安倍総理のゴールデンウィークの外遊は様々な話題を提供したが、その最後を飾るトルコでの「原発受注」が実は最大のハイライトだったと言ってよいだろう。 原発推進を至上命題とする安倍政権にとって、福島第一原発事故後、地に落ちた日本の原発に対する信頼を一気に挽回するとともに、最大のライバル韓国に勝ったという意味で大きな成果だった。 これに対して、脱原発派からは、さまざまな批判がなされている。いずれももっともなことばかりだ。 福島第一原発の事故処理も終わらず、事故原因さえ不明なまま総理がトップセールスで原発を売り込むことは倫理的に許されない。安倍総理が「世界一の安全基準を満たす日本の原発」と言ったが、まだ新しい安全基準は完全には出来上がっておらず、しかも今提示されている基準の内容は欧米に比べて極めて遅れていて不完全だ。原発の安全に関する欠陥の話をすると100ページあっても足りない。よく「世界一」などと