後半38分に同点ゴールとなるPKを決めていたU-19日本代表の絶対的エース、南野拓実がPK戦の5人目のキッカーとして歩き出した時、僕は嫌な予感がした。試合中にPKを蹴っている選手がPK戦でもう一度PKを蹴るのは、猛烈なプレッシャーがかかるからだ。尚且つ、失敗すれば敗退が決まるシーン。 僕はミャンマーの首都、ネピドーのウンナ・テイディ・スタジアムのスタンドから祈った。「頼むから決めてくれ」と。 しかし、その祈りは届かなかった。南野拓実が1回目と同じコースに放ったシュートが北朝鮮のGKに弾かれた瞬間、U-19日本代表の「世界への扉」は閉ざされたのだったーー。 重すぎる「8年間の空白」来年ニュージーランドで開催されるU-20ワールドカップの出場権をかけたAFC U-19選手権準々決勝、日本代表は北朝鮮代表相手に1-1のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦スコア4-5で準々決勝で敗退した。 U-20