オールスターでも「赤」が目立つ。セ・リーグを独走中の広島は球宴にも12球団最多タイの7人が出場した。快進撃を象徴する顔ぶれを見るのも楽しいが、もうひとつの大きな集団に注目してみたい。 まずは、その両方に属する野村祐輔投手の話から。前半戦で両リーグ最多11勝を挙げ、新人王に輝いた2012年以来の晴れ舞台。低迷した過去2年を乗り越え、今季は本来の力が戻った。 「フォームが安定したのが一番です。ストレートがよくなった。キレもコントロールも」 そんな右腕が球宴で楽しみにしていたことが、菅野智之投手(巨人)との時間だ。同級生で、大学時代は全日本の中心(野村は明大、菅野は東海大)を担った。仲のよかった2人がプロ入り後、同じベンチに座るのは初めてとなった。 球宴前に菅野も「野村とゆっくり話したい」と話したという。伝え聞いた野村は「僕も同じこと言っていましたよ」と笑顔。15日の第1戦でさっそく実現した。野