小説家・殊能将之さんの訃報をきいた。 もちろん面識はなく 読者として一方的にファンなだけだが 殊能さんの残した作品はもちろん もうひとつどうしても忘れられないことがある。 クレイジーケンバンドのリードギタリスト、ノッサンこと 小野瀬雅生さんの著書「小野瀬雅生のギタリスト大喰らい」を 2008年にぼくの編集で発売したとき いちはやく殊能さんのブログでこの奇書を採り上げていただいた。 しかし そこには賞賛だけではなく 編集者にとっては痛い指摘もあった。 それは 索引がなかったことについてのものだった。 こういう古今に稀なるB級珍味ギタリストたちを列記した本こそ 索引が必要なはずなのに なぜそれを怠ったのかというもの。 索引については 編集作業上、たしかに一度は議題にあがったのだが すでにページ数も作業日程も予定を超過していたこともあり 掲載を見送っていたのだ。 ぼくにとっては まさに「すいませ