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【インタビュー】Webメディアの向かう未来 ~サッカーメディアはどこに行くのか~ 【無料記事】伊藤大地(Webメディア「BuzzFeed Japan」副編集長) 2017年01月16日 15時45分 カテゴリ: ★無料記事 • インタビュー タグ : pickup • 伊藤大地 【渦中の話】伊藤大地(Webメディア「BuzzFeed Japan」副編集長) Webメディアの向かう未来 ~サッカーメディアはどこに行くのか~ Webメディア編集者として注目される伊藤大地(@daichi)へのインタビューをお届けします。伊藤は出版社出身。紙媒体を経て、その後Webメディア業界へ転身しました。Webメディア「The Huffington Post(ハフィントンポスト)日本版」の副編集長を務めていた時には、自身もライターとして、サッカー日本代表の試合をデータに基づいて分析した記事や、新国立競技場の建
4月9日、JFAは日本代表監督、ヴァイッド・ハリルホジッチ氏の解任を発表した。同日の午後、JFAハウスで会見があるようなので、この件についてのコラムはあらためて執筆することにしたい。とりいそぎ、先週4日にアップしたこのコラムを「緊急無料公開」とする(会員の皆さん、事後報告となってしまい申し訳ありません)。今から読むと何とも暗示的だが、私の考えはこの時から寸分も変わっていないことだけは申し添えておく。 日本代表のベルギー遠征取材から戻って、間もなく1週間になる。毎年楽しみにしている桜は、今年は例年より早く満開を迎え、散り際の美しさを眺めながら、ようやく日本代表について落ち着いて文章化してみようという気分になった。 マリに1−1、ウクライナに1−2という結果に終わり、国内での日本代表の評価が下がりまくっているのは、予想の範囲内であった。ただし、この期に及んで「ハリルを解任して●●を呼ぼう!」と
2020年07月29日 12時00分 カテゴリ: ★無料記事 • ウィークリーコラム • サッカービジネス • 連載・コラム タグ : J1 • J2 • J3 • JFA • JFL • Jリーグ • photo • pickup • ウィズ・コロナ • カルチャー • クリアソン新宿 • サポーター • スポーツビジネス • 名古屋グランパス • 地域リーグ 【編集部より】8月1日(土)11時より無料公開としました。 今週は、あの件について触れないわけにはいかないだろう。当日になって中止が発表されたJ1リーグ第7節、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスである。SNSを見ると「名古屋の選手の中に新型コロナの陽性者が出た」ことが中止の理由だと思っている人が少なくないようだ。しかし、実際は違う。PCR検査で陰性だった名古屋の選手16名とスタッフ1名が広島入りしていたものの、保健所による濃厚
ハリルホジッチの解任について思う。海外を見習う前に覚悟を持って支えたのか。そして、ドイツで起こったことを知ってほしい 2018年04月20日 17時55分 カテゴリ: ★無料記事 • グラスルーツ • 注目人気記事 タグ : pickup • ドイツサッカー • ドイツの育成 • ハリルホジッチ解任 • 日本の育成 ▼ハリルホジッチ監督が解任されて10日が経った。 この元日本代表監督の解任は様々な人が見解を述べ、様々な議論を巻き起こしている。「なるほど」と思わせられる意見も多かった。ワールドカップ開催の2か月前に解任されることに対して納得がいかないという思いは、僕にもある。 そこで急遽、自分なりにこの解任を振り返り、考えをまとめてみたいと思う。 SAMURAI BLUE(日本代表) ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解除 #jfa #daihyo https://t.co/zE97W
【無料公開】なぜ芥川賞作家は「J2」をテーマに小説を書いたのか?『ディス・イズ・ザ・デイ』津村記久子インタビュー<1/2> このたびの大地震で被害に遭われた、北海道にお住まいの方々に謹んでお見舞い申し上げます。まだ余震も続いているようですが、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。 今週は蹴球本序評でも紹介した『ディス・イズ・ザ・デイ』の作者、津村記久子さんのインタビューをお送りする。まずは、この『ディス・イズ・ザ・デイ』の世界観について、簡単に説明することにしたい。 作品の舞台は、国内プロサッカーリーグの2部。所属する22チーム、それぞれの最終節を舞台に、それぞれのサポーターの人生がスタジアムで交錯する11篇の物語(+エピローグのプレーオフ)で構成されている。以下、登場する22チームのクラブ名とホームタウンを列挙する。 ネプタドーレ弘前(青森)、遠野FC(岩手)、白馬FC(長野)、CA
【ニュース】声出し応援検証ステップ2の結果について。「現在のところ、スタジアムを原因とした感染拡大はそれほどないという事が明らかになってきた(三鴨氏)」 2022年07月19日 17時00分 カテゴリ: ニュース解説 • ★無料記事 • 記者会見 • コロナ関連 7月19日(火)、JリーグとNPB合同の「第58回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が行われ、会議後にWEB上で記者会見が行われた。 会見の中でJリーグから7月2日・6日に行われた声出し応援の検証ステップ2について、Jリーグ・入江氏と産総研・保高氏から報告があった。 (※コメントの内容は抜粋となります) ○Jリーグ入江氏 Jリーグでは声出し応援の運営検証はステップ1~ステップ3と段階的に行っており、今回報告するのはステップ2の検証報告となります。 検証結果としては、ステップ1と同様に、ステップ2においても運営においてはしっかりとプ
いったいどうしたことだろう。今年はスポーツの残念な話題が本当に多い。大相撲での「女性は土俵に入らないで」問題。女子レスリングのパワハラ問題。そして日大アメフト部の危険タックル問題。さらに、ボクシングにバスケットボールと続いて、今度は体操ときた。これらはいずれも2018年の出来事。東京五輪とパラリンピックを2年後に控えた今、なぜこうした問題が次から次へと明るみに出るのだろうか。 五輪でもなければ、アマチュアスポーツを取り上げることのないワイドショーが、ここぞとばかりに不祥事を取り上げるたびに「広瀬一郎さんが生きていれば」と思ってしまう。生前、主張し続けてきた「スポーツマンシップ」の大切さもさることながら、問題の本質を客体化してわかりやすく伝えることに関しては(ことスポーツ界では)広瀬さんの右に出るものはなかった。広瀬さんが生きていれば、これら不祥事がゴシップとして消費されるのではなく、むしろ
<1/2>はこちら ■日本のためでも韓国のためでもアジアのためでもなかった ――広瀬さんが岡野さんに直訴した招致議連の問題は、その後どうなったのでしょうか? 広瀬 結局、元総理の宮沢喜一さん(故人)に会長をお願いすることになった。宮沢さんは文教族だったし。それが発表されたのが95年の1月で、3月初旬の閣議了承をもって国家として正式にエンドース(保証)されたのね。ちょうどその頃、ワールドカップのフレンドリークラブに集まった40万人の署名と一緒に、FIFAに持って行った。11月には、さっき言ったインスペクションチームが来て、その対応も僕が担当した。スタンドがほぼ満員のJリーグの試合を見せて、日本は決してサッカー後進国でないことをアピールできたと思う。 ――この時点で広瀬さんの中では、どれくらい「いける!」という確信がありましたか? 広瀬 いわゆる「アンダー・ザ・テーブル」のことはわからないけれ
(c)Tete_Utsunomiya 以下すべて同じ 今号の徹マガでは、11月21日から23日まで高知で行われた全国地域リーグ決勝大会(地域決勝)の模様をフォトギャラリーにお伝えする。これに関連して、特別寄稿をお届けすることにしたい(タグマ!版では無料公開)。本題に入る前に、少しだけ私の前口上にお付き合いいただきたい。 今回、寄稿していただいたのは、ナカヲさん、アサギリ。さん、前田カオリさん、そして吉田鋳造さんの4人。皆さんいずれも自他ともに認めるディープな地域リーグファンであり、こと地域リーグに関しては私よりもはるかに多くの試合を観戦している方々ばかりである。 そんな彼らに出したお題は「FC今治について」。ことの発端は、私がスポーツナビに書いた、地域決勝に出場した今治に関するこのコラム。以下、引用する。 (前略)今治に注がれる視線は、大きく3種類に大別された。すなわち、応援、好奇、そして
<1/2>はこちら ■代表監督の解任は「会長の専権事項」なのか? ──さて、田嶋さんが再選を果たすJFA会長選挙の直後に、絶妙なタイミングでハリルホジッチ解任が発表されました。岡島さんは一連の流れをどう見ていましたか? 岡島 これは手続き的におかしいし、説明責任を果たしていない、というのが率直な印象。田嶋さんの会見の様子は見たし、新聞報道も読んでから、Numberでの独占取材記事にも目を通しました。Numberの記事については、田嶋さんがきちんと校正しているだろうから、あれが最もオフィシャルな内容だと思うんだけど、田嶋さんはハリルホジッチ監督の解任を「契約解除です」という言い方をしている。確かにそういう側面もあるけれど、どう考えてもあれは解任。代表監督の解任というのは、本来ならば理事会マターなんですよね。 ──それくらい重要な案件ですからね。 岡島 誰がどう見ても解任なのに、それを「契約解
【編集部より】2019年10月11日に無料公開としました。10月10日に行われたFC町田ゼルビアのサポーターズミーティングの中で、クラブオーナーの藤田晋氏はゼルビーの去就に関して「スタジアムのマスコットとして残る」としています。しかし一方で「ゆるキャラを用いた球団、というチームがあまりにも多くて」とも発言しているのは留意すべきでしょう(参照)。他サポからもリスペクトされる完成度の高いマスコット、ゼルビーがなし崩しに消えてしまわないことを心から願います。 ワールドカップ、アジア2次予選の初戦となる、ミャンマーとのアウエー戦当日にこの原稿を書いている。間もなくスタジアムに向かわなければならないので、今回のコラムはいつもより少し短めとなることをお許しいただきたい。今回は日本代表やヤンゴンでの出来事ではなく、FC町田ゼルビアに関して個人的に懸念していることを記す。クラブ側からは正式なアナウンスがな
無料:「ハンドで退場は日本に最大限好意的」「ルール改正で三重罰はなくなったのに、相当心象が悪かった」(サッカーライター)ではなく競技規則通りの判定【審判批評コラム】 2018年06月21日 17時41分 カテゴリ: ★無料記事 先程、編集部から「日本×コロンビア戦でのハンドリングの判定について、『PKを与えたならイエロー止まりがスタンダードな判定になりつつあるなかで、日本に最大限好意的な判定をしてくれた』という記事を読んだのですが、FBRJの責務として再度ルール解説頂けませんか?」という連絡が来た。 確かに、翌日のワイドショーでもサッカー戦術に造詣の深い解説者の方が、「ルール改正後のPKの時のレッドカードというのは、相当にレフェリーの心象が悪かったのかもしれません」とコメントしていた。限られた時間の中での説明ということもあったのかもしれないが、「〇〇さんが言うなら」と信じてしまう方々も多い
2015年最後の配信となった。今回はこの場を借りて、会員の皆さんに重要なお知らせをしなければならない。 2010年5月24日の創刊から270号まで続いてきた徹マガは、来年6月末(294号)をもって休刊することになりました。これまで長きにわたりご愛読いただいた皆さまには心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。また、払い戻し等でご迷惑をお掛けする皆さまには、徹マガ主筆として深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。残り6カ月となりましたが、充実した内容のコンテンツをご提供するべく努力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。 ここで文体を戻して、今回の決断に至った理由について説明したい。休刊の一番の理由は、主筆・宇都宮徹壱と編集長・澤山大輔による現状の体制が維持できなくなったからである。といってもケンカ別れをしたというわけではなく、メルマガ創刊当時と今とでは、お互いの仕
【無料】なぜ村井チェアマンは毎回炎上するのか? Perfumeの構造に学ぶコミュニケーションのあり方 ハト澤対談vol.1 徹マガ編集長の澤山です。先日、結構な反響を頂戴しました、作家・中村慎太郎さんと澤山の対談「ハト澤対談」ですが、一部を無料公開させていただきます。一部というのは、Perfumeのくだりのみということで。ここがキモでもありますし、前半部分を読まないと成立しない内容でもないんですけど、面白かったら前半を読むためだけに購読してください(笑)。 なお特にある程度年齢層の高い、僕と同い年かそれ以上(30代後半)の方ならピンと来るかもしれませんが、この「ハト澤対談」というのは『ロッキング・オン』誌の名物コーナーであった渋松対談をオマージュしております。オマージュ元は架空対談だったということですが、我々は面と向かって対談しております。業界の大先輩に並ぶには、汗をかくしかありません。
【新連載】中村慎太郎の「百年構想の向こう側へ」 vol.1 サポーターはJリーグを滅ぼそうとしているのか? (C) 中村慎太郎 今号から新連載がスタートする。書き手は『サポーターをめぐる冒険』でサッカー本大賞2015を受賞した中村慎太郎さん。中村さんには、徹マガが休刊となる6月いっぱいまで、月1で計6回の連載を受け持っていただくことになった。期間限定の変則的な連載にもかかわらず、私からのオファーを快く引き受けてくださった中村さんには、この場を借りて御礼を申し上げたい。 連載のテーマについては、年末に中村さんとブレストする機会を設けたのだが(ちなみにお店はこちら)、テーマはすぐに決まった。彼が今、最も関心を持っている「Jリーグとサポーターとの関係」である(具体的にどういうことなのか、ここではあえて踏み込まない)。「それは面白い!」と私も大いに乗り気になったのだが、問題は連載のタイトルであった
さてお立会い。今週はJ2ファンなら知らぬ者がいないであろう、「来ないでJ2」botの中の人へのインタビューをお届けする。「来ないでJ2」については、拙著『J2 & J3 フットボール漫遊記』のプロローグでも言及している。以下、引用しよう。 「J2に来ないで 観客動員数がじわじわと減っていくよ」 「J2に来ないで 選手名鑑の写真が小さいよ」 「J2に来ないで シャトルバスの本数が少ないよ」 「J2に来ないで 試合結果は超速テロップ」 「J2に来ないで その気がなくてもいつの間にか馴染んでしまうよ」 これは『来ないでJ2(@dontcomej2)』というアカウントによるツイートの一部である。サッカーボールを擬人化したマスコット『Jリーグキング』をアイコンにして(ただし顔にはモザイクが入っている)、毎日定期的にJ2の「あるあるネタ」をツイートしていく。フォロワーは1万4590人(17年4月15日
【TOPICS】ロアッソ熊本 今後の日程等の決定を受けてのコメント②(岡本賢明選手/畑実選手/清武功暉選手/巻誠一郎選手) 2016年04月21日 22時56分 カテゴリ: ★無料記事 • topics • ローカル(県内)通信 • 赤馬(Roasso)通信 タグ : pickup • ロアッソ熊本 • 熊本地震 ●岡本賢明選手 ——どういう話し合いを経て結論に至ったのか教えてください。 いろんな状況の人がいるので、自分はこうだと皆で話して。難しい決断だったんですけど、僕たちがやるべき事はやっぱりサッカーだということでまとまってましたし、やるとなったら全員で力を合わせてやらなきゃいけないっていうのもありました。いろんな案が出た中で、いちばんいい、自分たちがこういうのがいいんじゃないかということを決めました。 ——再開の日程が決まった気持ちは? 5月15日を目指すということなんですけど、選手
8月28日、ビッグコミックスペリオールで連載中の『フットボールネーション』休載と大武ユキさんの乳ガン治療が公表された。あえて公表に踏み切った背景には「検診と早期発見の重要性を伝えたかった」という、大武さん自身の判断があったという。それから3カ月後の11月27日に「無事に寛解」とツイート。多くのファンを安堵させた。 【寛解と連載再開準備のご報告】ご心配をお掛けしました乳がん、無事に寛解しました。長文になってしまいましたが、今までと休載中とこれからについて。お読み頂けると幸いです。 pic.twitter.com/0bGumCrLb2 — 大武ユキ@フットボールネーション15巻 (@YUKI_OTAKE) November 27, 2020 今回の件で私が思い出したのが、脚本家で作家の向田邦子のことであった。彼女も46歳の時に乳ガンを患い、摘出手術を受けている。とはいえ今から45年も昔の話なの
先月30日、Jリーグの村井満チェアマンの再任が決まった。2014年の就任以来、これで4期目。任期は2年後の2022年までとなる。先にJFAでも田嶋幸三会長の再任が決まっており、日本サッカー界は次のワールドカップ・イヤーまで田嶋会長と村井チェアマンの時代が続くことになる。政治の世界と同じで、対抗馬となり得る優れた人材がいなければ、体制が維持されるのは必定。ただ一方で気になったのが、田嶋会長の時と比べると村井チェアマンの再任が、あまり大きなニュースにはならなかったことだ。 実のところ私は、2020年代のJリーグは、新チェアマン就任と共に始まるのではないかと考えていた(後継者に誰をイメージしていたかは、ここではあえて触れない)。村井チェアマンとは、先月に開催されたYFFF(ヨコハマ・フットボール映画祭)に来場されていた時、いろいろお話をさせていただく機会があった。その時のチェアマンの印象は、いつ
ゴールデンウィーク初日の4月29日、久々にJ1のゲームを取材した。カードはFC東京対アビスパ福岡。暫定12位と17位の対戦は、後半16分のウェリントンのゴールを守りきった福岡が1−0で競り勝ち、今季初の勝ち点3を手にして16位に浮上した。対するFC東京は順位に変動はないものの、4月2日の名古屋グランパス戦(◯3−2)以来、リーグ戦4試合勝利なし。試合後、味の素スタジアムは猛烈なブーイングに包まれていた。 点差はわずかに1。それでも「サポーターの満足度」という点では、福岡がFC東京をはるかに上回っていた。ただしそれは、単に勝ち負けの差ではない。明らかな差があったとすれば、この試合に臨むにあたり「明確な意図」があったかどうかである──というのが私の見立てだ。 福岡の意図は、この日のシステムからして明快であった。いつもの3−4−2−1から4−4−2に変更。左のワイドで起用されることが多い亀川諒史
カタールで開催されるワールドカップに臨む、日本代表メンバー26人の発表から1日が経過した。サッカーメディアの端くれとして、本来ならばその話題に乗っかるべきなのだろう。けれども今週は、先週からずっと心に引っかかっている『「推し」に押されてリトアニア』出版中止問題について、きちんと言及することにしたい。 事件の経緯については、版元となるはずだった西葛西出版のこちらのリリースでも確認できる。が、問題となったTwitterでのスペースを聴いていない人には、いくつものクエスチョンマークが浮かぶばかりであろう。もう少し丁寧かつ簡潔に、事態の推移をまとめておく。 ・10月24日夜、五十嵐メイ氏の書籍デビュー作となる『「推し」に押されてリトアニア』プロモーションのためのスペースが行われた。 ・スペースの内容は、著者の五十嵐氏と西葛西出版社長の中村慎太郎氏のトークで進行。 ・中村氏は、取材先である藤枝市のス
目指すは「J1昇格」よりも「日本一のクラブになること」 木村正明(株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ代表取締役)インタビュー<前篇> 宇都宮徹壱ウェブマガジン(WM)の最初のゲストは誰がいいだろう──タグマ!の村田要さんとアイデアを出し合った結果、「ファジアーノ岡山の木村正明社長しかいない!」という結論に達した。なるほど、確かにビッグネームだ。と同時に、宇都宮徹壱との親和性も意外と高い。この人以上に、ファーストゲストに相応しい人もそう思い当たらない。 木村さんの経歴に関しては、今さら多くを語る必要はないだろう。1968年生まれで、岡山県岡山市出身。中学からサッカーに熱中する一方で勉学にも勤しみ、東京大学法学部に進学。卒業後はゴールドマン・サックス証券に入社し、35歳で同社のマネージング・ダイレクター(執行役員)に就任する。しかしその3年後、故郷に生まれた「Jリーグを目指すクラブ」ファジ
まずは一冊の書籍を紹介したい。『サッカーファミリーへの中間報告 サッカー歴ゼロ専務理事の独白』。著者は2016年から18年までJFAの専務理事を務めた岡島正明さんである。ネットで検索すると、田嶋幸三JFA会長が最初の会長選挙に勝利して組閣したメンバーの中に、岡島さんの姿を見つけることができる(参照)。 もともとサッカーとはほとんど接点のなかった岡島さん。それでも非常勤ながら専務理事となったのは、農水官僚としての職務経験を見込まれ、JFAの「ガバナンスとコンプライアンスを見てほしい」という田嶋会長からのオファーを受けたからだ。そして着任早々に取り掛かったのが「JFAリフォーム」の検証である。 「JFAリフォーム」とは、13年のFIFA総会にてFIFAの規約が修正され、「加盟協会はFIFA標準規約に準拠した規約を承認すること」が義務付けられることとなった。これを受けて、JFAでも規約が改定され
「地域決勝を突破できなかったら、すべてを失ってアウトでした」 木村正明(株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ代表取締役)インタビュー<後篇> 先週に続いて、株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ代表取締役、木村正明さんのインタビュー後篇をお届けする。おかげさまでインタビューの前篇は、われわれが想像していた以上の反響を呼び、ありがたいことに大幅な会員増にもつながった。インタビューの後篇では、木村正明という人物について、よりフォーカスしていく。 その前に2点、補足説明をしておきたい。今回のインタビューでは、「(しばし黙考)」という註釈が何度か出てくる。これは実際に木村さんが、私の質問に対して時おり「ちょっと考えさせてください」と断りを入れて、腕組みをしたまましばし黙考していた様子を再現したかったからだ。頭のいい人は、必ずしも雄弁というわけではない。むしろ言葉のチョイスに熟慮を重ねる木村さんの
【無料記事】英国の撮影クルーは震災直後の仙台で何を見たのか? 『Football, Take Me Home 勇者たちの戦い』ダグラス・ハーコム(監督)&ベン・ティムレット(プロデューサー) 今月11日から17日にかけて開催されるヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)。その上映作品のひとつ、東日本大震災直後のベガルタ仙台を追いかけたドキュメンタリー作品『Football, Take Me Hom 勇者たちの戦い』(以下、『勇者たちの戦い』)の制作スタッフへのインタビューをお届けする。取材に応じてくれたのは、監督のダグラス・ハーコム氏とプロデューサーのベン・ティムレット氏。それぞれSkypeでお話を伺い、一本の記事にまとめたのが本稿である。 インタビューの中にも出てくるが、この企画は震災直後に偶然、ベガルタ仙台の存在を知ったダグ監督が、プロデューサーのベン氏に企画を提案。スタッフの手弁当で
2020年01月30日 12時00分 カテゴリ: ★無料記事 • インタビュー・対談 • 編集後記 タグ : J1 • J2 • J3 • JFA • JFL • Jリーグ • photo • YFFF • イビチャ・オシム • カルチャー • クロアチア • サッカー本 • サポーター • スポーツビジネス • ハリルホジッチ • メディア • ヨコハマ・フットボール映画祭 • 地域リーグ • 日本代表 • 海外サッカー • 長束恭行 1月25日と26日に横浜市開港記念会館で開催された、ヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)2020が大盛況のうちに終了した。私は1日目のみの参加であったが、『ヴァトレニ–クロアチアの炎–』のプロデューサーであるミロ・ブラジェヴィッチ氏にインタビューしたり、『ZG80-だからアウェイはやめられない–』に大笑いしたり、映画を通じてのクロアチア三昧を大いに楽し
いよいよ2017年のJリーグが開幕! ということで2月26日はニッパツで行われたJ2リーグ、横浜FC対松本山雅FCを取材してきた。試合は、前半16分の野村直輝のゴールで先制した横浜FCが、その後も試合を優位に進めて1-0で勝利。この日、スタメン出場した三浦知良の50歳のバースデーに花を添えた。 この日の現場は、J2とは思えないくらいの報道陣が駆けつけた。入場者数も1万3244人とほぼ満員で、前売りチケットはソールドアウト。観客とメディアの目的が、25年目のJリーグ開幕で50回目の誕生日を迎えるカズに集まっていたことは言うまでもない。周囲の期待に応えるかのように、スターティングリストにはカズの名前が刻まれた。12年ぶりの開幕ゴールが期待される中、この日の主役はシュートを1本放っただけで、65分にピッチを後にした。 ありていに言えば、この試合でのカズが「プレーで魅せた」とは言い難い。得点に絡ん
2022年08月25日 12時00分 カテゴリ: ★無料記事 • インタビュー・対談 タグ : J1 • J2 • J3 • JFA • JFL • Jリーグ • photo • pickup • サッカー本 • サポーター • スポーツビジネス • メディア • ワールドカップ • 地域リーグ • 日本代表 • 海外サッカー • 田崎健太 • 電通 • 高橋治之 今週は当初の予定を変更して、2016年4月16日に公開した「『電通とFIFA』を結びつけた日本人の軌跡 田崎健太(ノンフィクション作家)インタビュー」を、一部編集の上、無料公開とすることにしたい。 この企画は『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』について、著者の田崎健太さんに語っていただいたもの。インタビューの中心は、当時話題になっていたFIFA上層部による汚職事件であった。そんな6年前のコンテンツを、このタイミングで無料公
今週と来週は、個人的に最も旬だと思っている(そしておそらく日本のサッカーファンの間でも最も注目を集めている)解説者にご登場いただく。戸田和幸さんは2002年ワールドカップに出場した元日本代表であり、清水エスパルス、トッテナム、ADOデン・ハーグ、サンフレッチェ広島など、国内外の10クラブで18シーズンにわたってプレー。現役引退後は解説者としての実績を積む一方で、昨年は慶應義塾大学ソッカー部のCチームを1年間、指導している。 解説者としての戸田さんといえば、ストレートで切れ味鋭いコメントと分析力がまず思い浮かぶ。しかしながら、それらに裏打ちされた入念な準備と日々の鍛錬についても看過してはならない。情報のアップデートのみならず、「どうすればサッカーの魅力をより多くの視聴者に伝えられるか」を常に意識し、「サッカーを言語化する」ことに全力で取り組んでいる。ここまでなら、多くの解説者も同様なのかもし
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