【バンコク=山本大輔】タイ警察は2日までに、発熱などで9月半ばからバンコクの病院に入院中のプミポン国王の容体が悪化したといううわさを流したとして、証券会社元幹部のタイ人の女(43)ら2人を逮捕した。 調べでは、女らは10月中旬、容体悪化を報じた外国メディアの記事をタイ語に翻訳し、王室批判で知られるインターネットサイトに書き込んだが、これが、偽情報で国家の安全を脅かすことを禁じるコンピューター関連犯罪法に違反したとされた。当時タイ株式市場で株価が急落したことにも書き込みが関係しているとみて調べている。 これに対し女は書き込みは株価急落後だとしており「株式市場で何が起きているのをめぐる外国報道を紹介しただけ」と話しているという。 同国には不敬罪があり、王室に関する情報は厳しく監視されている。