前回の東京オリンピックが開幕したのは1964年10月10日のこと。それからちょうど50年後の2014年10月10日、技術とスポーツを融合させた新たなスポーツの創造を目指す「超人スポーツ委員会」が発足会を開いた。 超人スポーツ委員会の発起人は、「超人スポーツ」の概念を提唱した慶応義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授の稲見昌彦氏など39人(図1)。VR(バーチャルリアリティー)、ロボティクス、ウエアラブルコンピューティング、スポーツ科学、人工知能などの研究者や、メディアアーティストなどが名を連ねた(図2)。 超人スポーツ委員会が目指すのは、人間の能力を補助・拡張する技術を活用し、人と機械が融合した「人機一体」の新しいスポーツを創造すること。ヘッドマウントディスプレイや小型電動ヘリ、パワーアシスト、センシングなどの技術を活用しながら、怪力や空中飛行、超動体視力といった超能力を本人の能力と