運転士、異常行動“ゲーム脳”の特徴 オーバーラン実は40メートル…ウソ報告 死者73人、重軽傷者441人を出した兵庫県尼崎市の電車脱線事故で、高見隆二郎運転士(23)が、手前の伊丹駅で起こしたオーバーランの距離を短くするよう車掌に依頼していたことが26日、JR西日本の調査で明らかになった。高見運転士はこのほか、運転士歴わずか11カ月で3度の処分を受けていたことも判明。「ゲーム脳」とも思える異常行動を繰り返す運転手を乗務させた運行管理に問題があったとして、県警捜査本部は同日、業務上過失致死傷容疑で強制捜査に着手した。 【「短くしよう」】 松下正俊車掌(42)はJR西日本の調査に、JR西が当初8メートルと発表した伊丹駅のオーバーランについて、「実際は40メートルで、『短くしよう』と運転士と話し合った」と説明したという。 松下車掌は運転指令に「8メートル」と申告。捜査本部でも、高見運転士と松下車