せっかくだから、俺はこのZのAtomを選ぶぜ! 前編に続いて、VAIO X誕生の裏表についてソニーの林氏と星氏に聞いていきたい。まずは、通常と違うという開発の経緯だ。 ソニー株式会社 ネットワークプロダクツ&サービスグループ VAIO事業本部 第1事業部 1部 1課 統括課長 林 薫氏(左)と、同 企画戦略部門 企画部 PC&Peripheral課 星 亜香里氏(右) VAIO Xは、マーケティングや企画戦略が起点となる通常のVAIOシリーズとは異なり、設計側から「こういう物を作ってみたくて、こういう物を商品化させてほしい」(林氏)と提案して生まれた。だから、カテゴリありきで作る必要がなく、完成した後も無理に枠にはめる必要はなかった。普通におとなしく生きてきただけなのに、ある日突然、草食系男子といわれる筋合いがないようなものだ。 林氏は「こうした経緯で開発したモデルは、VAIOノートC1や