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ニューヨークのグッゲンハイム美術館は現地時間1月22日、館内のGoogleストリートビューを公開した。 今回のストリートビューでは館内の全フロアを360度から閲覧が可能。同館を象徴する螺旋状の構造ももちろんじっくりと見ることができる。また今回は同館コレクションの中から約120作品をGoogle Cultural Instituteのデータベース上に公開。ライアン・マッギンレーやマシュー・バーニー、ガブリエル・オロスコなど日本でも人気の高い現存作家たちの作品をみることができる。 これに加え、2015年に行われた「Storylines: Contemporary Art at the Guggenheim」および2013年の「No Country: Contemporary Art for South and Southeast Asia」の2つの展覧会も併せて公開。同点で展示された作品をキャ
現代ドイツが生んだ、世界で最も重要な写真家の一人であるトーマス・ルフ(1958年生まれ)の日本初の回顧展が東京国立近代美術館で開催される。 ルフは、デュッセルドルフ美術アカデミーでベッヒャー夫妻に学び、常に写真がもつ情報性と表現性を検証しながら、写真への新しいアプローチを展開してきた作家。これまでに大判カラーによる友人のポートレート、典型的なドイツ人家庭の室内風景、夜空の星、建築物、新聞写真、ヌードなどをテーマに、トーマス・シュトゥルートやアンドレアス・グルスキー同様、コンセプチュアルな写真作品を制作している。その作品を語る上で欠かせないのがデジタル画像との深い関わりだ。近年の作品では、どれもルフ自身が撮影を行わず、インターネット上の画像など、他者が撮影した写真を素材にしてイメージを再構築し、写真に対する既製概念を揺さぶり続けている。 写真術の発明からおよそ200年が経つが、ルフ自身は「写
2016年1月25日から2017年2月19日までの約1年間を会期とする前代未聞の企画展「クロニクル、クロニクル!」が大阪のクリエイティブセンター大阪(名村造船所跡) で開催される。 今展は1年間の会期の始まりと終わりの2 回において展覧会を行うもので、通常は公開されない「搬入」「搬出」も会期内に含まれるというユニークな企画。働くことと創作をすることが不可分に結びついているという状況を肯定し引き受けながら、「繰り返すこと」をテーマに20名の作家が参加。展覧会は吉原治良による「大阪朝日会館どん帳のための原画」(1951年、兵庫県立美術館蔵) の複製画と、リュミエール兄弟による世界初の映画「工場の出口」(1895年、東京都写真美術館蔵) から始まるという。 また現在精力的に活動する作家陣の新作や、戦後の関西を代表する作品に加えて、1950年代~60年代に制作された「歴史マネキン」、斎藤義重の「複
2013年に創設された「日産アートアワード」の第2回目となる「日産アートアワード2015」でグランプリを受賞した毛利悠子氏が11月28日にキュレーターで東京藝術大学准教授の飯田志保子氏を迎え、BankARTでアーティストトークを行った。(取材・文/橋爪勇介) ■《モレモレ:与えられた落水 #1-3》 今回の受賞作《モレモレ:与えられた落水 #1-3》は毛利氏がこれまで行ってきた、東京の駅構内に散在する水漏れ事故に駅員が対処したさまざまな現場を発見・採集するフィールドワークシリーズ《モレモレ東京》の発展形。作品の中で意図的に水漏れをつくりだし、その水が循環する構造となっており、それを囲む木枠はマルセル・デュシャンの《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称「大ガラス」、1915-1923年)と同じサイズとなっている。 今回の毛利氏の推薦委員でもある飯田氏は推薦理由として「201
大英博物館は12日、Googleと協業した新たなプロジェクト、「The British Museum with Google」を公開した。 大英博物館は1759年に開館した世界最大の博物館の一つ。その所蔵作品は古今東西の美術品をはじめ、約800万点に及ぶ。今回の「The British Museum with Google」では世界中の美術館博物館が参加しているGoogle Cultural Instituteにおいて、同館コレクションの中から数千点の作品を公開したほか、「The Museum of the World」ではWorldWebGL (Web Graphics Library)テクノロジーを駆使し、世界各地の名品を時系列で表示。ユーザーはPCから閲覧することでより体感的に作品にアクセスできるようになっている。 またGoogleのストリートビューを全館に導入し、その場に行かずとも
世界初公開の油彩画8点を発表 六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートが11月10日よりドイツを代表するアーティスト ゲルハルト・リヒター(1932年ドレスデン(旧東ドイツ)生まれ)の3年ぶり9度目となる個展「Painting」を開催する。 作家自ら「Painting」と名付けた今展では、世界初公開となる最新の油彩画を8点展示。さらに、2010年に制作を開始した、ガラスにラッカーで描いたシリーズ《アラジン》から日本未公開の5点と、さまざまなスナップショット的な写真の上に油彩やエナメルで描く「オーバー・ペインテッド・フォト」と呼ばれる手法による作品も多数展示される。オーバーペインテッド・フォトは、絵画と写真の間を行き来しつつ、絵画とは、絵画性とは、写真性とは何かという考察を続けてきたリヒターのエッセンスが凝縮されたシリーズとして、常に重視されてきた。 同画廊でのゲルハルト・リヒター展は、最新デ
ホテルオークラ東京の本館建替事業に伴い、8月末に本館を閉館、解体工事に着手した株式会社ホテルオークラは24日、旧本館の意匠の一部を新本館ロビーへ継承する方針を発表した。 本館建替計画では、旧本館を設計した谷口吉郎氏の息子であり、東京国立博物館法隆寺宝物館等を手がけた谷口吉生氏を設計チームに起用。同館が育んできた「日本の伝統美」を継承する取り組みの一環として、ロビーをはじめとした旧本館のインテリア、装飾などについても、可能な限り新本館に移設、再現をすべく、現場調査を重ねながら設計作業を進めてきた。そして今回、新本館ロビーの設計・デザインが概ね決定し、一部インテリアや装飾を再利用、再製作した上で、継承していく方針となった。 継承されるのはホテルオークラ東京の象徴とも称される照明具「オークラ・ランターン」や、満開の花のように見立てた「梅の花のテーブルと椅子」、六大陸各都市の時を刻み世界の賓客を迎
イギリスの美術雑誌『ArtReview』が毎年恒例となっている「Power 100」を発表した。 「Power 100」は同誌が2002年より世界の美術界で最も影響力のある人物100名をランク付けしているもので、2015年の1位にはイワン&マヌエル・ワース夫妻が輝いた。同夫妻はチューリッヒ、ロンドン、ニューヨークなどでギャラリー「Hauser & Wirth」を展開、昨年には英国サマセット州にもスペースをオープンさせており、同誌は「作品の販売とプロモーション方法を大きく変えた」と評している。ギャラリストが1位となったのはガゴシアンギャラリーを率いるラリー・ガゴシアン(04年、10年)以来2組目。 なお2位には今年ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで個展開催を果たした中国人アーティスト、アイ・ウェイウェイがランクイン。昨年の15位から大きく順位を伸ばした。このほかトップ10にはギャ
9月19日(土)より、東京・目白台の永青文庫で日本初となる全て春画で構成された展覧会「春画展」が開幕する。5月に開催が発表されてから今日に至る約4カ月の間、数多くのメディアに取り上げられ、今美術界で最も注目を浴びている同展。その発起人の一人である浦上蒼穹堂代表・浦上満氏に開催に至った経緯や、日本での春画の受容、また展覧会の見どころなどを聞いた。(取材・文/橋爪勇介) ■20以上の美術館が拒否した「春画」 ―まず最初に今回、日本初の「春画展」が開催されることになった経緯についてお聞かせください。 浦上:大英博物館で「春画展」が2013年から翌14年にかけて約3カ月間開催されましたが、実はそれよりも前から話はありました。2011年の夏に大英博物館からアジア部門で日本セクション長のティモシー・クラーク氏とロンドン大学のアンドリュー・ガーストル教授が私の春画コレクションを調査しに来ました。その時に
東京国立近代美術館は9月、所蔵作品展「MOMATコレクション」にて、所蔵する全ての藤田嗣治作品を一堂に展示する「藤田嗣治、全所蔵作品展示。」を実施する。 2012年のリニューアルより、「何がおこってる」パート1、パート2(2013~2014年)や「誰がためにたたかう?」(2015年)など、豊富なコレクションを活かした質の高い所蔵作品展を実現し、各方面より高い評価を受けてきた同館。今展では、2フロア1500㎡以上を使い、初期の油彩「パリ風景」から「アッツ島玉砕」、「ラ・フォンテーヌ頌」など同館が所蔵する全25点に、京都国立近代美術館が所蔵する「タピスリーの裸婦」を加えた全26点を一堂に紹介する。 戦後、藤田が日本を去る要因となった戦争画は、これまでも同館の所蔵作品展で紹介されているが、全14点が一挙に展示されるのはこれが初めて。また、藤田自身が所蔵していた挿絵本や装丁本に、監督映画「現代日本
Re: play 1972/2015 ‒「映像表現 ’72」展、再演 1972年に京都市美術館で開催された「映像表現 ’72」展は、映画館ではなく美術館で、美術家による複数の映像作品を一堂に展示した世界的に見ても先駆的かつ画期的な展覧会だった。その展覧会が43年の時を経た今、『Re: play 1972/2015 ‒「映像表現 ’72」展、再演』として東京国立近代美術館で再び開催される。 「映像表現 ’72」展の正式名称は「第5回現代の造形< 映像表現 ’72>もの、場、時間、空間-Equivalent Cinema-」。1972年10月、京都市美術館でわずか6日間だけ開催された展覧会は、大陳列室約400㎡を使用し、映画館やホールでの上映ではなく、展覧会形式で複数の作家の映像作品を発表した国内初の試みだった。当時の出品作家は石原薫、今井祝雄、植松奎二、植村義夫、柏原えつとむ、河口龍夫、庄司
杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 1996年1月に開館記念展の第2弾として「Tranquility−静謐」展を開催した千葉市美術館は、同展の招待作家のひとり杉本博司の《海景》シリーズ18点を展示し、展覧会終了後それらを同館のコレクションに収蔵した。そして今年11月に開館20周年を迎えるにあたり、再び杉本博司を招待し、個展を開催する。 千葉市美術館は、現代美術と日本の近世絵画・版画を活動の柱とするユニークな美術館。一方で古美術商の経験を持つ杉本博司も、日本美術に大変造詣が深く、三十三間堂の千体仏を写した《仏の海》(1995)や《松林図》(2001)など、日本の伝統的美を自身の写真作品に取り入れてきた。また2003年より世界各地を巡回した展覧会「歴史の歴史」では、自らコレクションした古美術品を自作と組み合わせたインスタレーションも試みている。 今展は大きく2部から構成。7階の「趣味と芸
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は24日、都庁で東京2020エンブレム発表会・記者会見を開催、104件の応募の中から選定された佐野研二郎氏のエンブレムがお披露目された。 エンブレムの選定にあたっては、国内外を代表するデザイナー個人による条件付き公募を実施。2014年10月に国内外から104作品(内、海外から4作品)の応募があり、永井一正氏(公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会特別顧問)を審査委員代表とする審査委員会(2014年11月17~18日開催)において、「デザインとしての美しさ、新しさ、そして強さ。そこから生まれる展開力。」を審査基準に、入選 3作品(佐野研二郎、原研哉、葛西薫)を選出し、うち1点を大会エンブレム候補と選定。国際商標確認を終了し、今年7月、IOC、IPC、東京2020 組織委員会の承認を経て、佐野研二郎氏の作品を東京2020オリンピ
永青文庫は今年9月19日に開幕する日本初の「春画展」の詳細を発表した。 5月に開催決定が発表されるやいなや、大きな話題を呼んだ今展。海外からは大英博物館およびデンマークから、また日本の美術館や個人コレクションからは鈴木晴信、月岡雪鼎、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎といった「春画の名品」が前後期合わせて120点展覧されることが決定した。内訳は102点が日本の個人コレクションと美術館秘蔵(国際日本文化研究センター、立命館大学、公益財団法人東洋文庫、三井記念美術館、岡田美術館、林原美術館、永青文庫など)、19点が大英博物館などヨーロッパからの里帰り(大英博物館蔵は5点)で、大英博物館で開催された「Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art(春画 日本美術の性とたのしみ)」との共通作品は67点となる。また会場構成は「プロローグ」、「肉筆の作品」、「版画の傑作」
Googleが提供しているブラウザ「Chrome」は数多くの拡張機能があることで知られるが、「Meow Met」はご存じだろうか。 Chrome ブラウザのタブが全部メトロポリタン美術館所蔵の猫になる “Meow Met” …(もちろんコレクション・データベースにアクセスできるよ) https://t.co/nq6QCdP1bW pic.twitter.com/gPAUd7rz8j — Junko (@junkoy) July 15, 2015 「Meow Met」(meowは猫の鳴き声である「ニャー」を意味する)はダウンロードすると、新しいタブを開くたびにメトロポリタン美術館所蔵作品の中からランダムで選ばれた猫をテーマした(ときにライオンなども)作品が現れるというもの。表示された作品名をクリックすると美術館の公式サイトにジャンプし、作品の詳細を見ることもできる。猫好きの方は試してみては?
全国の美術館、展覧会を主催する新聞社・テレビ局を対象に、2015年1月~6月に開催(2014年末に開始、あるいは会期途中の展覧会も含む)された大型展覧会の入場者数調査を行った。今期はルーヴル美術館や大英博物館など、世界有数の美術館・博物館の優品を紹介する大型展が人気を集めた。一方、美術館での開催ではないものの「チームラボ」展のようにアートの新たな可能性を示したものが動員を伸ばすなど、今日における美術表現のひろがりを示す結果となった。 2015年前半の主な大型企画展入場者数(会期順) 展覧会名会期会場主催入場者数
近作・新作中心に200点近く出品 ドイツに生まれ、現在はベルリンとロンドンを拠点に国際的に活躍している写真家ヴォルフガング・ティルマンス(1968年生まれ)が日本の美術館で11年ぶりとなる個展「ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours」を開催する。 ティルマンスは自身を取り巻く日常的な光景をとらえた写真で1990年代初頭から注目を集め、雑誌『i-D』や『Interview』への掲載でもよく知られるようになった。ティルマンスが撮影対象とした特徴的なモチーフは、街頭の若者や身近な友人たちのポートレート、またセクシュアリティーやジェンダーといった今日的なテーマへの問いかけなどが知られ、私的な部分と社会的な要素が混在したものが見受けられた。以来、そのときどきの時代の精神を写真によってつかみ取ろうとするティルマンスの姿勢は、不変のものとして常に見いだすことができる。 また、
渋谷区神宮前の太田記念美術館で、7月1日より「浮世絵の戦争画 ―国芳・芳年・清親」が開催される。同展は、戦後70年という節目に際して、これまで全く注目を浴びることのなかった「戦争」を題材とした浮世絵を紹介するもの。 浮世絵と言えば、泰平の世を描いた享楽的な絵という印象を持っている人も多いだろう。しかし、浮世絵の「戦争画」は、江戸から明治にかけて連綿と描かれ続けた一つのジャンルであり、歌川国芳、月岡芳年、小林清親ら有名な浮世絵師も戦争画を手掛けている。今展では、源平時代や戦国時代といった歴史上の合戦から、幕末の戊辰戦争、明治時代の西南、日清、日露戦争など同時代の戦争を題材としたものまで多種多様な作品を展示。それらがどのような目的で描かれ、また、どのような形で表現されているかについて検証する。 7月3日(金)、9日(木)、18日(土)各日14時より、担当学芸員が見どころを解説するスライドトーク
モダニズムの巨匠として知られている建築家、ル・コルビュジエ(1887~1965)の写真家としての一面にスポットを当てた展覧会「写真家としてのル・コルビュジエ」展が早稲田大学會津八一記念博物館で開催される。 自らの空間的思考の道具として数多くの写真を撮影していたル・コルビュジエ。没後50年にあたる今年、パリのル・コルビュジエ財団の協力のもと、350枚の写真を一挙に公開。あわせて16ミリで撮影された動画の上映も行われる。また会期中には「ル・コルビュジエの眼差し」および「ル・コルビュジエとフォトグラム」の2つのシンポジウムも開催。 【会期】2015年7月6日(月)~8月2日(日) 【会場】早稲田大学會津八一記念博物館(東京都新宿区西早稲田1-6-1) 【休館】日曜・祝日(7月20日、8月2日は開館) 【開館】10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) 【料金】無料 【関連リンク】早稲田大学
6月1~3日にパリで開催されたICOM Advisory Committee(国際博物館会議諮問委員会)において、2019年のICOM大会開催地を決める投票が行われ、ICOM日本委員会(委員長:青木保・国立新美術館長)として立候補していた京都市での開催が決定した。 ICOM大会は3年に1度開催され、これまでアジアでは04年にソウル、10年に上海で開催しており、日本では初めての開催になる。ICOM日本委員会では、ICOM大会の開催について12年から検討を開始し、昨年3月の臨時総会において19年ICOM大会の開催地に京都が立候補することを決定した。11月にはICOM日本委員長の意思表明書(Letter of Intent)を送付し、今年1月に申請書(Bidding Paper)をICOM本部に提出した。大会テーマは、“Museums as Cultural Hubs; The Future o
「世界が、先に驚いた。春画(Shunga)展」 肉筆画30点含む約120点が揃う 永青文庫と春画展日本開催実行員会は9月19日より東京・文京区の永青文庫で日本初となる「春画(Shunga)展」を開催すると発表した。 春画は葛飾北斎や喜多川歌麿、鳥居清長など金世紀に活躍した浮世絵師が数多く描いており、世界的に高い評価を獲得。13年秋に大英博物館で初開催された大規模な特別展「春画―日本美術における性とたのしみ」では約9万人が来場するなど、近年大きな注目を集めている。また春画はゴッホやピカソといった印象派の画家も影響を受けたと言われており、当時禁制であったことも相まって、通常ではできない彩り豊かな極彩色が駆使されるなど浮世絵の最高技術が使われていることも特徴として挙げられる。 今展では淺木正勝氏(丸栄堂代表取締役)や浦上満氏(浦上蒼穹堂代表取締役)をはじめとする31名の実行員会の働きかけによって
「二子玉川ライズ」オープニングイベントに、商業施設としては世界初 4月24日、5月3日に開業を迎える「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」(東京都世田谷区)が、オープニングイベントとして開催する「FUTAKOTAMAGAWA ENNICHI」にて、オランダの彫刻家・物理学者であるテオ・ヤンセンのアート作品「ストランドビースト」の展示およびデモンストレーションが行われる。 「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」は、2011年3月19日に開業した二子玉川ライズ・ショッピングセンターの第2期事業としてこのたび開業を迎えるもので、「OPEN NEIGHBORS(オープン・ネイバーズ)」をコンセプトに、商業店舗、シネマコンプレックス、フィットネスクラブ、スタジオホールなどの目的性の高い施設や中央広場、噴水広場、ルーフガーデンなど多彩な広場空間が設けられている。
通販大手のアマゾンが3月19日、ファインアートの取り扱いを開始した。同サービスは2013 年に米国のAmazon.com で開始されており、好評を受けてのローンチとなった。 現在サイト上で探せるのは「絵画」「版画」「写真」「ミクストメディア」「ドローイング」の5ジャンル。また参加ギャラリーとして、小山登美夫ギャラリー、ミズマアートギャラリー、SCAI THE BATHHOUSE、@GALLERY TAGBOATなど17のギャラリーが作品を出品。購入可能な作家には国内では岡本太郎、山口晃、鴻池朋子、鷹野隆大、杉本博司など実力派が揃うほか、海外作家としてJR、デヴィッド・リンチ、ダミアン・ハーストなども揃う。 また「結婚式に贈りたいアート」や初めての購入に適した低価格帯の「My First ART」など、シーン別の絞り込みにも適用しており、日本におけるオンラインでのアートマーケット拡大の動きに
Chim↑Pomが発案 12組のアーティストが参加 東日本大震災から4年が経った2015年3月11日、“見ることができない”展覧会「Don’t Follw The Wind.」がスタートした。同展は東京電力福島第一原子力発電�所の帰還困難区域内にアイ・ウェイウェイ、宮永愛子、竹内公太、グランギニョル未来(椹木野衣、飴屋法水、赤城修司、山川冬樹)、Chim↑Pomら国内外12組のアーティストが作品を設置。同区域内にある民家を借りるかたちで展覧会を行っている。プロジェクトキュレーターは窪田研二。 同展は帰還困難区域の封鎖が解除された時に初めて見ることが出来るというもの。公式ウェブサイトでは真っ白な画面から音声のみが発信されており、「見ることが出来ないと言う現実は強い力を持っている。帰還困難区域の封鎖がいつ解除されるかは明らかではなく、3年後になるか10年後になるかわからない。その期間は現在を生
岡本太郎の遺志を継ぎ、「時代を創造する者は誰か」を問う「岡本太郎現代芸術賞」の受賞者が決定した。今回岡本太郎賞(通称・TARO賞)に輝いたのはYotta《金時》、岡本敏子賞には久松知子《レペゼン 日本の美術》が選ばれた。 Yottaはトヨタのセンチュリーを焼き芋販売車としてデコラティブに変化させ、路上において実際に焼き芋を販売する、という独自の手法でこれまでも度々話題を呼んだ木崎公隆と山脇弘道によるユニット。今回の受賞に関し、審査員の一人である美術批評家・椹木野衣氏は「美と力と味と道が合体した本作はまさに岡本太郎賞の名に値する。文句無しの全員一致」としている。またYottaは「美術の人にやっと認められた、安心したという気持ちです。すごく素晴らしい賞を頂いて光栄です」とコメントを寄せている。(会期中の土・日・祝日は美術館に車が来館、焼き芋の購入が可能) また岡本敏子賞に選ばれた久松知子はギュ
先日出展ギャラリーを発表した「アートフェア東京」が特別企画Artistic Practices(アーティスティックプラクティス)の概要を明らかにした。10回目の開催となる今回は「琳派はポップ / ポップは琳派」、「ヴェネツィアがみた日本の現代アート」の2企画を実施。それぞれ「日本」を切り口に、世界で活躍する作家達を一堂に紹介する。 ◇「琳派はポップ / ポップは琳派」 現代アートがグローバル化する中、改めて日本独自の美術表現を見直し、より歴史的な文脈で日本の美術を再考する取り組みが多く見られるようになった。このセクションでは、その時代をも越えた「琳派」のもつポップ性を切り口に、 現代日本の多様な表現の中から、9名の作家による軽やかで鮮やかな作品を紹介する。 参加作家:金氏徹平/コシノジュンコ/しりあがり寿/染谷聡/中島克子/蜷川実花/山口藍/山本太郎/矢柳剛
オルセー、故宮、日本国宝の三つ巴 全国の主な美術館・博物館や展覧会を主催する新聞社やテレビ局を対象に、大型美術展の総入場者数調査を前・後期に分けて行い、「入場者数ベスト20」として表に掲げた。2014年は、海外の有名美術館コレクションや日本国宝など国内外の名品が変わらぬ人気を見せた一方、国立美術館と私立美術館、あるいは美術館と博物館が連携した企画や、日本であまり知られていない画家の展覧会など、新しい動きも見られた。 約70万人が入場した「オルセー美術館展」(国立新美術館)に迫るのが「台北 國立故宮博物院」展だ。東京国立博物館と九州国立博物館の2会場を合わせると約66万人。「日本国宝展」(東京国立博物館)が約39万人、「正倉院展」(奈良国立博物館)が約27万人、「国宝 鳥獣戯画と高山寺」(京都国立博物館)が約20万人、この3展を合わせると約86万人。有名美術館のブランド力、國立故宮博物院の「
現代日本を代表するアーティストのひとりである村上隆(1962年生まれ)が自身のコレクションを紹介する展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション -蕭白、魯山人からキーファーまで-」を開催する。 村上は、作家活動だけでなく、評論家、ギャラリスト、プロデューサーとして多岐にわたる活動を展開する傍ら、近年は国内外の様々な美術品を積極的に蒐集し続けているコレクターでもある。作家の独自の眼で選ばれた、その知られざるKaikai Kikiコレクションは、現代美術を中心に骨董や現代陶芸にまで及ぶという。今展ではこれらコレクションを初公開することで、作家の幼少期の原体験や若き日に受けた刺激・共感に注目、美意識の源泉や価値創造のメカニズムについて考えるとともに、既存の美術の文脈に問いを投げ掛ける。 なおKaikai Kikiのプロデューサー笠原ちあき氏はhoneyee.comのブログの中で「アーティスト
民俗学、考古学、人類学など分野を越えて「ニセモノ」に焦点を当てる「大ニセモノ博覧会」が今春、国立歴史民俗博物館で開催される。同展は暮らしのなかで重要な役割をもち、また「ホンモノ」を乗り越え文化的な創造性を発揮することもある「ニセモノ」が主役。「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によって、どのような原理で振幅してきたのかを明らかにする。 今展の見どころはその幅の広さ。ジュラ紀から現代までという途方もない時間軸の中で、人間が作り上げてきた数々の「ニセモノ」。縄文人が作った貝輪のイミテーションや、江戸時代の終わり頃から明治時代にかけ欧米に輸出されていた人魚のミイラなど多種多様だ。また奈良県の収集家水木氏のコレクションに含まれていた「ホンモノ」の織田信長の書なども公開される。
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