーと言う一般名称に対してのシーンがある程度一般化しています。ここに、特定の銘柄や特定のコーヒーブランドが想起されるとそのブランドはシーンを獲得しているいえます
ブランドが立ち上がる時に大事な事は売上よりも認知No,1をとる事 2014年12月にBean to Barスタイルでカカオ豆からチョコレートの製造販売を行うMinimal - Bean to Bar Chocolate - (ミニマル)を設立し、現在5店舗(2工房)を都内に展開しています。 まだまだ成功と言える状況には程遠いですが、ここまでやってこられた要因の一つに特に設立から3年間の広報戦略があげられると思います。 実は3年間で広告費はかけたことはなく、広告費は0円です。 ありがたい事に広告費0円で3年間で1500媒体以上に掲載頂く事ができました。 一番大きな要因は世の中にカカオ豆からチョコレートをつくるBean to Barブームがきたことです(笑)つまり運の要素が大きいという事です。 ただ、その流れにのらしてもらったことに加えて、お金ではなく知恵を使ってPR広報を行い、先駆者としての
ブームは必ず終わる。ブームで終わるモノとブランドとして生き残るモノの差は? 2014年に始まったMinimal。 Bean to Barスタイルのカカオ豆からチョコレートまで一貫した製造の新しいイノベーションとブームがチョコレート業界に起こった。 そして、今良くも悪くもそのブームは終わったと思う。 ここから本当にフラットにブランドとして生き残れるかになっていくと思う。世の中を見渡すとこのブームと言われるものが各所で起こっては消えていく。ブランドのライフサイクルが短くなっていると言われる現代において、一過性のブームとして終わらずブランドとして生き残っていく事はとても難しいと感じる。 そんな時代でブランドが生き残るために、手法ばかりがとても大きく取り上げられているように思う。マーケティングとかブランディングという言葉がまことしやかにささやかれている。 手法論は確かにある場面である一定の効果を出
店舗はもう不要なのか? Amazonを開いて商品をポチッと押せば翌日には商品が手元に届く事が当たり前の時代。わざわざ店舗に行かなくてもスマホ一つあればどこでもいつでも何でも買えるという利便性が、従来の店舗がもっていた意味や価値をどんどん希薄させていることを誰もが実感していると思います。 「Webで物が買える時代に店舗は不要になるのか?」 という問いに対してどう答えるかは店舗を持つすべての小売業者が抱えている共通の悩みです。 私ならその問いにどう答えるかと言うと、ある面ではYesと答える。 単にモノを買うという機能だけを見るとどうやら店舗は限りなく不要になっていくと答えざるえない。 実際に店舗で実物を手に取ってみてから買うという人はまだまだ多いのは事実だが、その機能だけで店舗が価値ある場所として存在続けることができるかと言うと、やはりそれは長い時間軸で観た際にはささやかな時間の稼ぎであり、本
■「ブランドは最適化されてはいけない」という気づきMinimalを運営していてとても苦い失敗の思い出があります。 それはあるパッケージをつくった時の事です。 パッケージはある程度のロッド(数千から数万の単位)で発注をしないと単価が折り合わないもので、小さなクラフトブランドにとってオリジナルでパッケージを作るのは本当に大変です。 小ロッドで作るとパッケージ代がとんでもないことになります。原価を抑えるためには数千の単位で発注をすることが最低条件です。 そのため、ある程度標準的な仕様で、無難なデザインで使いまわしがきくパッケージを作ったことがありました。それを大量に発注してコストを抑える事ができたので作った時は利益率を見て満足していました。 しかし、このパッケージの商品は結果として予想の半分も売れませんでした。 それどころか常連の方々から忘れられない言葉を頂きました。 「まるで百貨店で売られてい
■クラフトという言葉に多くの人が魅力を感じ、新しい市場を生んでいる お菓子と高級品に対してMinimalはクラフトチョコレートとして新しいカテゴリーに分類されます。素材であるカカオ豆の選定から、チョコレートになるまでの全工程を職人の手で丁寧に造っていくクラフトチョコレートというジャンルはこの10年の世界のチョコレートの新しい潮流として注目されています。 チョコレートに近い「食」分野の成長市場を調べてみると今のトレンドがはっきりとわかります。クラフトビール・スペシャルティコーヒー・ワインなどの国内の消費をみてよう。 クラフトビールの醸造所は2011年~2014年の4年間で1.5倍に増えたそうです。たしかに都内のお店ではクラフトビールを置いていることを多く見かけます。 またコーヒーの消費量は喫茶店の数が減少しているにも関わらず伸びている。これはスペシャルティコーヒーの消費量が伸びているからと推
■「流行」の恐ろしい破壊力。Bean to Barの「流行」のインパクトの大きさとその反動 2014年12月1日に打ったたった1本のブランドローンチのプレスリリースでMinimal は200媒体以上に取り上げてもらいました。それ以外何もしていないにも関わらず、TV、ラジオ、雑誌、新聞、Web主要な媒体を網羅して取り上げられ、開業したばかりの小さいなお店に連日行列ができるほどお客さんが押し寄せました。 「流行」「ブーム」のものすごい破壊力を身を持って体験しました。Minimalの船出は「Bean to Bar」ブームが乗れたと言えます。そこから数年ブームは継続し、おかげ様でMinimalは多くのお客さんと出会う機会を頂けました。もちろん、プロダクトへの徹底的なこだわり、ブランドコンセプトの一貫性など、絶えまぬ努力が今でもMinimalが存在している大前提ではありますが、それでもブームの力をす
■「1枚100円の板チョコと1,000円の板チョコは価格差10倍、では10倍美味しいの?」という問いに悩まされる Minimalの板チョコはこれまで1枚900円~1500円(税抜)のレンジで販売してきました。これまで取材などで少し意地悪な質問を受けることがありました。「単価10倍で美味しさも10倍あると思いますか?」。 「来たな!」と身構えながら、この手の質問を受けた時は、「美味しさは感覚的なものだから数値化することは難しいですが、きちんとその価値をわかって頂けるように素材や製法に徹底的にこだわっています。」と優等生的に答えていました。(笑) Minimalを始めた当初は自分で自分に言い聞かせるように「価格で比べられてたまるか!圧倒的に美味しくて新しい板チョコを造る!」と息を巻いてました。 しかし、正直に言うと、言葉とは裏腹に自分でも10倍以上の美味しさがあるのか?という問いに自信をもって
第1話では、チョコを買うというUXを俯瞰して、重要なポイントを深堀りました。第2話ではWebでどのように販売をしていくかというより具体的な内容に話が広がっていきます。 (以下敬称略) 山下:深津さんならどのようにWebでの販売を考えますか? 深津:商品ラインの変更は比較的容易にできますか?限定性などの特別感を持たせたりすることは有効だと思います。 山下:ラインを変更することは可能です。僕たちクラフトのスモールバッチは小ロットで造るのが得意で、機動力は高いと思います。これまでも限定板チョコはやったりしていますが、ただそこにあまり意図性を持たせたり、定常的にはできていないかもです。 深津:特別を売るというコミュニケーションを強化するのはいい事であると思います。あと、個人的に試したいのはサブスクリプションモデルでの販売ですね。私は頒布会大好きなので、試してみたいと思っています。 山下:まさに今そ
はじめまして、「Minimal -Bean to Bar Chocolate- (ミニマル)」というクラフトチョコレートブランドを経営している山下貴嗣です。noteの連載で、リアルなブランド経営の厳しさや楽しさ、そして学びをお届けしたいと思います。 私が経営しているMinimalはBean to Barと呼ばれるカカオ豆の仕入れからチョコレートになるまでの全工程を自社工房で製造する新しいスタイルのクラフトチョコレートブランドです。 Minimalは「チョコレートを新しくする」という壮大なビジョンを掲げています。その実現のためには、私が経験したことや、必要だなーと思う事、興味があるブランドにまつわる様々な事を、Minimalの具体的な事例を用いながらなるべく生々しく、そして自分なりの見解をもって、徒然なるままに書いていこうと思います。ご笑覧頂ければ幸いです。 ■ブランド運営に欠かせないUXを
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