単純にテストの点数で能力を評価すべきだと思うのだが…… 出身中学によって内申書の評価基準にばらつきがあるし不公平だろ
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1.センター試験 世界史B <種別>悪問 <問題>2 B 問4 下線部⑤の人物(編註:チンギス=ハン)の事績について述べた文として正しいものを,次の①〜④のうちから一つ選べ。 〔 14 〕 ① ホラズム=シャー朝(ホラズム朝)を倒した。 ② ワールシュタットの戦いで,ドイツ・ポーランドの諸侯の連合軍を破った。 ③ 大都を都に定めた。 ④ チャハル(チャハル部)を従えた。 <解答解説> 本問についてはすでに西アジア史に詳しい方による論評があるが,ここでは受験世界史の観点から論評していきたい。②はバトゥを総大将とするモンゴル軍(の支隊),③はフビライ(クビライ),④はおそらく後金のホンタイジの事績からとってきていると思われ,これらが全くの誤文なので①が正解になるはずである。ところが,実際にはチンギス=ハンの時代の遠征軍(1220〜21年)はホラズム=シャー朝を滅ぼしきっておらず,致命傷を与える
5.慶應大 法学部 <種別>出題ミス <問題>1 [設問4] Cの言葉は(編註:「王は君臨すれども統治せず」),ある国における王のあり方を示すものである。このような体制が確立していく過程において,その国に起こった出来事に関する記述として誤っているものを以下から選び,その番号を (07)(08) にマークしなさい。 [01] 内戦で勝利を収めた議会派は王を処刑し共和政を樹立したが,その後オランダとの間で戦争を始めた。 [02] 樹立した共和政で権力を掌握した人物が軍事的独裁体制をしいたため,国民の不滴が高まった。その人物の死後,[01]にある王の長男が亡命先のオランダから帰国し,王政復古を果たした。 [03] [02]で帰国したのちに王となった人物と議会は対立したが,この時期に王権に寛容なトーリ党と議会の権利を主張するホイッグ党の二つの党派が成立した。 [04] [02]で王となった人物の弟
今年も無事に公開に至ることができた。協力してくれる方々に感謝を申し上げたい。まあ,事情が複雑すぎて解説を書くのが追いつかなかったものが今回は2問ほどあるのだが…… ・収録の基準と分類 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作題者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまったく不可能な問題。本記事で言及する「受験世界史
国立大と,おまけで日本史編を少しだけ作ってみた。どうでしょうか。国立大については,千葉大と東京外大を未入手なので今回は検討していない。 1.名古屋大 <種別>難問・誤記 <問題>1 7世紀初頭に中国の統一を回復した唐は,先行する隋の制度にならって全国に州県制を敷いた。州県制は異民族地区にも施行されたが,それらは羈縻州・羈縻県と呼ばれ,中国内地とは大きく異なる体制が敷かれた。また数十〜十数州の軍事を統括する機構として〔 a 〕が置かれたが,これは辺境においては内地から派遣される軍の駐屯地となる場合と,羈縻州県と同様の体制が敷かれる場合とがあった。さらに,主に北方の戦略要地には〔 b 〕が置かれ,中央から官員と軍が派遣されて異民族政権の招撫・征討などを担当した。 <解答解説> ほとんどの受験生は最初から読んでいってaに都護府を入れ,さらに読み進めてbを見つけて絶望したことだろう。通常の高校世界
早稲田大の文化構想学部は収録なし。全体として平易な問題。 8.早稲田大 国際教養学部 <種別>出題ミス(複数正解) <問題>4 問4 冷戦末期から冷戦終焉後の世界の民主化の動きに関する以下の記述のうち,誤りを含むものを一つ選びなさい。 ア ピノチェトを中心とする軍部のクーデタ以降,軍部独裁政権が続いていたチリでは,1988年の国民投票で民政移行が決定した。 イ アパルトヘイト諸法が1991年に廃止された南アフリカでは,1994年の選挙でアフリカ民族会議が勝利し,マンデラが大統領に選出された。 ウ 軍部政権が続いていた韓国では,1992年の大統領選挙で金大中が勝利し,文民政権が復活した。 エ 戒厳令が1987年に解除された台湾では,翌年に李登輝が国民党総統に就任し,民主化を促進した。 <解答解説> ウは1992年に大統領選挙で勝利したのは金泳三であるので,明白な誤り=正解である。一方で,「国
昨年に2巻を発売して一区切りつき,本業も計画的に仕事を進めた結果,それなりに余裕ができたので,本年は全編公開とすることができた(追加で少し日本史までできた)。協力してくれている校正者の皆さんにも感謝したい。 ・収録の基準と分類 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作題者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまった
大学入試センターが平均点などの最終結果を発表した。つまり,出題ミスは一切認めない方向で意志を固めたようだ。状況を上手いことまとめてくれた人がいたことだし,私も雑感を項目別にまとめておく。 ・結局のところ,良問なのか,悪問なのか? 問題を成立していると見なし,かつバイキングを範囲内と見なせば良問と言えなくもないが,出題ミスと見なすなら質以前の問題。“問題の質”と“成立要件”は重なりつつも別の概念ということを示す,良い事例と言えるのかもしれない。なお,「思考力を問う問題としては,あまりにも単純では?」という向きについては,思考力というものを余りにも高く捉えすぎているのではないか,と反論しておきたい。「センター試験を受験する平均的な高校生」に求めていい思考力とは,ムーミンの舞台が問われていても動揺せずにすぐに消去法に切り替えてノルウェー側から素材を探す力と,見知らぬ単語を見たら語族から解答を導く
以下は1巻同様に,本書の紹介をFAQ形式で。 よくわかる! 『絶対に解けない受験世界史2 ―悪問・難問・奇問・出題ミス集』FAQ Q.目的や内容は前巻と同じなの? A.全く同じです。大学入試における悪問や超難問,出題ミスを収録・解説した本です。本気で難しくて解けない問題から,日本語の崩壊した問題,単なる誤植,笑える問題,珍しい問題など,多岐にわたって収録しています。 1.入試問題作成の杜撰さを世の中に訴えること 2.出題ミスの事例を集めて,出題者へ提供すること 3.悪問を笑い飛ばして当時の受験生の無念を供養すること 4.世の中の世界史マニアに難問を提供すること を主な目的としています。以下,1巻と同じQ&Aは省略。 Q.収録範囲は? A.前著で2014年の早慶上智・国立大を扱いましたから,それ以外の2014年の私大入試。2015・2016年は全大学,2017年の早慶上智・国公立大までです。
偏差値序列のトップの東京大学。2016年度から推薦入試を始めたり、17年度からは遠方の女子学生を対象とした家賃補助制度を新設したりと、多様性を確保する動きも=3月10日の合格発表で(撮影/写真部・加藤夏子)この記事の写真をすべて見る 大宮北高校(さいたま市)。全教室に電子黒板が。対話中心に「主体的・対話的で深い学び」を目標とし、生徒の理解度や満足度も上がったという(撮影/渡辺敦司) 日本の学歴社会の頂点に君臨してきた「東大法学部」。政財官に人脈を伸ばし、国を支えてきたえたエリートたちの母体だ。良くも悪くもスタイルを変えてこなかった「象牙の塔」にも、時代の激変の波は押し寄せる。偏差値序列社会は終わるのか。かつて「砂漠」と称された東大法学部はいま、脱皮の時を迎えている。AERA 2017年3月27日号では、東大法学部を大特集。 試験を変えなければ、教育は変わらない──。新センター試験対策に、す
はじめに 今年は諸事情あって「そもそもやらない」すら視野に入れていたのだけれど,期待もあることだろうし全くやらないというのもダメだろうと思い直して,縮小版で更新することにした。問題の選定だけは済んでいるので,番号が飛んでいるのはまだ作業が終わってないんだなと察してもらえればと思う。ただ,最初から諦めていたおかげでかえって時間ができて,この2月は何年かぶりにのんびりしていた。Twitter等を見たら普通にゲームしてたのがわかるが,あれはこういう事情で気を抜いていたのが理由だったりする。完全版は2巻に収録する(2017年中に出るのは確定しました)。 ・収録の基準と分類 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識か
15日に実施された大学入試センター試験で、道内の受験生6人が試験場で電卓を使う不正行為をした問題で、当日の状況が17日、関係者への取材で分かった。6人は全員、試験で電卓が使えると勘違いしていた。試験監督が不正に気付いたのは試験開始から十数分後で、6人が机上に電卓を取り出す行為には気付かなかったという。 不正行為があったのは15日の数学《2》の試験。6人は道内の大学の同じ教室で受験し、選択科目の「簿記・会計」の問題を選んだ。 関係者によると6人は道内の同じ高校の生徒。試験開始から十数分経過したころから、相次いで机の上で電卓を使い始め、隠すそぶりも見せていなかった。6人が電卓で解こうとしたのは同じ設問とみられる。 会場には約5人の試験監督がいて、不正に気付いた監督が6人を退出させた。全員が静かに教室を出て、試験時間が延びるなどの影響はなかった。電卓について、6人はいずれも、試験会場の関係者
1.センター試験世界史B[本試] <種別>審議不能(あるいは出題ミス) <問題>2 問3 下線部③に関連して(ヨーロッパ経済が世界的に拡大していく),次のグラフは1630年から1799年にかけて,オランダ・イギリス・フランスの3カ国において,アジアに航海するために艤装(航海に必要な装備を施すこと)された船舶の数を表したものである。このグラフから読み取れる内容について述べた下の文aとbの正誤の組合せとして正しいものを,下の①〜④のうちから一つ選べ。 12 a オランダの船舶数がピークを迎えたのは,七年戦争終結後である。 b フランスの東インド会社が再建される以前,同国の船舶数は,常にイギリスの半分以下である。 ① a−正 b−正 ② a−正 b−誤 ③ a−誤 b−正 ④ a−誤 b−誤 <解答解説> センター試験がグラフの問題を掲載したのは13年ぶりのことで,知識問題ばっかりで思考力を問
18.早稲田大 文化構想学部 <種別>難問 <問題>2 設問3 下線部Cの街道(編註:アッピア街道)は,ローマ市とどこを結んでいたか。次のア〜エのなかから該当するものを一つ選び,マーク解答用紙の所定欄にマークしなさい。 ア マッシリア イ メディオラヌム ウ ブルンディシウム エ ビザンティウム <解答解説> アとエはすぐに誤りとわかるが,イとウは難しい。用語集の表記は「南イタリア」なのでヒントにならない。資料集などにはアッピア街道の図が載っていて,それを見るとタレントゥムは載っていることが多いが,終着点は載っていない。正解はウのブルンディシウム(現ブリンディシ)である。イのメディオラヌムがミラノの旧名と知っていれば消去法でたどり着くが,いずれにせよ範囲外。ただ,ブルンディシウムもメディオラヌムも予備校の早慶専願向けの授業では触れられることがあるので,普通に解答できた受験生もそこそこ
今年の分もなんとか書き上がったので,お届けする。 ・収録の基準と分類 基準は例年とほぼ同じであるが,新課程になったので用語集の収録語・頻度が大きく変わった。その点は変更がある。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作題者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまったく不可能な問題。本記事で言及する「受験世界史の範囲」は,「山川の『用語集』に頻度
山口大学が実施した一般入試の国語の設問で、受験票を見れば答えがわかってしまうものがあり、同大は26日、この設問について受験生全員を正解扱いにすることを決めた。 同大によると試験は25日にあり、人文学部全員と教育学部、国際総合科学部の一部計475人が受験した。設問は、「ケイタイ電話」のカタカナ部分を漢字になおすというものだったが、受験票裏の注意事項に「携帯電話」の表記があったという。 翌26日朝、採点者が気づいて発覚した。同大は「受験票を裏返すのは不正行為ではなく、漢字力をはかれないという点で不十分な設問だった」として、受験生全員を正解(3点加点)とした。 同大の担当者は「今後作問するときには、実施環境や持ち込む書類についても考える」と話している。(寺尾佳恵)
昨年のものはこちら。また,朝日新聞の報道はこちら。 今年から協賛が代ゼミから駿台・ベネッセに代わった。代ゼミがセンター系模試を止めたためである。ベネッセのマーク模試の方が母集団が大きいので偏差値や判定への信頼性は高い。受験したのはマーク模試の全教科(社会は世界史・日本史,理科は物理で例年と同じ)。東大二次型の模試(東大実戦)は数学と世界史。今年の目玉は世界史の論述に取り組んで,割りとまともな成績を叩きだしたことにある。これは私自身激しく衝撃を受けたので,後段で詳述する。 [解法についての教科全般の話] 昨年と共通する点詳細は割愛する。 ・例によって,OCRで直接文章を読み取って東ロボくんに流し込む,というのは未実装。今回は問題文をXMLに書き下す(数学ならMathML)ところまでは人力。 ・画像処理も昨年と同じでほぼ未実装に近い状態。アノテーションを付して図表をテキストデータに変換し,自然
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